「ナイチャーは嘘をつく」へ反応した私のツイートへのご批判と、それに対する見解(謝罪及び訂正含む)その①
先日2021年5月5日にTwitterのタイムライン上に「ナイチャーは嘘をつく」という言葉と、それに嘆いたり困惑したりするツイートが複数流れてきました。
それを見て私は次のようにツイートしました。
https://twitter.com/yuzo_takayama/status/1389827322283397122?s=20
ここでまずお詫びしなければならない事があります。
私自身このツイートをした段階で、最初に誰が、どのような場面でこの言葉を発したのかを確認していなかったという事です。
正直申し上げると「また排外主義のうちなーんちゅの誰かが衝動的に発言したのか」という程度にしか思っていませんでした。
その後、確認すると
・現在沖縄県庁前でハンガーストライキを行なっている金武美加代さんのツイキャスの中での発言である事
・金武さんが、ある「ナイチャー」の活動家が嘘をついたという具体例と、戦前の皇民化教育、大和からの迫害、弾圧が繰り返された琉球沖縄の歴史を踏まえた上での発言である事
・「ナイチャーは嘘をつく」発言のみが悪意を持って切り取られ、拡散されている事
などが分かりました。
具体的には、
こちらのキャスの中で、「ナイチャーは嘘をつく」発言が14:01〜頃から出てきますが、最低でも12:20あたりから見ていただきたいです。可能なら初めからご覧ください。
人によってはもしかしたら金武さんの言葉や表現が強い、もしくは耳が痛い、と感じるかもしれませんが、琉球沖縄の歴史を学び、大和からの長年の構造的差別を理解しているうちなーんちゅの私にとっては、その主張内容はもちろん肯定できるものです。
仮に私が事前にこの動画を見ていたら、冒頭で紹介した内容のツイートはしなかったです。
なぜならここで最も大事なのは、「ナイチャーは嘘をつく」という言葉の良し悪しよりも、
「大和の為政者や権力者たちは、事あるごとに沖縄に対して嘘をつき、沖縄への構造的差別を繰り返してきた」
という事だからです。
それを踏まえて金武さんは今回、沖縄県南部地域の遺骨が混じる土砂を基地の埋立に使用する事に反対の声を挙げるため、ハンガーストライキをされています。
ですので、早合点してツイートしてしまった事を改めてお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
また、そのような私のツイートに対して複数の私の知人が、返信や引用リツイートなど直接ではないものの、各々のタイムライン で批判されているのを目にしました。
特に私の事を名指しもされてませんでしたが、その内容から私のツイートへの批判だと受け止めましたので、それに対する見解を謝罪や訂正も含めてお伝えする事にしました。
批判の内容はまとめると下記の3点です。
①「ナイチャー」が侮蔑的または差別的な言葉かは文脈で変わる
②沖縄島でもやまとぅんちゅはマイノリティにはならない
③構造的差別の加害者側であるやまとぅんちゅには遠慮して、被害者側のうちなーんちゅに完璧さを求めるな
次回以降の記事で、順番に見解を述べていきたいと思います。
「ナイチャーは嘘をつく」へ反応した私のツイートへのご批判と、それに対する見解(謝罪及び訂正含む)その②
へ続きます。