観よう、ERM! #1 ~ERM#12の注目選手~

はじめに

こんにちは! Eternal Return esports JP Wikiの編集とかをやってるエタリタ大好き人間のゆずみ(10p)です。
今回は以前お話した通り、今週末開催されるEternal Return Masters Open # 12 Solo(ERM#12)の注目選手についてのお話をしたいと思います。
取り上げるのは(主にわたしの独断と偏見による)ERM#12本戦の注目プレイヤーについて
ERMって何や、という方はこの連載(?)の第0回となる「観よう、ERM! #0」の記事を読んでみてください。

目次を見てわかる通り、今回の記事はめちゃめちゃ長いです。(これでも選手の絞り込みで結構苦労しました)
一度に全部読むぞ!!と気合を入れると少々大変かもしれないので、ERM本戦の試合と試合の合間の時間などにちょっとずつ読んだりしてみてください。
スポーツでもeスポーツでも、"推しチーム"、"推しプレイヤー"がいると観戦ももっと楽しくなります。今回の記事を経て(あるいは自分で調べたりしてみて)よりERM#12を楽しんでいただければ幸いです。
では、スタートです!

ERM常連の歴戦の強者たち

今回の記事では今までERMをあまり観ていなかった方のために、いわゆる「大会常連」の強者のお話から始めたいと思います。
もちろん、以前からERMをご覧になっている方からはもう知ってるよという内容になるかもしれないので、そういった方は冒頭の目次で次の項目までスキップしちゃいましょう。

OneCircle選手(韓国Aグループ4位通過)

そこら辺にいるエタリタプレイヤーに「世界一エタリタ上手い奴って誰?」と聞いた時、おそらく名前を出されるのはこのOneCircle選手かgwork選手辺りかと思います。(gwork選手についてはもうちょっと後でお話します)
そういったレベルで強いプレイヤーです。そんな彼のプレイングは一言で表すと、オブジェクトの覇王
生命の樹やアルファ、オメガなどのオブジェクトを制圧し、他人を寄せ付けない圧倒的なゾーンコントロールで他のプレイヤーを恐怖させ圧倒する。それがOneCircle選手です。
彼の使用キャラクターは若干癖が強く、主に使うキャラクターはセリーヌ、ナタポン、タジアという布陣。
特にセリーヌを使用した際のオブジェクトでの圧は凄まじく、一時は「OneCircleに制圧されているからオブジェクトに関与しない」というプレイヤーが多く生まれたほど
今回の韓国予選にはAブロックで参戦し、6試合通してタジアを使用していました。そして、1日目の昼に緑武器のビンテージカードで他のプレイヤーをキルする凄まじいアグロムーブで観客を驚かせたと思いきや、その後の試合では初期装備の白武器である剃刀でキルを取るなど、序盤でも当て続けられればスキルが回り切るというタジアのQのポテンシャルをばっちり引き出す凶暴っぷり。本戦でもそのような強烈な滑り出しをするのかどうか見所です。

NoDunAl選手(韓国Bグループ1位通過)

エタリタにおいて「強い」というのは色々な側面であると思います。オブジェクト関与の仕方が上手い、直接対面しての戦闘が上手い、野生動物の管理による効率的なファームが上手い……等々。
ではこのNoDunAl選手はそのどれに属するのか?
非常に悩ましい質問ですが、敢えて言うならば彼は「エタリタが上手い」
……つまりどういうこと?となった方がほとんどかと思います。あるいは、彼の戦いを今まで何度も観た人にとってはうなずくポイントかもしれません。
NoDunAl選手のメインピックは増幅マグヌスです。そして、彼は「バイクを利用した計画的なキルスティール」といった、知略を活かしポイントとしての利益を得ることが上手い、優れた策士なプレイヤーです
他のプレイヤーからすれば、戦闘中お互いが消耗して、「今漁夫が来たら厳しいな……」という最悪のタイミングでバイクに乗った彼が現れる、という悪夢のような存在。とにかく、計画的な割り込みといった緻密な戦略的プレイングに長けたプレイヤーです。
その鮮やかさはもはや観ていて気持ちが良いほど。そして、ERMでは全プレイヤーの視界が提供されている観戦視点故に、そのプレイングの鮮やかさを100%味わうことができます。
ちなみにですが、NoDunAl選手のアカウント名は노트북던진알렉스、これを翻訳すると「ノートパソコン投げアレックス」となります。
かなりクセの強い名前ですね。ハッカーの青年が泣き出しそうな感じがします。

gwork選手(韓国Cグループ1位通過)

