観よう、ERM! #3 ~Lumia Squad Cup#2を観る~

はじめに

こんにちは! そろそろあんま詳しい自己紹介をしなくても良い気がします。エタリタの大会シーンのwikiとか書いてる10pです。
昨シーズンまではERMのソロ部門、デュオ部門しかなかったのですが、今シーズンからはERMとは別にLumia Squad Cupというスクアッド大会が催されるようになりました。お陰様で大会ラッシュが凄まじいです。観る分には楽しい。
このLSC、今までのデュオ大会などでも名前を見掛けたようなチームも多数参戦しています。ソロで活躍した選手が参加しているチームもあり、そういったところでも見どころ満載。今回は第二回となる今週末開催のLumia Squad Cup #2についてのお話をします。
この記事を執筆するにあたって、韓国でアナリストとして活動しているPILLUS氏に様々な情報提供などをして頂きました。感謝します!
いつもお世話になっています。

スクアッドの大会環境

そもそも、先程お話した通りLumia Squad Cupが今シーズンに開催される以前には公式的にスクアッドの大会はほとんど行われておらず、ERMが継続的に開催されているソロやデュオと比べるとあまり大会シーンが完成されてない印象があります。そんなLumia Squad Cup#2の環境について、現状で説明出来る部分についての説明をしようと思います。
ここからの話はアナリストのPILLUS氏による分析に基づく話が中心となっているので少々ややこしいお話になるかもしれません。
手っ取り早く今回の注目チームとかの話が読みたい人はスキップしましょう。

デュオと異なり、連続ピック禁止のルールがない

これは文字通りで、元来ERMのチーム戦部門であるデュオでは全く同じ構成の連続ピックがルール上禁止されていました。同じキャラの制限ではなく同じ構成の制限なので、例えばアイザック、ヘイズという構成で出戦した次の試合では同じアイザック、ヘイズという構成は使えませんが、アイザック、ヘイズ自体は制限対象ではないので、アイザック、ラウラという構成や、ヘイズ、エイデンといった構成などは出戦可能、ということになります。
しかし、Lumia Squad Cup #2ではルール上で連続ピックが制限されていません。つまり、全ての試合で同じ構成を用いることもできます。

人数差のある戦闘について

これは大会シーンに限った話ではないのですが、原則的に一部の一対多が可能な実験体を除けば基本的にデュオなどで発生する1vs2という状況は覆りません。2日目の夜までであれば、撤退してリスポーンを待つケースが一般的かと思います。
しかし、スクアッドで生じる人数差のケースとしての2vs3というパターンは、戦略次第で覆る余地があります
故に、先に一人ダウンしてしまってもそこから覆す逆転劇が起きるかもしれないため、ひとつひとつの戦闘に見どころが沢山あります。

ベテランチームと新進気鋭のチームの傾向差

これはPILLUS氏がチームの短評を整理している過程で導き出した新たな視点なのですが、ERMのチーム戦部門においてシード権を持つチームとシード権を持たないチームに構成や戦略などの面ですこし差があるようです。
今回、LumiaSquadCup#2においてはERMのチーム戦部門のシード権は影響がありませんが、一体どういう影響があるのか?
と言っても既に見出しに答えが書いてあるのですが、チームとしての活動経験が長いチームと、そうでないチームによって構成の傾向が異なる、という影響がある模様。もちろんそれらが直接的に強いかどうかの指針にはなり得ないので、それぞれの傾向の差について詳しく見てみましょう。

まず、ベテランのチームと比べて新しいチームは、それぞれのチームメンバーが持つ得意ピックを活かした、積極的に前に出る好戦的な戦略を用いることが多いようです。それに対して、ベテランのチームは位置のコントロールなどを通して安定性を重視し環境に合わせて変化をしていく、という傾向がある模様。この分析について、PILLUS氏は「チーム間の呼吸、熟練度」を理由として挙げていました。

ということで、今回はこの視点を利用してベテラン2チームと新進気鋭の2チームをピックアップして行きたいと思います。

ERMでも活躍をするベテランチームたち

Lumia Squad CupはAティア大会として運営され、シーズン8ファイナルへの切符となるサーキットポイントの付与があります。
それに関連して、ERMのチーム戦部門でも活躍しているチームがこのLumia Squad Cup#2に出戦していることも。そして、彼らが先程の分析における「ベテランのチーム」に該当します。
そのベテランたちの中から、個人的に注目しているチームを2チーム選んでみました。

Clean Guard (SeolDaBi, GssG, Eva17)

