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縦型ブラインド コードとバトンの操作が罠すぎる

代表的なメカものメーカー3社トーソー、ニチベイ、タチカワブラインド。
3社にはそれぞれに仕様の違いがあり、あっちのメーカーにはできてもこっちのメーカーはできない、ということがあります。単純なのでいうと、縦型ブラインドのレース付はタチカワブラインドとニチベイはできるけど、トーソーはない、とか。高い位置の操作コードで昇降できるスマートコードが選べるのはニチベイだけ、とか。
なのでインテリアコーディネーターや窓装飾プランナー、窓まわりの販売員はその辺りの違いに注意して仕様を決めていくわけですが、メーカーが新商品、新仕様を打ち出すたびにややこしくなって泣かされている(と思う)訳です。
今回はそんな泣かされるための罠にしか思えない仕様の違いトラップの一つ、バーチカルブラインドの操作方法をご紹介します。

基本的にどのメーカーにもあるのが、ループ状のコードで開閉操作、バトンで羽の回転操作を行う、トーソーなら『コード&バトンタイプ』、ニチベイ『ループコード式』、タチカワブラインド『コード操作』(これもいつも思うんですけど、同じ仕様なら名称そろえてくれないかなって本気で思います。名前覚えるだけで脳みそのリソースがあぁ)。
しかしここですでに1社イレギュラーなのがトーソーのデュアル。
トーソーのコード&バトンタイプってバトンで開閉もできちゃうんです。

トーソー『デュアル』

通称トーソーの「ちょい開け」操作。全開とか、大きく開けたい時は立ったまま操作できるコードで、出入りのためにちょっとだけ開けたい時はバトンで、と使い分けができる大変便利な操作方法なのですが、イマイチ広まってないのはひとえにトーソーの縦型ブラインドにおけるシェアの低さじゃないかと勝手に思ってます。

そう思っていたら、タチカワブラインドが数年前に出してきたのが『バトン・コード操作』。順番くらいそろえてくれよ…と思いませんでした?私は思いました(笑)

タチカワブラインド『ラインドレープ』

これを見てあぁついにタチカワブラインドもコード&バトンにしたのね…と思ってたら大間違いです。
2社の違いを説明していきます。

まず、

トーソーのコード&バトンタイプは標準、タチカワブラインドのバトン・コード操作はオプション

タチカワブラインド『ラインドレープ』

さらにバトン・コード操作はシングルスタイルしかできません。ペアタイプはできないんですよ…残念。

両バトンはトーソーはオプション、タチカワブラインドは差額なし

トーソー『デュアル』

これが「トーソーはバトンの2本目有料の罠」です。バトンタイプも2本目が有料オプションなんですよ。ニチベイ、タチカワブラインドもバトン操作は片バトンも両バトンも差額がないので間違えやすいです。

タチカワブラインドのコード操作は納まり方向が限定、両開きはできない

タチカワブラインド『ラインドレープ』

タチカワブラインドのバトン・コード操作の場合、コード操作側にスラットが寄ってくる納まりになります。

トーソー『デュアル』

トーソーはコード操作の寄せ方向が選べて、両開きもできるんですね。

縦型ブラインドを全開にするシチュエーションがあるかどうかは家によると思うのですが(個人的に自分の自宅では全開にすることはほぼないです)、ちょい開けと全開を使い分けたい方はこだわると使い勝手に違いが出ると思います。
しかし違いがややこしいと思いませんか。特に縦型ブラインドでニチベイの採用頻度が高いと、トーソーとタチカワブラインドの仕様の違いって把握しきれていないので、打ち合わせ中から緊張感が高まります……!

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