40代で階級が1度も上がっていない警察官。

こんにちは。ユズオです。

ぼくは13年間警察官として勤務して、最終的には巡査部長という階級で辞職しました。

階級の上がり方は遅めだったと思いますので、偉そうなことは言えませんのので興味のない方はここで離れてください。

※ちなみに「巡査」「巡査部長」の間に「巡査長」がありますが、これは通常の勤務していれば自動的に上がります。

階級は早い人では警察学校を卒業し、初めて勤務した警察署の1回目の試験で昇任、転勤先で警部補、また転勤して30代で警部へ昇任とトントン拍子で駆け上がっていきます。

そんな人もいれば40代、50代になっても階級章がシルバーの2本線(巡査長)の警察官も数多くいます。

誤解を招くと困るので先に言っておくと、警察官という仕事は「階級」ではなく「経験」が物を言う世界です。

机上の試験だけで階級を上げた若手より長年巡査長で現場を踏んできたベテランの方が現場では当然強く能力は高いです。

銀色2本線のベテラン警察官が現場には絶対必要です。

勉強だけでは到底取得できない、現場での立ち回り、着眼点、犯人との関係性構築などをベテラン巡査長は持っています。

それを大前提としても敢えて言わしてもらうと、40代50代で巡査長の警察官の方で転職希望者は、ぜひ引き続き勤務についてください。

「階級を上げる必要がないから上げてないんだ」「この階級が楽だからあえて上げていない」等とベテラン巡査長は言います。

違います。

組織はあなたが責任を持つ立場になることに不安があるから、そのポジションを与えてくれないのです。

机上の試験だけではなく、ひたむきに頑張って経験を積めば勤務年数などを考慮して階級を上げる機会は警視庁は与えてくれます。

そんな優しい、お人よしの組織において40代50代で階級が1度も上がっていない人が一般の会社で働き始めて、まるっきり心を入れ替えて、会社の利益のために主体的に働けるのでしょうか。

おそらくぼくの記事を読んでくれる方に40代50代は少数だと思いますし、そこから転職しようと考える人なんて下手したらいないかもしれません。

もしいらっしゃったら、そのまま定年まで働かれることをオススメします。

交番勤務に就いて、とりあえず新聞を読み、若手にコーヒーを入れてもらい、昼までゆっくり過ごし、お昼を食べて、昼寝して、気付いたら夜勤の勤務員と交替の時間、などとぬくぬくと仕事をしてきて、急に変わることはまず無理です。

※もし上のような交番勤務をしている中堅の若手(30代前後)がいたら、ほんとにつまらない警察人生になると思うので、むしろ転職をオススメします。

36歳で未経験の業界に飛び込んで苦労した私だからこそのアドバイスです。

もう一度言います。

40代、50代で巡査長のベテランの方は引き続き勤務についてください。

今あなたがしている仕事とは比較できないほど、同世代の会社勤めの方々はストレスやプレッシャーを抱えて必死に仕事をしています。

1人で抱える仕事量も警察官の比ではないです。

以上、「40代で階級が1度も上がっていない警察官。」でした。

明日も1当頑張ってください!

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