ERM#16の注目選手とか

皆さんこんばんは、ERクリエイターの10pと申します。
普段Eternal Return esports JP Wikiの編集してたり上位圏やライブサーバーで行われた大会予選のリプレイを観る配信をしていたりします。
今回も注目選手のお話です。来週末開催される「Eternal Return Masters Open #16: Solo」についてのお話をしにきました。
今回はどちらかというと新進気鋭の戦士がいっぱいというよりはベテラン多めな布陣となっており普段よりちょっと選手の話がしやすいかなという感じ。中にはしばらく息を潜めていたあの人が帰ってきたり、チーム戦で猛威を振るっていたあの人がやってきたり……となかなか面白いメンバーです。
今回もいつも通り、無料部分で注目選手のピックアップを、残りの部分で各選手の短い解説を行いたいと思います。

予選が混沌としていた

さて、注目選手の話の前に少し予選の話をさせてください。
今回ベテラン多めということで新しいプレイヤーが入って来ないほど賑わってなかったんかな、と推察する人もいるかも知れませんが、実際はそんなこともなく予選には大会未経験のプレイヤーも多く散見されています。
そして驚くべきは韓国のレーティングカットのLPで、なんとエタニティ70位前後がボーダーだった模様
韓国予選の枠は18人×3グループの54人なので、大体そこら辺の上位プレイヤーはほぼ全員エントリーしているといった様子です。恐ろしい。
そんなハイレベルな予選ですが、ここで予選で惜しくも敗退してしまった面々を見てみると見知った顔がかなりたくさんいます。
例を挙げてみると、

  • fana

  • SeolDaBi

  • Unibell

  • Proline

  • ing9

  • sadhand

昨年王者であるfana昨シーズンのERM#12で1位を取ったsadhandですら予選敗退という事態。もう既に何が起こるかわからない混迷っぷりです。
そんな彼らを退けた猛者たちの一端をこの記事を通して少しでも知っていただければ幸いです。

ERM#16の注目選手

今回の記事では、帰ってきたgworkを筆頭にAlto, Nian, Beobeo, MinHaiYunの5人と、日本から出場するmatumakisahappytengetsuのお二人についてお話をしようと思います。

gwork(homework 韓国Aグループ2位)

ついにというか、ちょっと予定より早いと言うか、まあそこら辺の是非はともかく、あのgworkが帰ってきました。
ERM#14の記事でお話をした通り、gworkは精神的不調などを理由に今シーズンの大会シーンの参加、ひいてはエターナルリターンそのものをお休みすることを表明していました。が、つい先日、本人のTwitterより周囲の人間のサポートなどにより回復出来たことを発表し、予定より早いものの慎重に行動しつつエターナルリターンへ復帰、シーズン9の残りの大会シーンに出場することを表明しました。

当時の声明と翻訳

ちなみにデュオモードのチームメイトとして示されているイ・ソサン氏は先日のデュオ大会に出場していたGlassesのAL1Sであり、gworkとAL1Sのデュオは大会シーンが現在の形になる前に行われていたEternal Return Leagueの初代優勝チームということになるようです。
早めの復帰ということで少し心配もありますが、gworkが大会シーンに帰ってきたというのは非常に嬉しい報せ。
そんなgworkのプレイスタイルについて簡潔に解説をすると、「全く無駄がない」の一言に尽きます。
初日から徹底した野生動物管理を行い戦闘でもリスク管理をしっかりとした戦い方で、しかしながら退屈な安定志向の枠を大きく突き抜けた圧倒的な技量で魅せるプレイングを披露するというスター性に溢れるプレイスタイル。
ちなみに、現在のプレイヤーネームは復帰の際gworkからhomework(宿題という意味)に変更されており、Twitterでもアンケートで大会のニックネームについてgworkとHomeworkについて意見を集めていました。
結果としては48.9%/51.1%という僅差でHomeworkになった模様です