先程「世界一エタリタが上手い奴って誰?」と言って名前を挙げられるプレイヤーの話をした際にOneCircle選手と並んで挙げられたプレイヤーです。
一言で言えば、gwork選手のプレイングにはとにかく無駄がない
ビルドを完成させ、野生動物を狩り、オブジェクトに寄る。
そういった流れにおいて、無駄な時間を一切生み出さず、初日の生命の樹に武器スキルを携えてやってくるなど、一般プレイヤーからしたら「どうやったらそうなるんだ」と驚いてしまうような動きをします。
そして、そういった戦略面の無駄のなさに加えて直接戦闘の技術も目を瞠るものがあります。
彼が主に使うキャラクターはラウラ。世界最高峰レベルのラウラのプレイングは華やかそのもの、彼の戦闘は非常に綺麗なものです。
ラウラがリリースされる以前はアデラで活躍をしていたり、ラウラ以外のピックとしてアヤやエレナを出すこともあります。そして、それらの戦績も華々しいもの。もしERMを観たことがないプレイヤーは是非彼のプレイングに注目していただきたいところです。

新進気鋭の勇士たち

さて、常連の話はここまでにしておきましょう。本当は他にも何人かピックアップしたいですが、ただでさえ長い記事がもっと冗長になってしまうので今回は見送りに。もし興味がある方は過去のERMのページなどを見てみると色々わかるかもしれません。
ここからは、ERMの出場経験が少ない新進気鋭のプレイヤーを取り上げたいと思います。大会常連プレイヤーが色々といる中、ここからは俺たちの時代だと言わんばかりに食らいつく新たな挑戦者たち。今回のERMでどれほどの戦績を残せるのか目が離せません。

Beobeo選手(韓国Aグループ1位通過)

このプレイヤーの戦績と韓国予選のリプレイを見た印象を一言で語ると「圧倒的に強い」。レーティングカットがエタニティを超えている韓国予選の中でもレベルが違うと感じてしまうほど、Beobeo選手の強さは途轍も無いです。
Beobeo選手は前回のERMでも今回の予選でも一貫してアルカナエマを使い続けています。驚くべきは、予選の成績。

Wikiの統計より抜粋

予選6戦中4回優勝という圧倒的強さ。
そして、平均順位は2位。……このゲーム、何人いたっけ?というレベルです。配信上でBeobeo選手が出戦する予選Aブロックのリプレイを見ましたが、恐ろしいほどのスキル精度の高さ、そして圧倒的な反応速度、どれを取っても「こいつはヤバい」と感じさせるプレイヤーです。
前回のERMでは終盤にあまりにも多くのプレイヤーが残ってしまうという環境ゆえ、エマというキャラクターの本領を発揮しきれていないような、いわばリミッターが掛かったかのような雰囲気がありました。
しかし、どうやら戦略で克服した模様で、その結果がこの予選の圧倒的な成績です。
そんなBeobeo選手ですが、DAKGGでソロランクの戦績を見てみると、そこには目を疑うようなデータが記録されています。

Beobeo選手のDAKGG

たったの46戦でエタニティ58位、平均順位は驚異の1.8位、勝率は65.2%
平均与ダメージに至ってはもはや最高記録と間違えたのか?というレベル。
こんなプレイヤーともしソロランクで遭遇したら泣き出します。
前回のERMでは初出場ながら総合8位という好戦績。しかし、そこから更に大会の環境に適応したような雰囲気を醸しており、優勝候補の一角ではないかと思っています。

netizan選手(韓国Bグループ5位通過)

netizan選手はエステル専門のプレイヤーで、昨シーズンあたりまで戦績を遡っても99%がエステル、という徹底っぷり。
そんなnetizan選手の強みというのは「恐ろしいほどのダメージ計算の精度」です。
エステルというキャラクターは真正面から殴り合うことになるキャラクターなため、CCが豊富なレンジキャラなどと比べると無傷で戦いに勝つようなケースはほとんどありません。つまり、殴り合って負けてしまう、というようなリスクもあるキャラクターです。
しかし、このnetizan選手、ギリギリの戦いでも全くビビる様子がありません。とは言え、これを度胸として捉えて大会でのnetizan選手を観ていると少し違和感がするような……。
そう、この選手のエステルのギリギリの戦いは「度胸で前に出ているのではなく、正確過ぎるダメージ計算で勝ちを確信しているから前に出る」なのです。
Qによるキャンセルを利用した素早いオートアタック、Rと治癒ドローンによるシールドとHP回復、これら全てを計算し「絶対に勝てるから退かない」
そんな動きをするのがnetizan選手のエステル。
今回のERMでその緻密な計算を狂わせる変数が現れるのかどうか? 注目のポイントです。

raven選手(韓国グループ6位通過)

