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山本草太は世界ジュニアに照準を合わせる

2年前にJGPデビューした山本草太は世界ジュニアタイトルにむけ照準を合わせる。高橋大輔が金メダルを獲得して以来、現在日本は他の国よりも多くの優勝者をうみだしてきました。山本のゴールはそこに加わること。2000年、大阪にうまれた山本は2006年トリノ五輪でのロシアのプルシェンコの演技を見た後にスケートを始めた。『プルシェンコはそれ以来大好きなスケーターです。しかし、彼はここ数年あまり試合に出ていません。ぼくは彼のスケートを見れない(競技用のプログラム)。近年、羽生結弦は心から尊敬するスケーターです。』
実際、彼のアイドル(羽生結弦)を思い出させる長い手足とスリムな体のライン、大きなジャンプから、日本のメディアは山本を【羽生2世】と呼ぶようになりました。これは残念なことに若いスケーターに置かれた予想も反映する。特に、2位となった昨年のJGPフランス・エストニア、同様にスペインでのファイナルの後に。
ジャンプ、スピン、スケーティングなどのすべてでベストだと考えられる山本の憧れの羽生のように、山本もオールラウンドのスケーターになることが目標である。
『僕がバランスの取れたスケーターであることを知ってほしい。僕のスケーティングがいいと言う人もいれば、僕のジャンプの質が言いと言う人もいる・・・。だから僕は武器がないと考えるが、その代わりいいバランスを保っている。』
それでも、2015年世界ジュニア銅メダリストは今シーズンは彼のジャンプの武器を向上させることに集中すると明かした。彼は昨シーズンから加えた3Aを安定させることを目標にしておりさらに、4Tを加えることを計画している。
『今シーズン、フリーで1本の4Tに挑戦したい。そして3AをSP・FS両方で完璧に着氷させる必要がある。結局、ジャンプは点数の中で最も大きい部分を成す。だから、僕はジャンプを重要事項とする。また初戦で4Tを着氷させたい。』
山本は今月はじめ滋賀で行われた地方大会【サマーカップ】でシーズンをはじめた。山本は4Tに試みたが転倒し2つの3Aは抜けてしまった。山本は優勝したが、彼は194.56というスコア、全体の演技にがっかりした。
『ジャンプに失敗し表現に注意を払えなかったし、スピンもいつもよりよくなかった。一方で多くの課題が見つかり嬉しいです。国際大会が始まる前にそれらの課題に一つずつ取り組んでいきたいです。』
ジャンプは別として、競技中(演技中)に振り付けを伝え続ける必要があると分かった。
『最近の練習では常に振り付けに気を配ってます。競技ではジャンプに集中しすぎて、プログラムの表現の感覚を失ってしまった。残念に思うし、それは今後より多くの注意を払いたい。』
今シーズン、山本はJGPファイナルで最高得点(当時)を獲得したSPとFPの両方を変更することを決めた。彼の新SPはVicente Amigoによる【ポエタ】というフラメンコです。それはステファン・ランビエールが2シーズン使用したもの。このプログラムは宮本賢二が振り付けしたが、日本スケート連盟による合宿中、ランビエールが山本にいくつかのアドバイスを与えた。『ランビエールのアドバイスを覚えておきます。僕は音楽の抑揚の解釈が得意でありませんがシーズン中に改善していきたい。』
FPはチャイコフスキーの【ピアノ協奏曲第1番】を選びました。『これはロシアのマキシム・コフトゥンが2シーズン前に使用したものです。彼が滑るのを見たとき、この曲は僕に合うかもしれないと思ったので決めました。』
近づくシーズン前をみて、山本は最大の目標が【世界ジュニアにでタイトルをとること】と言いました。しかし彼はそれが簡単にはいかなそうだと語りました。
アメリカのネイサンは最近、シニアのカテゴリーで国内大会に参加した。そしてフリーで2本のクワドと1本の3Aを後半に着氷させた。と山本は述べた。A級のような今シーズン最初の試合で(このような演技を)持ってくることができるということは彼がとても強いシーズンを送りそうだということを示します。
『同様に後ろから多くの素晴らしいスケーターがきていると思う。だからまったく、おおく自信を持つことはできない。』
偶然にも、山本は昨年の世界ジュニア4位、ネイサンと来月(9月)JGPアメリカで対戦する。
世界ジュニアで1.6点ネイサンを上回った山本は少しもアドバンテージを感じていない。
『昨年の世界ジュニアで銅メダルを獲得したのは大きなミスなくFPを滑ったから。ネイサンはSP・FPな両方でミスをした。しかし、僕たちの点差は少ない。だから、僕が優位であると感じない』
JGPファイナルに進出するポイントを獲得するために困難を増やすかもしれないが、そこから学習することができると期待する。
『彼と対戦することを通して、多くの課題が出てくるし、多くの経験を積むことができる。だから僕はいいことだと考える。』
『彼と対戦するために・・・違う。彼に勝つためにと言わなければですね。4Tと3Aを完璧に着氷させる必要がある。僕はこの挑戦がしたい。』
世界ジュニアのタイトルをとることは山本の今シーズンの唯一の目標ではない。昨年6位になったシニアの全日本での表彰台も狙っている。
『僕は来シーズンシニアに行きたいです。そして2018年の平昌五輪に行くことが最も大きな目標です。平昌へ向かう毎シーズンは重要であり、時間に限りがあります。だから、今シーズンはジュニアにいるけど、全日本シニアカテゴリーで表彰台を狙います。』
山本はそれが非常に困難であることを知っています。『無良崇人選手、小塚崇彦選手、村上大介選手のような素晴らしい選手がいます。』と山本は述べた。『彼らと戦うため最低限僕に必要なのは完璧にミスなく、4Tを着氷させ、SP・FPの両方で3Aを着氷させること。目標にむけて一生懸命練習する。』
山本は来るべき平昌五輪への考えをさらに明らかにしました。

『このことについてはほとんど話してないが、僕には夢があります。僕は本当に羽生結弦選手と一緒に五輪に行きたいです。(羽生結弦選手が現段階で、平昌後に引退を考える)ニュースを見た。それで平昌に行く決意がさらに強くなりました。そこで金メダルを取ることが目標ですが、代表チームの一員となり僕のできるベストの演技をすることが目標です。そして次の五輪で金メダルを狙いたい。』
しかし、この野心的なスケーターは平昌に集中するのはまだ早いと理解しています。
『僕はまず来るべき全ての試合に集中する必要があり、一つずつ見つかった課題に取り組み、将来に活かす必要がある。』と彼は述べました。

記事: http://www.goldenskate.com/2015/08/sota-yamamoto/