ちょいと変わったノンさん~サンサン学園の学園祭~

学園祭のお誘い

おれ、るい。
「ねえ、るいるい。こんなのがあるんだけど、参加してみない?」
こっちはノンさん。ノンさんは、おれにスマホを見せてくれた。
「えー、何々。【サンサン学園、学園祭】だって。」
サンサン学園ってところで、学園祭がやっているらしい。
「一緒に行かない?」
ノンさんが誘ってくれた。ナッツのこともなくなったし、楽しそうだし。行こう。
「うん!いくいく。」

占いできる場所

サンサン学園の学園祭は、部活や同好会などで出し物をしているみたいだ。
「ねえ、るいるい。あっちに占いできる場所があるよ。占っていかない?」
ノンさんが占いできる場所を見つけたから、入ることにした。
「いらっしゃい。ここは、占い部がやっている占い屋さんだよ。お嬢さんとそっちの男の子、占わないかい?」
ノンさんは、
「名前を知らない人としゃべってはいけないって言われているから、お兄さんの名前を教えて。」
といった。
「ん?お兄さんの名前は流だよ。(面倒くせー客だな)」
お兄さんは笑っていたが、怒った声色だった。
「じゃあ、占いしてください。」
ノンさんは名前を聞いて、占ってもらうことにしていた。
「最大10人に占ってもらえるよ。名前は、梨々香、悠成、瑠々、加奈と美奈、玖瑠美、影、華鈴、輪廻、夢生華、おれだよ。」
「お兄さん、手、洗ったことある?」
ノンさんはいきなり変なことを聞いた。
「あるけど・・・・・・それが何か?」
そりゃあそうだよね。そんなこと言われたらおれだってそういうもん。
「じゃあ、暴行罪だね。」
は?ノンさん、何言ってる?流さんは意味不明といったように顔をしかめた。
「あ、あの、11人名前を言ったのに、10人しか占ってくれないんですか?」おれは、話題を違うところに持って行った。
「それは、加奈と美奈が2人で占うからだよ。」

占い~るい~

「じゃあ、5人に占ってもらえますか。順番は流さん、華鈴さん、加奈さんと美奈さん、梨々香さん、悠成さんで。占うことは、今日の運勢とノンさんとの相性です。」
ノンさんとの相性は小さい声でいった。聞かれたら恥ずかしいもん。
「では、おれと美奈と加奈、悠成が今日の運勢を占うよ。」
流さんが占ってくれたところ、運勢は少し悪い。
美奈さんと加奈さんが占ってくれたら、運勢は悪い。
悠成さんが占ったら、運勢は出なかった。悠成さんは、
「ごめん。おれ、占うの苦手なんだ。」
と言っていた。次に、ノンさんとの相性を占ってもらった。
梨々香さんが占ってくれたところ、最っ強と出た。恥ずかしいような、うれしいような感じだった。
華鈴さんが占うと、最っ強と出た。
「まっすぐに気持ちを伝えてみたらどう?いい返事が待っているよ。」

占い~ノンさん~

「瑠々さん、玖瑠美さん、輪廻さん、夢生華さん、影さんの5人、占ってください。占うことは、るいるいとの相性です。」
私は、瑠々さん、玖瑠美さん、輪廻さん、夢生華さん、影さんに占ってもらった。
瑠々さんが占ってくれたところ、最っこーと出た。
玖瑠美さんが占ったら、最強と出た。
輪廻さんが占ったら、最強強強だった。
影さんが占ってくれたところ、最強だった。
夢生華さんが占ってくれたら、まあまあだった。
るいるいはいい友達だから、最強と出てよかった。

メイド喫茶

メイド喫茶におれはきた。メイド喫茶でお昼ご飯を食べるつもりだ。ノンさんは、魚を頼んで、おれはハンバーガーにした。メイド喫茶らしい料理がない。すると、メイドさんが来て、
「わたし、みあんです。」
「私、ノンです。」
自己紹介してる!
「お二人さん、カップヌードルをつけませんか?」
は?なんで、カップヌードル?おかしいでしょ。
「カップヌードル、みあんさんも好きなんですね!よかったら一緒に食べませんか?」
あ、ノンさんも同類だった。
「いいんですか?」
みあんさんは目を輝かせていった。
「はい!一緒に話しましょう!」
ノンさんとみあんさん、一瞬で仲良くなってるし。類は友を呼ぶっていうもんな。っていうか、一緒に食べるということは変な会話を聞かされるということ!勘弁してくれ~。ノンさんといるときでさえ、大変な感じがするのに、もう一人来たら、もっと大変になる。でも、二人を引き離すのも悪いし、おれが一人で回るか。
「ノンさん、おれ一人で行くから。みあんさんと仲良くね。」
とりあえず、ノンさんにそのことを伝えるとみあんさんが、
「あ、でも私、3分後に料理班に回らないといけないから、失礼します。また会った時に~。」
みあんさんは、時間が来るからといって、おれとノンさんだけが机に残った。
「みあんさん、私ととっても気が合った。仲良くしたいな~。また会ったときはもっと話そ~。」
ノンさんは寂しそうに言った。ノンさんにあんなに合う相手ってあんまりいないもんな。だったら、近いうちにちょいと変わったみあんさんが出るかもな。(出す予定はありません。)ノンさんがカップヌードルを食べてメイド喫茶を出た。

「るいるい、今日はどうだった?楽しかったかな。」
メイド喫茶を出ると、急にノンさんがそう言った。
「楽しかったけど・・・・・・何か?」
正直に感想を伝えた。
「本当?じゃあ、これからもいろんなことに誘うね!これからもよろしくね!るいるい。」
改まって何が言いたいんだろう。まあ、いっか。
「こちらこそ。」
とおれは答えた後に考えた。ん?待てよ。
「ノンさん。あのさ、おれ・・・・・・お昼ご飯、食べてない。」


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