エターナルリターンには色々なキャラクターがいます。もうだいぶ数が増えてきて、その数は60人を超えたくらい。
さて、そんな数あるキャラクターの中でも一人のキャラクターを専門に扱うプレイヤー、いわばOTP(one trick pony)という言われるプレイヤーが一定数います。先程挙げたnetizan選手も「エステルOTP」と呼んで差し支えないでしょう。もちろんその前のBeobeo選手も「エマOTP」と呼べるプレイヤーです。
そんなOTPプレイヤーというのは、観るものが驚くほどの「キャラクターのポテンシャル」を見せ付けてくれることがあります
raven選手はマーカスのOTPプレイヤーとして知られており、予選でも6戦すべてマーカスを使用していました。
マーカスといえば「なんか壁ドンしたり背負投げしたりする、屈強な筋肉おじさん」みたいなイメージかなと思います。しかし、大人気キャラクター!というほどのピックレートでもないので、「強いマーカス」と言われてもあんまりピンとこない人も多いんじゃないでしょうか。
このraven選手はその強いマーカスがどういうものなのか、というものを教えてくれるような、マーカスのポテンシャルを余すことなく発揮した凄まじいプレイングで観客を魅了してくれます。
「背負投げで手前の壁に引っ掛けてスタンをさせる」「ショック状態の相手への飛びつきの際の短い行動妨害無効の時間で相手の強力なCCを避ける」といった、常人離れしたマーカスの動きをする彼の動きは、思わず「マーカスってこんなカッコいいプレイングが出来るんだな……」と感嘆してしまうような華やかなものです。そんな彼は今回のERM#12が本戦初出場。
彼のマーカスがどこまで通用するのか……非常に楽しみです。

日本からの刺客たち

今回のERM、日本からはしまさん(sima選手)ストームさん(Storm選手)が無事予選を通過し本戦への切符を手にしました。韓国や他のアジア地域の強豪プレイヤーに立ち向かう日本からの刺客たちは一体どんなプレイヤーなのか?
ざっくりおさらいして行きたいと思います。

しまさん(sima選手)(アジア地域予選5位通過)

かつてはダイナマイト島作という名前だったしまさん、彼はダイリンOTPとして知られていたプレイヤーで、普段はTwitchで配信をしつつソロランクを回している姿がよく見られます。たまにTwitterにアップロードされる飼い猫の写真もとてもかわいい。
そんなしまさんですが、近頃はダイリン以外にエキオンなどの他のキャラクターも模索している様子。アジア地域予選では不慮の事故によりエキオンでの試合はなかったことにされてしまいましたが、リセットされるまでの試合運びは順調で、今回の本戦ではダイリン以外のピックも見れるかも、といった期待が高まっています。
実はしまさんがERMに出場するのは初めてではなく、Wikiで情報を取り扱っている以前、トーナメントサーバー用のアカウントが準備される前のERMの出場経験があるプレイヤーです。
その際の彼の戦いっぷりは、何故かカメラに全然映らないということでも話題になり、ステルスしまと呼ばれることもありました。
しかし、戦績が奮わなかったのか?というと、答えはノー。当時のしまさんの戦い方は、一言でいうと「バトロワが上手い」というプレイング。しっかりと生き延びて順位ポイントを稼ぎつつ、取れるキルを押さえていくという堅実なプレイングで観客を沸かせていました。その結果、昨年5月に行われたEternal Return Masters Mayでは3日目の決勝戦に出場し、総合8位という好成績を残しています。
そんなしまさん、前回の大会出場から大きく間が空いた今回のERMでどんな立ち回りを披露するのか気になるところです。

ストームさん(Storm選手)(アジア地域予選6位通過)

