観よう、ERM! #4 ~ERM#13の注目チーム~
はじめに
皆さんこんにちは。エターナルリターンの大会シーンのwikiとかを作ってる10pです。
今日は今週末開催される今シーズン二度目の公式デュオ大会「Eternal Return Masters Open #13 Team」についてのお話をしにきました。
あんま前置きとか長すぎても良くないのでぱぱっと本題に入りたいと思います。
今回も100円と書かれていますがいつも通り全文無料でお届けです!
更に、以前ERM#12の記事で他の方々に話をお伺いした時のように今回も関係者にお話を聞いてきました。お楽しみに!
ERM#13についておさらい
さて、今日お話するERM#13について大雑把におさらいをしておきましょう。
この記事の執筆時点で既に予選は終了しており、本戦に出場するチームとしてシード権を持つ9チーム、予選を通過した6チームの合わせて15チームが確定しています。
本戦は3月10日の金曜日から3日間に渡って、Survival Stage、Wildcards、Finalsという形で進んでいきます。
Day1 Survival Stage
本戦1日目となるSurvival Stageでは、ソロ部門のERMで行われていたポイントルールとは異なる特殊なルールで運営されます。
しかし、特殊と言ってもルールはシンプルで、優勝したチームから勝ち抜けで、3日目のFinalsへの切符を手にするという形。
シード権を持つ9チームで第1試合がスタートし、1位で勝ち抜けて空いた枠に予選から勝ち上がったチームが順に入ると言うかたちで全6試合行われます。
つまり、勝ち抜けた分の補充に入るチームは5チームということに。予選で6位だったチームは翌日のWildcardsからの参戦となります。
ここで重要なのが、このSurvival Stageに限定して「ポイントを稼ぐ立ち回りが強いわけではない」ということ。つまり、試合の過程でどれほどキルを稼いでも、1位になれなければ意味がないというのがこの初日のルールです。
普段のポイントルールとはまた違ったチームの動きが見れるのが初日の面白いところです。
Day2 Wildcards
2日目となるWildcardsからは、他のERMと同様のポイントルールで進行する形に。1日目のSurvival Stageで1位を取れず残ったチーム+予選6位のチームの9チームで争い、ポイントルールで上位3チームが3日目のFinalsへの切符を手にします。ここで脱落してしまったチームは、残念ながらここでERM#13の挑戦はおしまいとなります。
1日目と違い、リスクを冒してキルを取りポイントを稼ぐという立ち回りも視野に収まってくる2日目。初日とはまた違った雰囲気の熾烈な争いを見ることが出来るのが面白さのポイントです。
Day3 Finals
初日で一位を獲得した6チームと、二日目で上位の成績を収めた3チーム、合わせて9チームが今大会の王者を目指して争うのがこの最終日、Day3のFinalsです。
初日に勝ち上がったチームからすると、3日目が今大会で初めてポイントルールでの争いに参加する形になるため、いわば「ポイントルールでの立ち回りを隠した状態」から臨める形になります。
一方で、二日目から勝ち抜いたチームにとっては同じポイントルールで臨む2日目の戦いとなるので「ある程度手の内が知られている」という形になります。一方で「現環境でのポイントルールへの実戦経験が多い」と捉えることも出来るといえます。
ここまで隠してきたピックや作戦も全てぶつけることになるこの最終日、最後の1戦まで目が離せません。
参加チームについて
この記事でもいくつかのチームをピックアップする予定ですが、それ以外のチームについてはWikiのERM#13の個別ページに掲載を行う予定です。
気になるチームや選手がいる方は、ぜひここからチェックしてみてください
さて、今回も以前ERM#12の記事で紹介したようにERM常連チームと新進気鋭のチームといった構図で2チームずつピックアップしていこうと思います。ERM#13ではシード枠と予選枠でチームが分かれているため、今回はそれに則ってシード枠から2チーム、予選枠から2チームという形でお話したいと思います。
シード権を持つチームたちの紹介はいわば常連チームの紹介と言うかたちになるので、過去からERMを観ている皆さんはスキップしてしまってもいいかも。
シード権を持つERM常連の勇士たち
今回、シード権を持つチームとして参加するのは以下の9チーム。
Naerreum(gwork, OneCircle, Glove)
Team SPICA(SGN, Escape, McQueen)
Sword Master(Gamjatang, Suigintou, DuDung)
Taste Good(Rope, ChaeNyang, GangChan)
