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問題になりがちな各窓まわりのデメリット

新人さんの入ってくる季節ですね。
私がこの会社に入ったのは中途入社なので1月とかですが。

最初の頃、ブラインドやロールスクリーンってそんなに詳しく知ってる訳ではないので、ブラインドにしたい、ロールスクリーンにしたい、という人がいると「はい、ではカタログお持ちしますね」みたいな感じになりがちなんですが、きちんと各製品のメリットデメリットを押さえてないと、後からお客様に「こんなことになるなんて聞いてない!」と怒られがちです。
なので今回お伝えしたいのは、窓まわりのお仕事をされる新人さんに伝えたい、問題になりがちな各製品のデメリットです。


バーチカルブラインド編

窓を開けると羽が大暴れ

これは地域性があるかもしれないのですが、地方だと窓を開けて風を入れたいっていう人が多いんですね。
で、レースのカーテンって閉めたまま窓を開けてもふわっと靡くくらいで問題ないでしょう?バーチカルブラインドは1枚ずつ独立してる上に、裾にバランスウェイトと呼ばれる金属の板のようなおもしが入っています。風がふくとふわっというよりバタバタバタバターです。
さらに風で暴れる状態を放っておくと、羽が回転しなくなるなど、故障の原因にもなります。なのでバーチカルブラインドは、閉めたまま窓を開けて風を入れるのはおすすめではない、ということをきちんと言っておきましょう。

意外とたたみ代が大きい(特にレース付)

人によってはバーチカルブラインドって羽の角度を変えて光を入れられるから、開閉しないのでは?という感覚かもしれませんが、全開状態の時に窓が大きく開けられることにこだわる方もいらっしゃいます。そんな時、バーチカルブラインドってギュッと束ねられるカーテンに比べると意外とたたみ代が大きいです。
特にセンターレース(ニチベイ)やペアアンサンブル(タチカワブラインド)といったレース付きのもの。180センチ幅の片開きで40センチ近くのたたみ代になるので、枠内付にするとだいぶ窓を塞ぎます。

調光ロールスクリーン編

レースから風をそんなに入れられない

厚手の生地とレース生地を交互に配した調光ロールスクリーン。
レース生地が網戸のように見えるからか、たまに
「これなら閉めてても風が入るからイイよね〜」
なんて言われますが、全力で否定しましょう。
風が通らない、というより風を感じるほどの風速だと、ロールスクリーン自体が煽られて下部のバーが窓枠や壁にあたり、結構な音がします。

木製ブラインド編

昇降は一番時間かかる

ブラインドのイメージで、木製ブラインドを考えている時、真っ先に注意したいのが操作方法。アルミブラインドは基本的に、操作の時は昇降コードを直接引っ張り上げる、みたいな構造なので上げるのが早いです。木製ブラインドは羽の1枚1枚が重いので、ループコード式やチェーン式といった紐を引くとギアが動いて昇降コードを巻き上げる、というちょっと複雑な構造になります。こうすると重さがダイレクトにかからないのはメリットなのですが、ちょっとずつしか上がらないという昇降に時間がかかるデメリットになるのです。
出入りの多い窓につけてしまうとちょっとしんどいかも…

たたみ代が意外と大きい

アルミブラインドと違って厚みがしっかりあるので、当然たたんだ時も大きいです。
100センチ高さの腰窓で15センチ以上、200センチの掃出窓で25センチくらい残ります。これも木製ブラインドは閉めっぱなしで調光だけするもの、と思い込んでると説明を忘れますが、世の中には全開の時にできるだけ窓が開いていてほしい、という人もいることを忘れないようにしましょう。

アルミブラインド編

セレーノグランツ35は意外と重い

木製ブラインドは昇降に時間がかかる、と言いましたが、アルミブラインド羽幅35㎜の場合は重量が重いです。よく考えたら25㎜の1.4倍くらいアルミ使ってるんですもんね。掃出窓のサイズだと、人によっては上げるのがちょっとしんどいくらい重いです。

以上、窓まわりで問題になりがちな各製品のデメリットでした。
ブラインドやロールスクリーンってかっこいいイメージだけで、深く考えずに選ばれてることも多いので、きちんと自分の生活の中で使用イメージを持って選んでいるか、確認するのも販売側の仕事かなって思います。
気をつけて説明しましょう!

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