アジア地域予選では堅実なプレイングと同時に「的確な漁夫」で沢山のキルを獲得し本戦への切符を手にしたストームさん。
使用キャラクターはEleven、ダイリン、エステルといった、いわゆるオートアタックでの殴り合いに特化したキャラクターたちで、今回の予選ではその中からElevenとエステル、そこに加えてレノックスを使用していました。
今回の予選では運が味方したというシーンもありましたが、そういった運を活用する試合運びは上々、本戦での健闘も気になるところです。
しまさんとは違い普段配信しているということもなく、Twitterでもあまり口数が多い方ではなく、わたしからするとちょっと謎めいたプレイヤーという印象でもあります。
あまり多くない発信の中でも、ERM予選やそれが終わったタイミングでの使用キャラのリサーチについての発信の速さは特徴的。しっかりと相手を識って戦う側面が垣間見えます。ERM本戦には初出場の彼がどこまで通用するのか?こちらも目が離せません。

関係者に聞いてみた

ここまでは全てわたしの印象とか偏見とかそういった形で選手の解説をしてきましたが、今回この記事を書くにあたってだいぶ張り切っており自分以外に大会関係者に色々とお伺いしてきました。
今回ショートインタビューを快諾してくれたのはERMの公式日本語放送にて実況を務めている局員さん、日本から参戦するしまさん(sima選手)ストームさん(Storm選手)に加えて、韓国予選Cブロックを2位通過した시간에이さん(SiganA選手)の4名!
ERMに参加する方々からは意気込みもお伺いしてきました。
注目選手について、こちらの記事でも紹介した選手がそこそこ出ていますが、それだけ注目を浴びているということでもあります。本戦での活躍に目が離せません。

局員さん(日本語放送公式キャスター)

今のところ全てのERMで公式放送で実況を務めている局員さん。
今回のERMの注目選手として3名の選手を挙げてくれました。
まず、今回本戦初出場となりこの記事でも取り上げたマーカス使いのraven選手
「記憶の中だとシーズン7途中でマーカス使いが居なくなってから名前を見かけ始めた印象。僕が見た中でマーカスの性能を一番的確に引き出している。特にパッシブのショック付与からの突撃が本当に綺麗。スタイルとしてはnetizanに近い、ミクロでどうにかするタイプのプレイヤーな印象。基本はファーム重視で熟練度とクレジットを貯めて、レア素材を安全に回収してから本番、みたいな。予選には前から出場していたけど、ついに本戦に出てきたかーって感じ。」と、彼の堅実な運営を評価しています。
次に、この後本人からもお話を伺えたSiganA選手
「エマ使いと言えば誰? と聞かれればまず名前が上がるだろうプレイヤー。『ブリンクが豊富で強いけど追いきれないので、勝つことはできるけどキルは取れない』というエマの印象を破壊した張本人。初日のオブジェクトから徹底してレア素材を回収しにいき、ウィクラインまでに全身レア装備になってからウィクラインを倒し、後は全員倒すだけの完全制圧型のマクロをたぶん2シーズンくらいやってる。完全に育ちきった後は倒せる相手を見つけて倒すまで追い回す獰猛さが印象的。前シーズンまでは大会などにあまり出てこなかった印象だけど、最近出てきてくれるようになったのが結構嬉しい。」
氏のプレイングは「相手にCCがないのを理解して強引に隕石を拾い切る」といった度胸のあるプレイングをしつつも、予選では非常に優れた平均順位を記録していました。キャラクターの固定観念を壊すほどの破壊力、非常に気になります。
最後にERM常連プレイヤーでもあるGAMJATANG選手をピックアップ。
こちらも他の選手に並んで象徴的なピックがある選手で、「シルヴィア使いといえば必ず名前の上がるプレイヤー。シーズン4くらいの時期にランク1位を刻んで名前を界隈に轟かせていた。プレイスタイルかなりミクロに寄っている印象。歩いて避けてスキル当てれば良いを実践していく強さがある。シルヴィアの理解度の高さを活かし、ある程度ファームして装備を整えてから、シルヴィアならではの先制攻撃能力で有利を取っていく。ただ割と戦闘は控えめでカメラには映らないことが多いが、気づけば育ち、最終盤で圧を放っている序・終盤型のプレイヤー。」といった、どちらかというと運営面が評価されていた他二人に対して操作技術の高さを評価している形。
また、序・終盤型という少々変わったプレイスタイルにも興味をそそられます。

しまさん(sima選手)

