ERM 2023 Season 1 PHASE 1についてのおはなし

こんにちは、ERクリエイターの10pです。
大会シーン大好きおじさんです。Wikiを作っています。

気がついたら今日の夜にグループステージが開催されることになっているEternalReturnMasters 2023 Season 1 Phase 1について、以前お話していたように軽くまとめてみたいと思います。
1.0で爆発的にプレイ人口が増加し、何ならそこから衰えるどころか伸びつつあるというびっくりな状況のエターナルリターンの1.0初となる公式大会として行われる今大会
常連の強者からまだ見ぬ猛者まで勢ぞろい、なんと合計16チームがこの大会で優勝を目指し戦います。
そんなERMの大雑把な開催の流れと、注目チームいくつかについてのお話をしたいと思います。よろしくお願いします。


そもそもERMとは

さて、エターナルリターンはバトロワ+MOBAという複雑なジャンルですが、対人ゲームである以上ランクポイントをかけたようなルールももちろん存在します。そして、頂点のランクであるエタニティの方々がそのさらなる次の目標として見据えるのが、このEternalReturnMasters、通称ERMとして行われている公式による競技シーン
1.0以前、ERMとして開催をされていたのはソロとチーム戦(デュオ)の二部門でしたが、1.0で一度開発をスクアッドモードに絞る関係から競技シーンも当然スクアッドを中心に行われる形になりました。競技シーンはゲーム内のランクシーズンと同期されたシーズン形式で区分けされており、1.0最初のシーズンとなる2023シーズン1としての最初のERMが今回のEternalReturnMasters2023Season1Phase1です。名前が長い。
シーズンの後ろにPhase1と記されているように、各シーズンごとにERMは複数回開催されることが予定されており、今シーズンはPhase3までの開催が以前のeスポーツ告知の記事で明かされております。また、これらの通常のERMが終わると、シーズンの締めくくりとしてFinalsという大会が行われるという流れが取られており、こちらはレーティングカット付きのオープン形式を取っているERMとは異なりそのシーズンのERMで好戦績を残したチームのみが出場できる招待制の大会となります
このFinalsで優勝したチームがそのシーズンの王者となることから、まずその準備としてこのERMで好成績を残す必要がある、ということです。

ERMの大雑把な流れ

ERMは基本的にオンライン予選を経て本戦出場チームが確定した後、その次の週の金曜日から日曜日にかけての3日間で本戦が行われます
毎晩19時からの試合スタートで、それぞれ
・GROUP STAGE(グループステージ)
・WILDCARDS(敗者復活戦)
・FINALS(決勝)
の三段階に分かれる形に。
まず1日目のグループステージでは、今回のERMではAとBの二つのグループに分けって行われることが示唆されており、このグループステージで好戦績を収めると3日目に行われる決勝へと進むことができます。
そして、惜しくもグループステージで破れてしまったチームは2日目の敗者復活戦で、限られた枠を争い決勝へのラストチャンスを掴みに戦いへ挑みます。
こうして決まった決勝進出チームが、3日目の決勝戦でその大会の優勝を争い戦う、という流れに。

試合形式

今期のERMは全てスクアッドモード(3人チーム)で行われますが、その勝敗に決し方についても確認しておきましょう。
ERMではいわゆるキル+順位のポイントルールを採用しており、グループステージなどではそのポイントがそのまま順位となる形で決勝進出チームなどが決まります。
ポイントルールについては、公式から以下のように発表されています。

1.0でポイントルールに変更がありました。

そして、決勝戦ではこのポイントで1位を取ることで優勝……ではなく最低ラインである点数を取った上で、試合で1位を獲得したチームが優勝という流れが採用されています。
もし昨シーズンのFinals LCQを見ていたプレイヤーからしたら、「あーあれか」となるルールかもしれません。他には、APEX Legendsでも似たような形式が採用されているという噂を聞いたり聞かなかったり。
なので、決勝戦は何試合で終わるか確定していません。非常に盛り上がることが予想されますが、場合によっては終了時間がかなり遅くなってしまいますので睡眠時間と相談しつつ楽しく観戦しましょう。

今大会の注目チーム

大雑把な大会ルールについての解説はこの辺にしといて、そろそろいつものように注目チームについてのお話に移ろうと思います。
今回の大会に出場する全16チームはこちら。

選手個人のDAKGGのリンクなどを添えた詳細な一覧はWikiの方に掲載をしているので、興味がある方はそちらもご覧ください。

今回(個人的な)注目チームとして挙げるのは「Naerreum」「exTRA」「Asher」「REAPER」の4チーム!
個人的な印象による短評をお話したいと思います。もちろんそれ以外のチームも強豪揃い、興味がある方は是非自分で色々と調べてみてください。

Naerreum ( danana / gwork / OneCircle / Fang )

かつてERMのデュオ部門で常勝の最強チームだった、gworkとOneCircleによる伝説のチーム、Naerreum
dananaとFangという新たなチームメイトを加え、彼らがようやく帰ってきました
このdananaは昨シーズン休止からの電撃復帰を果たしたgworkと共にHappy Catとして出場して見事シーズン優勝に輝いたDhana選手。更に、出場することこそなかったもののチームメンバーとして並んでHappyCatに登録されていたFang選手がいるということから、実質的にHappyCat2.0とも言えるチームです。実際、このチームはHappyCatのシード権を引き継いでいるので実質も何もへったくれもない気はします。
dananaはかなり遡るとSPEAR GamingでTazuhiとしても活動していたプレイヤーであり、少々謎に包まれているFangを含め圧倒的強者集団と言わんばかりのチーム。今大会の優勝候補筆頭でもあり、絶対に目が離せないチームと言えるでしょう。

exTRA ( Hikasi / RCLP / SGN / MyeongJo )

