SAP2025年問題からみる人体構造と組織構造

久しぶりにnoteを書く。
休憩時間にサクッとかける範囲で書こうと思う。

さっきTwitterのタイムラインにSAP2025年問題と言うのが流れてきた。

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/03617/?n_cid=nbpnxt_twcm_it

弊社や取引先などではSAPを使ってないので関係ないのだが、前職では会計はSAPを利用していた。
で、SAP2025年問題とは何かというと今の製品のサポート期限の事だ。
Windows7のサポートがつい先日、2020/1/14に終了を迎えたのは記憶に新しい。
覚えている人も多いかもしれないが、Windows7のサポート終了は元々はもっと早かった。
だが、思った以上にWindows10への切替をするユーザーは少なく、無償期間があったにも関わらず更新せずに放置して、いざサポート切れてから慌てて更新するなんてニュースも流れた。

記事では、それが2027年に伸びるという話なのだが、2018年時点でSAPユーザーの65%が移管を検討、着手、完了しているという。
そして2019年は80%まで伸びた。
来年以降、さらに増えるかもしれないが、2025年時点で3%くらいは着手中、または検討中、未検討が残るのではないかと思う。

そもそもSAPなどERPシステム(人事、会計、経理、購買、生産などの統合システム)は会社の基幹業務を支援するシステムだ。
つまり、バックオフィスの要となるシステムでもある。
それらはそれぞれ特色があるが、データ単位でいくと紐づくものが多い。
ERPを入れると、それら単体のシステムの紐付きが作りやすく、大きな幹となる。
人間の体でいう脊椎のようなものだ。
そして、各システム(人事システム、会計システムなど)は手足であり、その間を繋ぐ連携ツールは肩や股間などの関節の役割だ。

さて、そんなシステムが終わりを迎える、というのは身体の芯が経年劣化により砕けてしまうようなものだ。
人間の身体ではその時点で死に至るのでありえない話だが、システムなので実際は載せ換え可能だ。
ただ、載せ換えるにはやはり違う身体に載せる事になると、様々な細かい部分でズレが発生する。
それらをそのまま載せようと思うと、新しい身体に傷や継ぎ接ぎを入れなければならない。
そうすると、せっかくスマートに用意した身体が重鈍な脂肪のついた身体となってしまう。

だからこそ、充分な時間をかけて擦り合わせを行って、用意した身体に極力合わせ、スマートにする事で、老朽化した体から抜け出し能力もスピードも段違いの若い身体を持ち直すことができる。

それらを充分に行える時間を用意することこそ、若い肉体を保ち続ける秘訣でもあり、メンテナンスは長年掛かるが綺麗な肉体を得られるのが、いわばエステやジムに行くこと、そして時に普段のメンテで直せない部分はコンサル契約やプロジェクト発足という薬で修正に入る。

歳を取って、死にかけてからでは遅い。
焦ってやっても、軋みを持つパーツが出来る。
パーツの精度(システムの作り込み具合)が高ければ高い程、パーツを繋げる技師(コンサルタント、エンジニア)が素晴らしいほど良い肉体(システム)を持つことができる。
だからこそ、普段からもしもを考え、先を検討する事こそ基幹システム群を入れるIT部門や経営企画部門がやるべき事であり、それに出資をする脳を持つのが経営層に必要な事で、手足に信号を送らないと会社という肉体は動いてくれない。

おしまい、20分ほどで書いたので段落やらめちゃくちゃである。


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