しまさんは本戦で警戒、注目をしている選手として「同じく日本代表でありダイリン使いのストームさん」とシンプルな返答をしてくれました。
同じ日本からのプレイヤーというだけでなくダイリンを使うという点でも共通点のある二人。意気込みとして「画面に映る時はキルシーンであるように頑張ります!」とも語ってくれました。前項で解説した通り、以前のERMでのしまさんはカメラに映る機会が少なかったのが残念でしたが、今回はカメラに収まることが出来るのか……! 非常にワクワクします。

ストームさん(Storm選手)

ストームさんは警戒、注目をしている選手としてこの記事でも取り上げたOneCircle選手を挙げ、理由として、「数多くの実験体を使用した上でランク戦で驚異の成績を上げているところ」「ERMで使用すると思われる実験体が個人的には勝負したくない実験体であるところ」「Elevenのルートを新しく探している時に、リプレイから動きを参考にしたりと、参考にしていたプレイヤーの1人であるところ」の三つを答えてくれました。
参考にしていたプレイヤーと大会で対面する、という非常に熱い展開。
大会への意気込みとして、「周りは強い方々ばかりですが、自分なりのプレイスタイルを駆使して少しでも良い成績を残せるよう頑張ります!」と語ってくれました。

시간에이さん(SiganA選手)

以前から日本のコミュニティとも親交があった시간에이さん、今回予選を無事通過ということで連絡を取ってみたところ、快く引き受けてくれました。本当にありがとうございます!
SiganA選手は警戒、注目しているプレイヤーとして各グループから一人ずつピックアップしてくれました。一人ずつ見ていきましょう。
まず、AグループからBeobeo選手。理由として、「エマが上手だと思う選手で、彼のルートからは学ぶことが多いです。今回のAグループではエマとして上手く運営して1位になれたと思う。今回グループステージにエマが3人いるので、注目選手の一人です。」と語ってくれていた。
Beobeo選手の戦績についてはこの記事でも解説した通り。三人のエマ使いがしのぎを削ることになるグループステージ、一体どうなるのか……。
次に、BグループからはNoDunAl選手。彼について「ゲームに対する知識が豊富で、マグヌスで1位になる良い運営とプレイを見せたと思う。個人的に、マグヌスが最も上手いプレイヤーだと思う。」と、プレイングと戦略面の双方を評価しています。先の項目でも解説した通り、彼の総合的な「エタリタが上手い」というプレイにどう食らいつくのかも目が離せません。
最後に、Cグループからgwork選手。彼に対する評価は「エマにとってややこしいと感じるキャラクターを使う選手です。現在、戦場に行かず野生動物を狩り武器熟練度やレア素材を集める運営をよく使っていて、慎重にプレイする選手なので注目しています」と、なかなか手強そうという印象。
実際、前項で解説した通りgwork選手はラウラといった俊敏に立ち回れるキャラクターを扱っており、エマにとってはスキルが当てづらい苦手な相手。そこに加えて慎重に有利を重ねてくる彼のプレイングが合わさるのはなかなかの強敵です。
今回の大会の意気込みとして「Eternal Return Masters Busan以来大会に出られなくて残念でしたが、今回の大会で良い成績を見せたいです! 大会直前にエマがナーフに遭いましたが、運営とフィジカルでうまくやってみます!」とも語ってくれました。(注:大会直前のパッチ0.78.0でエマのWの使用範囲が0.2m縮んでいる)
そして今回、日本の観客の皆さんに向けてのメッセージも預かってきました!
「こんにちは、エマを主にプレイしている시간에이(シガンエー)と申します。今回ソロマスターズに出場する機会ができて参加することになりました。私を知っている方が多いかもしれませんが、よろしくお願いします!良いプレイで報います。」
SiganA選手を以前から知っていた方も今回の記事で知った方も、是非応援してあげてください!

おわりに

これでも絞ったつもりだったんですが、いろいろな人に聞いたりした結果9000文字を超えました。バカ?
とはいえ、ERMに参戦するトッププレイヤーの魅力というのはこれで語りきれるものではありません。今回の記事で紹介しきれなかった多くの選手も本当に素晴らしい方々ですし、もしかするとまだ見ぬ推し選手に出会えるかもしれません!
今回のERM#12の予選の結果と、プレイヤーごとの統計などはこちらのページで閲覧できます。

長い文章でしたが(途中飛ばした方もいると思うけど)、最後まで読んでいただきありがとうございました!
多分次も書くんですが、その時はもっと短くまとめようと思います。

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