Alto(알토 - 韓国Cグループ1位)

Altoは昨シーズンのERM#10にて大会シーンに現れ初登場ながら2位という快挙、続くERM#12では5位シーズン8ファイナルでは4位と非常に優れた戦績を残していました。
彼はカーラをメインに扱うプレイヤーとして知られており、ソロの大会シーンでもカーラ一筋で戦い続けています。
カーラとしてのセオリーである初日隕石から続くオブジェクトを中心にスノーボールしていくプレイスタイルを貫いており、いわばセリーヌを手放したOneCircleに代わってオブジェクトの覇王としての立場を狙っているといった具合で、今回日本から出場となるmatumakisaとしてもライバルとして大きな存在感を放つであろう選手です。
前回のERM#14では予選落ちとなってしまったAltoですが今回はしっかり予選を1位で勝ち抜き復活、勢いは十分にあります。

Nian(니앤 - 韓国Bグループ6位)

ベテランばかりの顔ぶれの中、どちらかというと新参寄りになるのがこのNian。前回のソロ大会であるERM#14で初の本戦出場だった彼はなんとバーバラOTPというなかなか濃いキャラクターを持っています。
あまり人気キャラとも言えず、いわば「存在がオフメタ」と言わんばかりのバーバラというニッチなキャラクターを使いつつ、「人気がないからと言って弱い訳では無い」とでも言いたげに増幅ドローンや霹靂と合わせてとてつもないバーストや恐るべき急接近ムーブをかまして人々を恐怖に叩き落としていたNian、今回もしっかりとバーバラで本戦に乗り込んできました。
近頃のバーバラ事情はというと、どうやら魔法ステッキを担ぐ魔法少女バーバラは流行が去ったらしく最近は呪われた妖怪の手を振り回している様子。
直近の戦績を覗いてみても、しっかりとビルドアップして自分を無視した相手にスパナを叩きつけるムーブを行っています。

最終セーフゾーンで4キル持ったバーバラと対面するの想像しただけで頭痛い

大会シーンでバーバラを見れるというだけで筆者としては正直既に面白いという具合なんですが、今回の大会でこのバーバラという多くの人にとって不慣れな対面であろう存在がどれだけ暴れるのか非常に楽しみです。

Beobeo(이런법이어딨어 - 韓国Cグループ3位)

大会慣れ、という言葉がある通り、大会シーンとそれ以外のシーンでは当然ながら環境が異なります。
ソロランクで非常に優れた戦績を残したプレイヤーでも大会では予選の時点でダウン、ということも少なくはありません。
が、ソロランクで非常に優れた……どころか、まるで魔王がごとく戦場を制圧している人間だったらいかがでしょうか。

なんだこれは

見ての通り怪物のような成績を収めて現エタニティ4位に君臨するエマ使い、それがこのBeobeoです。
そう、ERM#12であの時SiganA、scarlettsisters、Satenと共にエマ地獄を作り出したあの選手
連続優勝の数と言い、キル数といい、与ダメージと言い、何もかもが規格外と言わんばかりの圧倒的な戦績。そして、シーズン8を通して大会自体の経験値もそろそろいい具合に蓄積してきた頃合い、大会を通しての対策などを練る時間も十分にあったと言えるでしょう。
ソロランクのモンスターが一体どれほど大会に通用するのか目が離せません。

MinHaiYun(MinHaiYun - アジア合同予選7位)