Igloo(Akjil, Blooded, minha)
Clean Guard(SeolDaBi, GssG, Eva17)
Old Boy(Izuna, Chloride, BoBmalsa)
Fearless(Spitz, Horrific, WiD)
Fresh man(Minsu, ing9, Sugaru)
今回はその中から2チーム、NaerreumとClean Guardについて取り上げたいと思います。もちろん、以前からERMを観ている方々からしたらお馴染みといったこのチームたちかとは思いますが、改めてしっかり見ていきましょう。
Naerreum(gwork, OneCircle, Glove)
文句なしの現環境最強チーム、それがNaerreumです。
世界一無駄がないプレイングをする男、gwork。
圧倒的オブジェクトの覇王、OneCircle。
そんな最強×最強と言わんばかりの布陣にシーズン7まではERM#12でも好成績を収めていたSatenまで在籍していたという凄まじいチーム。
ところがシーズン7の大会シーンにNaerreumとしてはSaten選手は全くと言っていいほど出戦しておらず、そのままシーズン7の終わりと同時にSaten選手が脱退。
そして、そこへ新たにニッキーの熟練プレイヤーとして知られていたGlove選手が加入し新体制として動きだしたのがこのNaerreum。
わたしが運営しているWikiに記録されているシーズン7からの戦績では、「出場しているすべての大会で1位」という圧倒的な強さを誇っていたチームです。
Glove選手はもともと使用していたニッキーに加えてアイザックといった前衛キャラクターを中心に、OneCircle選手を中心としたキャリーをしっかりとサポートする動きでチームをより完璧な形に仕上げるために強い存在感を放っています。さながら天衣無縫と言わんばかりのこのチーム。今大会ではこのチームに食らいつける勇者がいるのかという点にも目が離せません。
CleanGuard(SeolDaBi, GssG, Eva17)
ERMの常連チームと言えばこのチームを語らないわけにはいきません。
大会シーンで活躍するチームの中でも随一の攻撃的なプレイングをするチームがこのCleanGuard。3人ロースターが義務化されるシーズン8が始まるまではSeolDaBi選手とKCW選手のデュオで、狂犬KCWのアグレッシブなプレイングをSeolDaBiのヨハンが徹底的に支えるというチーム構成で強い人気を博していたチームです。しかし、シーズン7の大会シーンが終わったあと、そのKCW選手がチームを離脱、そしてシーズン8の3人ロースター義務化に合わせてGssG選手とEva17選手が加入しての新体制へと再編されました。
SeolDaBi選手とKCW選手というコンビが象徴的なチームだったのが新体制で一体どうなるのか?という期待が集まる中でのERM#11では、SeolDaBi選手が以前と打って変わって暗器ヘジンをピックし、GssG選手のエイデンやフェリックスとタッグを組んで出場。以前と毛色が少し違う、しかしながら「やはりこれがCleanGuard」と安心させてくれるようなアグレッシブさを見せつけて好成績を記録しました。
先程話したNaerreumを討伐するチームとして最有力候補と言っても過言ではないこのCleanGuardの活躍に期待したいところです。
予選を勝ち抜いた強者たち
今回の予選の様子は群雄割拠そのもの、過去のERMで好成績を残していたManez選手やKCW選手といったプレイヤーを抱えたチームや、前回のERMでも活躍をしたFireやPhysical Topといったチームが予選で退いてしまうといった荒れっぷりです。そんな予選を勝ち上がったのは、以下の6チーム。
complex(SeoGuNam, nalmuck, Unibell)
500NP(fana, WOOTAE, Sindas9)
BoomBoom(ELISO, LETA, TIZAN)
JCPCUTE(Haemyu, JCP, Narvic)
FinalFlash(Hikasi, GJK, Mattakkeu)
Daisycutter(Alto, UMP9, Offense)
中には以前のERMのソロ部門で活躍していた選手もちらほら。UMP9は名前が変わってしまいわかりにくいものの、以前のERMでマルティナをピックして強い存在感を放っていたSinMoDok選手であり、予選でもマルティナを使用していた様子。他にも、ソロ部門でかなりの好成績を残したカーラ使いのAlto選手や、アサシン系キャラクターの名手として知られているHaemyu選手などがいます。
今回はその中から、500NPとBoomBoomをピックアップしていきたいと思います。