もしERMのチーム戦部門を観戦したことがあるのならば、この名を知らない人はいないのではないか?というほどの大ベテランチーム、Clean Guard
昨シーズンはSeolDaBiとKCWのデュオとして猛威を振るいましたが、シーズン7を最後にKCWが離脱、代わりにGssGとEva17が加入し先日のERM#12ではSeolDaBiとGssGによる緻密な連携で非常に高いパフォーマンスを発揮していました。
日本ではエヴァちゃん17歳として知られているEva17のエヴァを中心に、前のめりに突撃するのではなくGssGとSeolDaBiで位置取りをコントロールするという構成で今回のLumia Squad Cup#2に臨みます。
配信上で彼らの練習風景を観た印象としては相変わらずSeolDaBiが抜群のコントロール技術を発揮しGssGとEva17が自由に動ける、といった形で、チーム戦としての完成度の高さを伺わせてくれるような姿。今回の大会での活躍にも期待ができそうです。

Sword Master(Gamjatang, Suigintou, DuDung)

ERMのソロ部門でも活躍するGamjatangを中心とした、ERMのチーム戦部門でも何度も大会シーンで健闘してきた老舗チーム。こちらもCleanGuard同様今シーズンになるタイミングで幾らかメンバーの変更がありました。
今回彼らはGamjatangの象徴的なピックとも言えるシルヴィアの継戦能力を中心にエキオン、ピオロという盤石なフロントラインを敷いた構成で本大会に臨む模様
また、GamjatangのYoutubeチャンネルでは練習風景の動画も上がっていました。韓国語しかありませんが、興味がある人は是非覗いてみてください。

スクアッド公式大会という新境地で頭角を現してきたチームたち

先程紹介したClean GuardやSword Master以外にも、Iglooといったチームはベテランと数えてもいいチームだと思いますし、MoLuも前回のLumiaSquadCupやERMのチーム戦部門で圧倒的な存在感を出していたことが記憶に新しいです。
そんな彼らに食らいつこうとする新進気鋭のチームたち。ERMのチーム部門での本戦でも顔を見せたことがないチーム、とは言ったものの、メンバーは錚々たる強者たちです。
そんな彼らから、ベテランたちと同じく2チームほどピックアップさせて頂きました。

Team OCW(KaluKa, NoDunAl, Flicker)

先日のERM#12でも圧倒的に存在感を放っていた元祖策士マグヌスNoDunAl、彼を中心にKaluKaとFlickerによって構成されたのがこのTeam OCWです。NoDunAlという名義でデュオスクの大会シーンで本戦まで勝ち進むのは今回が恐らく初めてで、マグヌスのEによる強力なCCやバイクによる爆発力など、継続戦闘というよりは突進するタイプに類するこのチーム。
何故か練習風景では3人が全員忘却を持ったタンクビルドで優勝するという奇行も観測されています
一体本戦ではどんな戦い方をするか注目のチームです。

500NP(fana, WOOTAE, Sindas_9)

こちらはERM#10やかつての大会で世界最強クロエとして名を馳せていたfanaを中心にWOOTAE、Sindas_9によって構成されたチーム。
特筆すべきは前述の通り世界最強と言っても過言ではないfanaの圧倒的なクロエの技術。WOOTAEのヘジン等のピックも非常に練度が高く、その二人のダメージディーラーをSindas_9が支えていく、個人技重視ながらバランスの取れた構成となっています。練習風景ではSindas_9がマーカスを使用する姿が見られていましたが、もしかすると他のピックが見れる可能性もあります。いずれにせよ、チームとして交戦時のポテンシャルは目を瞠るもの。
チーム500NPとして初の公式デュオスク大会本戦出戦、一体どうなるのか目が離せません。

おわりに

今までソロ部門のERMについて色々と書き綴って来たのですが、あくまでもERM及びエターナルリターンの大会シーンについて色々と書きたいなあと思っていたためその流れとして今回開催を控えてるLumia Squad Cup#2について筆を取らせて頂きました。が、今シーズンは自分自身がデュオスクの環境に理解が浅く、自分では到底しっかりした内容が書ききれないということになってしまい、結果として日頃からお世話になっているPILLUS氏に助けを求めたところ想定の数倍の情報量でLSC#2の環境について解説をして頂きました。あまりにも嬉しい。
今回すべてのチームについて短評を書いていただいたので、そこから絞り込むのはなかなかに悩ましかったです。どのチームも色々と選手の特長などあると思うので、是非知っている選手やチームの応援をして観戦を楽しんでいただければ幸いです。

改めて、本記事の完成に協力して頂いたPILLUS氏に感謝を述べさせていただきます。本当にありがとうございました。
本戦の配信は3月5日の日曜日。日本語放送も恐らく用意されるはずなので、是非観に行ってください!

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