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06 | 権威を疑うこと。自分の直感を信じること

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世界を、「共に分け合う」のではなく、「支配しよう」と考える人たち。
このタイプの人たちについては、実は、研究が進んでいます。

たとえば、有名どころで言えば、マーサ・スタウト博士。
著書『良心をもたない人たち』の中で、スタウト博士は、こう告げています。

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(表紙画像を amazon から引用)


「たとえば、話をわかりやすくするために、100人の成人で作られた社会があったとしよう」と、スタウト博士は語りはじめます。

すると、その中に「良心をもたない人」は、4人いるという。
実に、25人に1人という、高確率になる。

このことにスタウト博士は、こう告げています。

世の中には文字通り、良心のない人たちもいるという、苦い薬を飲み込むこと。

良心のない人たちは、チャールズ・マンソンや、「スタートレック」の悪役フェレンギ星のバーテンダーのように、凶悪な顔はしていない。
私たちと同じような顔をしている。

『良心をもたない人たち』(マーサ・スタウト/草思社)
(* 読みやすいように、著者が句点を加えました)


「良心を持たない」

この概念を、別の言葉で言えば、
「人の心が、わからない」
ということになる。


実は、遺伝的な要素が、けっこう大きいらしいと言われている。

でも遺伝とは、生物学で学んだ通り。
10人いれば、10人が同じになるわけではない。

土台となる気質的なものが、全員に、遺伝するわけではない。
ましてや、環境的な影響もある。


私のように、気質的なものが遺伝していないので、親と同じようには考えられない人もいる。それゆえこの二者が、同じ世界を分け合った時、苦しみや違和感は、ものすごいものになる。

互いに考えが異質すぎて、ついてもゆけない。
もちろん、考えに共感もできない。


いっぽうは、言ってみれば、「人の心がわからない」。
でも一方は、「人の心がわかる」。

そして、この2種類の人間は、互いに似たような顔をして、この世界を共有している。

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それゆえ、スタウト博士は、こう警告しています。

自分の直感と、相手の肩書 --- 教育者、医師、指導者、動物愛好家、人道主義者、親 --- が伝えるものとのあいだで判断が分かれたら、自分の直感に従うこと。

権威を疑うこと。
自分の心を守ること。
幸せに生きること。


『良心をもたない人たち』(マーサ・スタウト/草思社)


......このお話。
あなたには、いっけん、関係ないように思われるかもしれません。

ところが、とんでもない。
これから、あなたにも関係大ありだということに、気づいてくるはず。

そうでなければ著者は、わざわざ自分のルーツを開示して、こんなに長々と自己紹介をしたりしないです。

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実はこのことは、「今ここ」の、ものすごく危急の問題に関係している。

そして、私のような、いわゆる「経験者」にとっては、長年、苦しみもがいてきた問題になる。それゆえ、知識の土台もついているし、やり口もわかっている。


でも、もともとこのような境遇に、関係のない環境に育った方。
つまり、あなたのような方にとっては、なじみのない感覚かもしれない。


「えっ? 待って」
「そんなふうに、人が悪意に、考えるわけがない」


「結局は最終的に、私たちのことを、思ってくれているはず」
「......えっ? 本当に......?」


これから「命の勉強」を進めてゆくと、足元がぐらぐらし、天地がひっくり返るような感覚になるかもしれない。

だから、すでに経験して、知識も実戦も豊富な私(たち)が、理解のサポートをしたい。
理解できれば、あなたもまた、身を守ることができるから。


あなた自身も、守ることができる。
そして、あなたの大切な人たちの身も、守ることができる。


この苦労を味わってきた者として、共に、大切なものを守ってゆければ、すごく嬉しい。

というのも、世の中には、一度壊してしまったら "終わり" というほど、大切なものがある。
その代表格が、あなたや私の「命」になります。

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