500NP(fana, WOOTAE, Sindas9)
先日行われていたスクアッドの公式大会「Lumia Squad Cup#2」でも活躍した500NP。デュオ大会として予選を勝ち抜き本戦に出場したのは今回が初めてです。fana選手やWOOTAE選手はソロ部門でも活躍をしており、特にfana選手はクロエ世界一プレイヤーとして名前を馳せている強者。隣のWOOTAE選手も増幅ヘジンやラウラの熟練プレイヤーとして知られており、LSC#2では渾身のラウラRで2vs3の状況を覆す名プレイを放ちました。
LSC#2のこの名シーンだけでなく、ERM予選に出場した際はヘジンとして圧倒的な反応速度とスキル精度でブッシュから短剣Dを用いて奇襲してきたキャッシーに対応し切るなど、fana選手に負けず劣らずのハイレベルなプレイヤーです。
Sindas9選手はどちらかというとその二人をサポートするような形の立ち位置で、彼の献身レノックスによってfana選手、WOOTAE選手が存分に動き回れるという形でチームとしての強みを発揮していましたが、今回はデュオ大会ゆえ「誰が出場するのか?」というところから始まります。fana選手とWOOTAE選手によるダブルキャリーのような形なのか、或いはfana選手やWOOTAE選手のキャリーをSindas9選手が支える形になるのか? どちらにせよトップクラスの戦闘技術を見せてくれるであろうこのチーム。今大会での動向が非常に気になります。
BoomBoom(ELISO, LETA, TIZAN)
前回のERM#12にて丁寧なプレイでアデラ職人としての凄さを存分に発揮していたELISO選手が率いるこのチーム。
過去の戦績ではLumiaSquadCup#1で2位という成績を残しており、500NP同様デュオ大会で予選を勝ち抜き本戦に出場するのは今回が初めてとなります。
構成としてはやはりELISO選手のアデラを中心に据えており、それをLETA選手やTIZAN選手がサポートをする形に。何と言っても素晴らしいのが、ELISO選手のハイレベルなアデラに対してLETA選手の的確なアシストが入るハイレベルな連携。アデラの強化Qによるスタンからのオールインを確実に入れる為にCCを入れてアシストする、というような流れが非常に鮮やかで、一つ一つの戦闘に目が離せない、非常に華やかなチームです。予選ではLETA選手が雪やElevenを使用してELISO選手のアデラと共に猛威を振るっていましたが、もしかするとメンバーが入れ替わりTIZAN選手によるまた違った戦い方を見せてくれるかもしれません。
アデラのオールインの火力は非常に凄まじく、文字通り相手を消し飛ばすというレベル。一瞬で戦況がひっくり返るかもしれない、という彼らの緊張感に溢れた戦闘の様子に期待が高まります。
今回も関係者に聞いてみた
以前の記事で関係者に色々お話を聞いたように、今回も大会関係者としてお馴染み公式キャスターの局員さん、更に今大会に出場するプレイヤーとしてCleanGuardからSeolDaBi選手にお話を伺ってきました。
急な申し出にも関わらず快く引き受けて頂き本当にありがとうございます!
日本語放送公式キャスター 局員さん
日本のエターナルリターンコミュニティではおなじみの局員さん、今回もお話を聞きに行ったところ快諾していただき、気になるチームとして2つのチームの名前を挙げてくれました。
まず、Daisycutter。
「カーラ使いのAltoにキアラ使いのOffense、最後にマルティナ使いのUMP9(旧SinMoDok)と個性が強いメンバー。全員がOTPとして癖が強いためかなり四苦八苦しているような印象を受けるものの、Naerreumの例があるためいつ爆発するかわからない強さがある。持ちキャラがDuoではあまり見ないピックなのもあって、刺さった時の化学反応に期待。少し残念なのが、カーラにマルティナと1位をとりやすいピックができるというのに初日に見ることができない点。見たかった…。」
Daisycutterの選手は見ての通り、環境に合わせてピックを変えるのではなく一人のキャラを専門的に使い倒すOTPタイプ。この点について、爆発力のポテンシャルを評価している模様です。しかしながら、Daisycutterは予選6位通過、つまり、局員さんも仰っている通り初日のSurvival Stageには参戦せず翌日のWildcardからの参戦となります。「1位を取りやすい」という特性が非常に有効となる場を逃したのは残念ではありますが、ポイントルールとして1位の比重も大きく、そういった点でも注目が出来る要素です。
次に挙げてくれたチームはcomplex。
