しあわせ

4/14　退院の日

採血と診察を終え、医師から退院の許可が下りた。

やったぞ、私。

12日間の入院は本当に長く感じられた。

病室は綺麗でホテルみたいだったから、最初は一人で過ごす時間もいいなぁなんて思っていた。
でも次の日にはもうさみしかった。

いつ退院できるかも分からなかったけど、言われたことをただこなすしかなかった。

元気になったと思ったらまた悪化しての繰り返しでしんどかった。

こんな辛い思いするなら死にたいって思った時もあった。

でもそれらを全部乗り越えたの。私は最強。

支えてくれた人たちがいたから元気になれたの。
感謝してもしきれない。
本当にありがとうございます。

大変だった分、人の優しさが身にしみた。
自分ももっと人に優しくできるようになる。

久しぶりの外の空気はすごくおいしかった。
帰りに食べたパスタは絶品だった。
お家には私の帰りをずっと待ってたぬいぐるみたちがいた。
おふとんが気持ちよかった。

ご飯を美味しく食べられるのもぐっすり寝られるのも当たり前じゃないんだなって気づかされた。しあわせ。

人間的に少し成長できた気がするから、すごくいい経験だったと思う。

自分へ

そんなに身体が丈夫じゃないから、また病院にお世話になることがあると思う。

今回は卵巣の摘出は片方だけで済んだけど、もう片方も悪化すれば取ることになるだろう。
赤ちゃんが産めなくなるということだ。
私の腎臓は年齢を重ねていくにつれて機能しなくなるから、透析をしなくてはならなくなるかもしれない。
今は健康な臓器もおかしくなるかもしれない。

本当にえらいよ。
頑張り屋だ。

20歳の私はすごい頑張って乗り越えた。大丈夫。
私の周りには、辛い時に支えてくれる人がたくさんいるよ。
私は最強だから頑張れる。焦らなくていいよ。

今日はいっぱい歩いて疲れたな。
ゆっくり休むぞ。

ありがとう。またね。