楽しき祭り

4月から久しぶりにV系のライブへ行くようになった。名古屋で一番名古屋を推すV系バンド 麗麗。

最初はボーカルの紅愛さんの生誕祭へ行った。
久しぶりのライブハウス、誰も知り合いのいない場所。とても緊張した。入場の際、朗らかな方が前にいて安心した事も覚えている。

20代の頃の私であれば、恐らく即声を掛けていただろう。あれだけ色んな現場に通ったのに30代になると声をかける勇気が少し萎んだ気がした。コロナ禍もあったから余計かもしれない。

入場してからはライブハウス懐かしいなぁという気持ちと皆さん綺麗だなぁやら和気あいあいとした現場だなぁと一人静かに後ろで眺めていた。

いざ公演が始まったらもう緊張は一瞬で吹き飛んだ。生誕祭は各メンバーのコンセプトが決まっており、この公演はお魚V系バンドマン紅愛氏チョイスのお衣装。

段ボールで作られた船に乗って登場した麗麗。
何を言っているかわからないと思うが、V系が段ボールで作られた(メンバーが手作りした船)に乗って(手で持っている)登場したのである。 そして衣装はお魚屋さんだった。

衝撃だった。

マグロのぬいぐるみのような物を掲げていたギャさんを見た時、第二の衝撃が走った。

彼らのコミカルな世界と初めて目のあたりにした時、ああこれは好きだと確信した。そして音楽の振り幅に驚いた。

名古屋を題材にした明るい曲から、V系らしさが色濃く出ている曲、様々な世代が楽しめるように配慮されている。

気付けば公演は終わっていて、熱に浮かされてそのままライブハウスを出た。

そこから少しずつライブへ足を運んだ。
時にはスーパー銭湯で歌う彼らをみた。
時にはプロレスリングで歌う彼らをみた。
時には老人ホームで歌う彼らをみた。
時には屋外の明るいステージで彼らをみた。

振り返ってみればどれも本当に楽しかった。
そしてどれもが、笑顔で溢れていた。

先日もナゴヤ座×麗麗コラボの後夜祭へ参加してきた。

名古屋でこの景色が見れるのか。
まず、真っ先にそう思ったイベントだった。

会場の一体感、熱気、高揚。
本当に楽しくて最初から最後まで堪能した。なんて贅沢な時間だったのだろう。そして帰り道、いつか誰かと感想を語り合えたら嬉しいな
と思っていた夢が叶って、更に嬉しかった。

そして、尊敬できる人が増えた。

自分は麗麗という存在が好きで。
麗麗の音楽が好きで。

ボーカルの紅愛氏を尊敬している。
勿論他のメンバーもだが。その中で一つ飛び抜けた存在に躍り出たのが彼なのだなと。

新たなるご縁も増え、日々の彩りが少しずつ賑やかになっている。またこの日記を半年か一年後に見て、私は何を思うだろう。

楽しみだな。

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