用神
二象格の場合で、
木土など相克の場合、木→火→土のように
通関を取ります。
しかし、その場合でも、
通関が調候的に忌神になる場合があります。
例えば、上記の場合、日干木、他八字に木と土しかない場合、
火を通関用神にとりますが、未月生れの場合、通関が吉に働くようにするには、水の要素である癸の調候用神の有無が非常に大切です。
調候用神の有無は、
私たちの健康に関わってきます。
調候がなくて体を崩しながら、通関用神の良さを感じるということは難しいです。
まずは、調候用神が大切です。
ですので、調候用神がまず第一にあるか確認してください。
仮に、通関用神が巡っても、調候用神がない場合は通関用神が役に立たないことが多いです。
それは、命式の温度バランスが取れてない状態だからです。
バランスが取れていない状態では通関用神は働きにくいです。
上記の日干木で未月、八字に木と土だけの場合、水がない状態で火の通関が巡ってきても、火が巡ることでバランスがさらに崩れる状態で火を使用することは困難です。
用神には色々な取り方がありますが、まずは調候用神があってこそなんです。完全格に入っている場合でも、健康バランスを整えてくれる調候用神の状態も見ないと、その特殊な才能を活かすそのスタートラインにも立てません。
人間は健康であれば、なんでもできますが、それがいくら素晴らしいものでも健康でないことには意味がありません。