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【博物館】みんぱく・日本の仮面/映画「島と人とメンドン」

2024/05/03
GWにみんぱく(国立民族学博物館)で開催されている特別展「日本の仮面」に行ってきました。

連休中&快晴の条件が揃ってたせいか朝から駐車場は満車、予想していたものの公園の方は相当な人出のよう(大型イベントも開催してたみたい?)。
しかし我らがみんぱくは通常運転、程よいお客さんの数で楽しく展示を満喫してきました。

展示は能面や歌舞伎面、伎楽面の他に仏像面、村の祭りや御神楽で使われる獅子頭や蛇の頭、ナマハゲやアマメハギのような神様まで勢揃いで、見た目のバラエティもすごいし、実際に使われている映像資料も一緒に見れるので時間がいくらあっても足りないぐらい盛りだくさんでした。
後半はレスラーのマスクやお祭りで売られているお面の展示もあり、能面を擬似的につけて視界が実際どうなるのか体験できるコーナーなども面白かったです。


さて、混雑が予想できるのにわざわざGWに見にきたのは理由があって、この日に上映される「島と人とメンドン」というドキュメント映画を見にきたのです。
この映画は鹿児島県硫黄島で毎年祭りで行われる八朔太鼓踊りと、祭りの最中に現れる来訪神メンドンを中心に、島の人々のとっての祭りと暮らしをじっくり写したドキュメンタリーです。ナレーションもBGMもなし、島の人々の話す会話や生活を淡々と、しかし愛情を持って追い続けた2時間強の作品で、まるで自分もその場にいるような臨場感があり、とても良かったです。

現在、島の住民は約120人。元々の住民の他に離島留学に来ている子どもたちと教員家族などもかなりの数だそうで、予想される話ですがやはり伝統芸能である八朔太鼓踊りを守り続けていくには難しい問題がたくさんあるようです。映画の中では積極的に祭りを守ろうとする人々の姿がたくさん写っていますが、みんなが同じ温度感ではないでしょうしね…。
でも映像を見ていると八朔太鼓踊りが島にとって特別なものだったり、メンドンが現れるのを待ち望まれているのがよく伝わりました。

実はこのメンドンについて、先日聞きにいったみんぱくゼミナールでの質疑応答がずっと気になっていて、実際どのようなものなんだろうとそれを見たくて映画を見に来たのです。

実際に見てみると、メンドンが現れるシーンだけを見た資料映像とはまったく印象が違っていて、島の人たちは太鼓踊りが始まるといつメンドンが来るかソワソワと待ってたりメンドンに追い掛けられて悲鳴を上げながら笑い転げてるんですよね。ちょっと怖かわいい愛され神様って感じでマスコット的なイメージもあって、なるほどこれはその場にいると全然話が違うな、と思った次第。あんまり誤解されたくないなぁとメンドンの肩を持ってしまいたくなります笑

これがメンドン。映画では面を作るところを一から見れてそれも面白かったです


すっかりメンドンが気に入ってしまってピンバッジまで買ってしまいました。この映画、NHKなどで放送してくれたらいいのになぁ。とても見応えがありました。大満足!




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