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17W:胎教になるといいな。半年限定、大人の初心者ピアノ再開。

はるかはるか昔のこと。
約2年間ほど、徒歩5分の先生個人宅へ通って
ピアノを習っていました。
中2~高1半ばまで、受験勉強中はお休みしてたから
実質ほんとに2年くらい。

大らかで優しく、生徒の個性に合わせて
ピアノは楽しく♪という先生だったので、
基礎練習もロクにせず、楽譜も一向に読めない私でも
なんだかんだと続けられ、
好きな自由曲を長い期間かけて取り組んでいたので
高校の部活が忙しくなったがゆえの、ピアノレッスン卒業の頃には
いくらかの曲が弾けるようになっていました。
だーいぶ、のんびり屋でしたけども。


妊娠中期、いわゆる安定期に入る頃、
市販の「エンジェルサウンズ」を購入し、自宅でも心拍を確認できるようになってから、
「胎教」としてクラシックを聴かせた方がいいらしいとネット記事。
YouTubeで夜な夜な就寝前に
モーツァルトがいいだ、ドビュッシーがいいなど検索しながら
スマホタイマーかけて優雅に寝付くこと1週間。
なんだか、クラシックに触れるのっていいよねと
柄にもなくにんまりし始めた頃。
妙に何回も聴いてしまったのが、
サティのジムノペディ。
ゆったりのんびり、美しいけど、不思議な旋律で惹かれる曲。
この曲を自分で弾けたらいいのに。


一度心に思い浮かんだことが、ずっと留まることってありませんか?
自分でピアノ弾いてベビーに聴かせられたらいいな。
お腹にいる時に何度も練習してる曲なら、
産まれた後にも、ベビーが反応してくれたりして?
こうなったら妄想は止まりません(笑)

年明け1月、世の中多くの人が
「新年の抱負」やこの1年の計画を考える頃、
私はえいやっ!と思いを込めて
中学生当時に教わっていた、H先生の携帯番号へ
ショートメッセージを送りました。
「ご無沙汰しております。実は半年ほど限定になるのですが、
少しだけまたピアノレッスンを見ていただけないでしょうか?」
数日後、変わらず明るくて爽やかなH先生にお電話をし
妊娠の報告と共に、出産までの短い間だけども
またお世話になれませんか?とお伺いを立てたのでした。
私の親くらいの年代になられたH先生は、ほんの少し前に
ピアノレッスンをクローズされていたのだけど
「私で良ければ喜んで!」
と引き受けてくださったのでした。嬉しかった!


かくして、
はるかはるか昔のこと。
二十云年前に格闘していた、実家のピアノカバーを開け、
(本当は調律した方がいいのだとは思うのだけど、そのままで)
読めない楽譜に鉛筆や赤ペンでカタカナドレミを書き込みながら
右手と左手の指が同時に動いてしまう症候群と向き合いつつ、
ジムノペディらしきメロディを弾いています。
(レッスンの時、H先生が何度もずっこけそうになりながら
苦笑しつつ、楽しくイメージを膨らませて、苦手克服のコツを教えてくれています。)

1月から2~3週に1レッスンペースで見ていただき、
4月からは、何とかもう1曲やりたいねと
葉加瀬太郎さんの「エトピリカ」初心者向け版を必死に練習中。
妊娠後期30週を越えてきた頃には、お腹もどーんと出てきたので
ピアノの前で座る椅子を毎回かなり後ろに下げて調整してます。


このnoteを書いているのは35週現在。
5月でも冷たい雨の日や、低気圧で1日どんよりとしている日は
横になっていないと体調的にしんどい時も出てきたので
頭で思うように練習はできていません。
でも、
お腹のベビーはどんな気分で聴いてくれてるかな~?と思いながらの
気ままなピアノは、今しかできない大人の趣味です。
(「下手なピアノは胎教に逆効果なんじゃないか~?」と言ってきた父は、にらみつけておきました。フン!)

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