このチームは以前のスクアッド大会でarMaGeDunとして出場していた面々に、Team SPICAやClean Guardなどといったチームに所属していたSGNを当たらに迎えたチームです。
arMaGeDunというチーム名がピンとこなくても、「プリヤ・テオドール・エステル」という特異な構成で好成績を収めていたチーム、と言われたらなんとなく覚えている方もいるのではないでしょうか。
以前の印象で語ると、プリヤを専門的にプレイするHikasiにテオドールを専門的にプレイするRCLP、メイン火力というよりはサポートタンク的なピックを特異とするSGNやMyeongJoという、一見すると攻撃的な要素に欠けているようにも見えるチームですが、予選ではその盤石さが力を発揮したのか、4グループ32チームの中から8チームのみが勝ち上がれる狭き門を突破しています
MyeongJoは以前ソロ大会でもエキオンの名手として知られていたプレイヤーであり、それ以外のメンバーについても非常に優れた手腕を持つ方々。
そんな彼らがシード権を持つ強豪チームなどに対してどういった形で挑んでいくのか、ピック画面の時点から注目したいチームです。

Asher ( Noguri / Mangnani / Narvic / Haemyu )

このチームを挙げた理由としてはかなり個人的な好みという点が強いですが、それを抜きにしても注目すべき要素を多く持つチームです。
まず、このAsherというチームは去年11月に行われたERM#9に出場していたNoguri、Narvic、Pantemoniumによるチームが原型となっています
Pantemoniumは大会シーン的には消息不明になり、NoguriはPhysical Topに移った後姿を消し、Narvicもまた現OwOであるチーム(EreupとかHaemyuJOAとかJCP CUTEとか頻繁に名前が変わるとこ)に移ったりと散り散りになっていましたが、約1年の時を経てNoguriとNarvicが再び手を取り合い、ここにHaemyuとMangnaniが加入するという流れに
Noguriはロッジ職人として知られているプレイヤーで、何やらここ2日くらいで900RPほど溶かしている様子が見られますが、ピーク時にエタニティ726RPという優れた戦績を残しています。Narvicは……かつてソロモードのランク戦で15連勝をしていたジェニーといえばその恐ろしさが伝わるでしょう。ここに合流した二人ですが、まずHaemyuは現OwOであるEreupから移ってきたプレイヤーで、ソロモードではキャッシー、ダニエルといったアサシン系短剣キャラクターの名手として知られていた方。チーム戦では以前からフェリックスを得意としていたプレイヤーであり、アサシン系キャラクターに求められる繊細さをしっかりと持つ強者です。
と、ここまで個性強めの3人でしたが、そこをまとめ上げて締まりの良いチームを実現してくれるであろう存在が解散となってしまったFireからやってきたMangnaniです
過去数シーズンに渡って猛威を振るっていた超攻撃的なチーム、Fire。
彼らはScolとSKSという自我マシマシの荒波のようなキャリー陣をずっと支えてチームを完成させてきたのがこのMangnaniで、ビアンカやスアでひたすら暴れまわる彼らをMangnaniが徹底的に支えていたからこそFireが好戦績を残し続けていた一番の理由でしょう。
そんな、いわば暴れ犬を手懐けるには慣れていると言わんばかりのMangnaniにより隙らしい隙が消えたAsher。予選から勝ち上がった勢いでどうやって本戦の面々に立ち向かうのか、絶対に見逃せないチームと言えるでしょう。

REAPER ( BongYoung / monsterHJ / Naljuk )

このチームについては特定の一人のメンバーのためにピックアップをしていると言ってもいいでしょう。それほどに強烈な印象を放つのがmonsterHJ
日本のカスタムゲームにも頻繁に出場していることから馴染み深いプレイヤーも多いかと思いますが、改めて説明しておくともはや異常なくらいの手腕を持つヘジン職人のプレイヤーです
彼はメインアカウントである적을찾는혜진以外にmonsterHJという大会用ネームそのままのアカウントを持っており、このアカウントで各地のカスタムに出没してはヘジンで荒らし回っているプレイヤーです。おそらくこの名前のHJというのもHyejinの略でしょう。
予選では見事グループCを圧倒的なキル数で勝ち上がり、今まで大会シーンに顔を出していなかったにも関わらず強烈な存在感を示してきたこのチーム。
monsterHJはモンスターという言葉に違わぬ凄まじい攻撃的なプレイングをするヘジン職人ですが、そのmonsterHJのもはやイレギュラーとも言えるほどの攻撃性にしっかりと追従しているのがBongYoungとNaljuk。
BongYoungはTwitch봉영として知られているハートのプレイヤーで、このBongYoungとmonterHJによる双璧のスーパーアタッカー二人を負けず劣らずのアグレッシヴさで支えるのがNaljukです。
以前のFireがそうであった通り、攻撃的なムーブをするチームはそれだけで観ていて非常に楽しいです。FireやMoLuといったチームが色んなシーンでうおおと声をあげさせてくれたように、REAPERがその名の通り他のチームを刈り取って行く姿が見れることが非常に楽しみです。

おわり

今回の記事は帰ってきて慌てて「グループステージに間に合わせねえと!」と言って書いたのでかなり作りが粗くなってしまいました。
とはいえ注目チームについては伝えたいことを十分伝えられたと思うので、是非参考にして大会を楽しんでいただければと思います。
今シーズンのeスポーツシーンについての詳細は今後の展望含め公式の記事に色々と情報が網羅されているので、気になる方はそちらもご覧いただければと思います。

では、最後まで読んでくれた皆さん、本当にありがとうございました!
また次のERMの記事でお会いしましょう。

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