「Unibellを主軸に置いている印象の強いチームだけど、ナタポンかアディナという移動スキル無しのキャリーを好んでいる都合上事故率が結構高い。その分冴えている時のポテンシャルは凄まじい。課題としてはNaerreumやIglooが前大会でニッキー+αで対象指定一撃コンボを活用しているシーンが多かったので、そういったピックが出てきた時にどう対応するかになってくるのかなと。」
このチームの主力となるであろうUnibell選手のピックは代表的なもので挙げられているナタポンであったりと、ダメージやユーティリティが高い反面ある程度の枷を持っているという風な少々癖の強い印象です。しかし、育ったナタポンの恐ろしさというものは前回のERM#12でOneCircle選手が存分に見せてくれたように、かなりの破壊力を持っています。そういった面で、うまく行った時のパワーの高さを評価するような形に。説明されている通り課題は残るものの、逆にこの課題をクリア出来るのであれば、続々とキルアナウンスを流し続ける姿も見れるのかもしれません。個人的にUnibell選手が好きということもあり、自分もこっそり応援しているチームの一つです。
Clean Guard所属 SeolDaBi選手
今回、Clean Guardに所属しているSeolDaBi選手に「日本向けにERM#13のチーム紹介記事を書いています」ということでショートインタビューのような形でお話を聞けないか伺ったところ、快く引き受けていただけました!
今回は質問内容として、
注目や警戒をしているチーム
今大会への意気込み、覚悟
日本のファンへのメッセージ
の3点をお伺いしてきました。自分がまだ韓国語を勉強中故にPapagoによる機械翻訳を用いており、細かいニュアンスの差などが出ているかもしれませんがご了承下さい。
まず、注目や警戒をしているチームについて。
「私を含む他のチーム全員がNaerreumを警戒していると思います。
もちろん私たちがついていく位置ですが、前回の大会で勢いは十分に見せたと思います。
その他には過去のClean Guardを飛び越えるために努力しています。」
当記事でも取り上げたNaerreumを打ち破ることを目標としつつ、過去の自分達を超えるというストイックさが伺える非常にかっこいい返答です。
そして、今大会への意気込みとしても
「1位を目指しています。 ただ1位。それしか見えませんね。前大会までのClean Guardは高い順位のチームではなかったので、今シーズンはもっと欲が出ます。ERM#11でいい姿をお見せしたのでERM#13でも必ずいい姿で仕上げられたらと思います。」
と、トップを目指すという強い意志を感じられます。本人も言っている通り、前回のERM#11ではClean GuardはNaerreumに最も近付いた2位という結果。今回は是非喰らいつき1位を勝ち取って欲しいところです。
そして最後に、日本のファンに向けてのメッセージ。KCW選手とのデュオだった頃からCleanGuardは日本でも人気が高いチームだったという認識で、その点もインタビューの際伝えてみました。
そして、SeolDaBi選手からは
「私たちのチームはいつもファンの皆さんから多くの関心をいただいて、過分な愛を受けていると思います。日本でもたくさんの関心をくださると聞きましたが、うちのチームが日本で人気があるとは想像もできませんでした。
(おそらく前シーズンのKCW選手の好戦的な部分が好きだからでしょうか?)
私も応援している日本のファンの方々の応援に応えるために最高のプレーをしようと努力してみます。私は日本で流行っているSPY×FAMILYを最近楽しく見ています。 その他、新海誠監督、ヨルシカなど日本が好きで、後で時間を作って日本にぜひ行ってみたいです。(笑)」
と、日本のファンによる声援に応えようとする姿勢と日本好きな一面が伺える微笑ましい内容が届きました。実はこの最後の(笑)は韓国語の原文にもそのまま乗っていたり。
改めて、急にDMをしてお伺いしたにも関わらず素早いお返事を頂き本当にありがとうございました!
おわりに
今回開催されるERM#13は計15チームの参加なので、そう考えるとちょっと紹介したチームの数が少ないようなそんな気もします。とはいえ、あんまり量が多すぎても読み物として少々重たいのでこれくらいが丁度いいかな?という印象もありなかなか難しい。
とはいえ、この量の記事でもERMのチーム戦を楽しむきっかけの一つにはなれるかな、と思いたいところ。
今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!
Eternal Return Masters Open #13 Teamは今週の週末、3月10日から3日連続開催、時間は19時から、Eternal Returnの日本公式Twitchチャンネルで日本語放送が行われます。
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