時間に時間をかけて時間を使う

先日図書館に行った。
そこが目的地だったわけではなく、ただただバッテリーの上がりかけたバイクを走らせるため。

それは10年ぶりの訪問くらいの感覚。
小さな椅子がおいてあり初老と思しき白髪の方々が腰掛けて本や新聞を読んでいる。

バイクに乗ることが目的でまさか図書館に行くと思っていなかったが、とりあえず1周。
「私の心が軽くなった一言」のような題名の本に目がとまった。
20分ほど初老白髪の方と隣り合わせで読書する。

そこは時がゆったり流れてる気がした。
時間に時間をかけて時間を使っている感覚を得た。

決して活字嫌いではないが、最近は目下iPadでの読書となっていた。
当然だが何冊持ち歩いてもiPadの重さは変わらなくて、気分に合わせて読めて便利だから。

急に本が読みたくなり、バイクのバッテリーの充電にもなることを良い事に中古書籍店へ走らせた。

繰り返すが活字が嫌いなわけではない。でも紙の本が並んだ棚を購入目的に見るのは久々だった。

ipadでは興味のあるキーワードを入れるとお勧めの書籍が出てくる。それが便利と思っていたし確かに便利だ。
でも、興味のない本には出合わない。きっとAIだか検索エンジンだかでその人に合った本を出して買ってもらおうとするから。。。。

今回4冊の本を購入した。2冊は料理本(これは仕事に関連すること)
2冊は全く別の本でネットだったら買わない本かもしれない。

広島の山間で、地域や家族に支えながら、自分が食べるだけのものを自分で作って食べる。何事にも感謝をされながら102歳でも一人暮らしで元気に生きておられるお婆ちゃんが書いた本で大変勉強になった。

もう一冊は2021年に逝去された瀬戸内寂聴さんの生活についてを書かれた本でこれはまだ10ページしか開いていないが、1日1回は他人を褒めようというメモを手帳に記載した。

便利な検索機能だけで本を選ぶ。買い物をする。時空を超えた買い物で、場合によっては家から1歩も出ないで商品だけ届く。
確かに便利だし、それを効率と呼べば効率であるが、本屋に実際に行けば新たな興味のある本と出合うのである。

自分が行う検索では出てこない事柄との出会い。これが大事と思う先日の日曜日であった。

物事や興味のあることに時間をかけて時間を使う

もう既に気付いている方も多いと思うが、僕の気付きを僕なりに記事にしました。

お読みいただきありがとうございました。

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