ここまでの選手は韓国予選を勝ち抜いた強者たちについてのお話でしたが、ここで取り上げるMinHaiYunはちょっと変わったプロフィールを持っているということから取り上げさせてもらっています。
今回アジア地域予選に初出場となりそのまま本戦出場を成し遂げたMinHaiYunですが、そもそも本来はここにいること自体が何かおかしいプレイヤーではあります。
というのも、彼は北米サーバーのセリーヌ1位プレイヤー
アジア地域のプレイヤーではないというまさかの展開。そんな彼ですが、ここのところ韓国に長期的に滞在をしている模様で、アジア鯖で熱心にティアをプレイしランクを上げている様子が配信で見受けられました。
今大会に向けてのソロランクでの練習によりある程度は適応が出来たかとは思われますが、ベースとなっているのは北米の環境であるとも言えるでしょう。
そんな北米からの刺客であるMinHaiYunがアジア圏の実質世界最高峰のフィールドでどれほど食らいつけるのか、漫画のような展開にワクワク感を隠せません。
余談ですが、彼の配信で予選通過おめでとうというコメントをしたら「応援ありがとう」「来週も頑張ります」と流暢な日本語で返事が来ました。もしかして三ヶ国語喋れます?

matumakisa(松マキサ - アジア合同予選4位)

日本が誇るトッププレイヤーのmatumakisaこと松マキサ今回も無事予選を勝ち抜き本戦への切符を手にしました
過去にはアイソルやEleven、エヴァと言ったキャラクターを使うプレイヤーとして知られていましたが、ここのところは前大会に引き続きカーラをメインキャラとして扱っています。
今までの大会はオブジェクトリードのプレイングで着実に優位を積み重ねていく安定志向といった具合でしたが、今回は予選の時点から強気なプレイを試して成果を出していたりと色々な面で成長を見せておりいわば松マキサv2.0とも言わんばかりの勢いを手にしており、本戦での活躍も期待できます。
カーラはゾーンコントロールの強さなどから初日隕石獲得で判読不明の漢字が並んだ武器を作り、そこからアルファやオメガといったオブジェクトを獲得することで試合の主導権を握る、というのが一般的とされていますが、今回の予選ではそのオブジェクトリードのプレイングに留まらず積極的にキルを狙いに行く姿も見られました。
今大会でのライバルとして、同じカーラ使いとして先程も取り上げたAltoがいるほか、同じくアジア予選を勝ち抜いたyumoBBQもクロエ使いとして知られつつカーラを使う姿も見られており、大会としてもカーラの使い手同士の争いとしてもたくさん見どころがあるのではないかと思います。

happytengetsu(ハッピー天月 - アジア合同予選6位)

今回は日本出身選手として馴染み深かった松マキサに続き、ハッピー天月が初の予選突破となりました。
彼はかつて局員氏の企画「おしえてOTP! ハート編」にゲストで呼ばれたことがあるように、ハートをメインに戦っているプレイヤーです。
予選の様子としては一貫してハートを使いつつ、いわゆる「運が味方した」という流れも見られたものの、そうして掴んだ有利を活かしてしっかりと1位を獲得するという流れも見せており実力は折り紙付き。
少々古い出典となりますが(本人も言ったこと忘れてそう)、先程挙げた企画でも「スア相手はスキルを避けていれば死ぬことはないので」と解説しつつスアのQに対して丁寧なステップやEで的確に躱し続けるなど戦闘技術についてもレベルの高さが伺えます。
今回確認している範囲では同じハート使いのライバルといえるようなプレイヤーは出場しておらず、大会としては珍しい寄りのピックになることが予想されるかと思います。DAKGGの方を伺ってみるとソロギターハートの統計はどちらかというとあまり芳しくないかなという雰囲気もありますが、日本からの出場としてどこまで実力が届くか見ものです。

おわり

毎度毎度どんどん雑になっていく気がして恐縮なんですが、日本からの出場選手である松マキサ、ハッピー天月を入れた計7名の紹介になりました。
ここで取り上げた選手以外にも、デュオやスクアッドで猛威を振るっているMangnaniや、おなじみOneCircleなど色々な面々がいます。
予選通過の選手についてはWikiの当該ページから確認ができるので、興味のある方は是非ご覧ください。

残りの有料部分では取り上げなかった選手の使用キャラなどについてのお話を短めに出来たらと思います。
では、またの機会にお会いしましょう!

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