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今週末のERM2023Season2Phase1について

皆さんこんばんは。
昼頃GMから「こんにちは、10p様!」とメッセージが飛んできて、そこから微妙に間があったので怒られか何かかと警戒しながら待っていたらなんとERパートナーに昇格することになった10pです。
これからも是非よろしくお願いいたします。

さて、今日はこのあと19時から開催が迫っているEternal Return Masters 2023 Season 2 Phase 1についてのお話をしに来ました。
といったもののこの記事を書き始めた時点でもう開催までの猶予が3時間しかありません。てことで、チーム紹介はほどほどに、ルール周りのおさらいを中心に話をしようと思います。早く仕事しな……。

Eternal Return Mastersとは

そもそもEternal Return Masters、通称ERMとは一体何なのか?という点からおさらいしていきましょう。
Eternal Return Mastersは簡潔に言ってしまえば「エターナルリターンの公式大会」です。
メインイベントの参加チームは全16チーム、昨シーズンに好成績を残してシード権を獲得した8チームと、予選を経て勝ち上がった8チームによって、3日間にわたり優勝を争うような形になります。
予選のエントリーはオープン制となっており、レーティングカットによりまず32チームに絞られたのち8チーム×4つのグループに分けられます。
そして、各グループにて予選を4ラウンド行い、各グループの上位2チームが本戦に出場するという流れ。ちなみに今回の予選には残念ながら日本チームの出場はありませんでしたが、予選の1週間ほど前に10pが前任のGMに「なんかERの競技シーンのためにクリエイターとして協力したいんです、お願いです、何か仕事ください」(要約)といったメッセージを送った結果、Dグループの予選日本語放送を担当させて頂けました。やったね。

本戦の流れ

さて、今日から始まる本戦は3日間がそれぞれ別のフェーズに分かれており、具体的には

GROUP STAGE

WILDCARDS

FINALS

という形になっています。
まず初日のGROUP STAGE。ここでは8チームずつAグループ、Bグループに別れ、ポイントルールを通して後述の決勝戦、FINALSへの出場権を争います。ポイントルールについては改めて後ほど確認を行いますが、まずこのGROUP STAGEの要なのが、「この時点で脱落してしまうチームもある」というところ。
各グループごとに結果の順位に応じて、上位2チームは決勝に直行3~6位は翌日の敗者復活戦(WILDCARDS)への出場権を、そして7,8位のチームはここで脱落。正式以前のERMのルール、スケジュールでは初日にFINALS出場を確定できなかったチームはすべて敗者復活戦に行く流れでしたが、正式シーズン1からはこのタイミングで既に脱落チームが出るということから強い緊張感が醸されています。
そして、2日目では先程も書いた通り決勝に直行できなかったチームたちが決勝への切符を争って戦うWILDCARDS戦が行われます。
ここでは上位4チームが決勝に向けて勝ち残ることができて、下位4チームはここで惜しくも敗退という形に。
こちらもルールとしては初日と同じポイントルールで進行されます。

さて、このあたりで一旦そのポイントルールについて確認をしておきましょう。
ERMでは全日程を通して戦場外1キル=1ポイントに加えて順位に応じたポイント付与という形でポイントが計上されます。
FINALS以外ではこのポイントがそのまま順位に反映される為、1キルの重みが非常に重め。このポイントは1日目のキルでも5日目のキルでも変わらないので、初日に早めに合流をしてポイントをもぎ取るムーブもよく見られています。あるいは、そういったものの餌食にならないためにも早めの合流をしているという見方もあり、何にせよ集団行動開始までのスピード感は普段のランク戦などと比べても圧倒的です。
順位ポイントについては、こちらの表(公式ルールブックより抜粋)に基づいて計算が行われます。

1位となればポイントにしてなんと8キル相当、2位とのポイント差も大きいです。
しかしながら、FINALSに関してはこのポイントルールだけで順位が決まるわけではありません
FINALSではGROUP STAGE、WILDCARDSを経て決まった8チームが、55ポイントをチェックポイントとして、このポイントを超えているチームが試合で1位を獲得すると優勝、という流れを取っています。
バトロワにおいては、いわゆるポーランドルールと呼ばれるもので、これによりポイント的に独走状態のチームも油断ならないような雰囲気が生まれています。
そう、最後まで逆転の芽があるんです。ラウンド数は脅威の無制限、過去にはどんでん返しを起こしまくって全日程が終わる頃には日付が変わっていたというほど白熱したことも……。

ピックについてのルール

皆さんは昨シーズンのシーズンファイナル1日目のあのとんでもない実験体ピックの光景を覚えているでしょうか。

そうはならん(なっている)

Ash_Noguri、TRS_Dogamja、CR_Bible、FAR_AlTo、ERF_GangChanによる脅威のラウラ5ピック。当時はラウラが様々な要因において秀でており、こんな感じのえげつないピック被りが起きていました。
それに対して、今シーズンからは極端な重複ピックへの対策のようなものが行われることになり話題を呼びました
今大会からは、「1試合で3人以上にピックされた実験体は、次の試合で使用不可となる」というルールが適用されています。つまり、上記のようなピックが起きた場合、次の試合ではラウラが使用不可という形に。
実際のところ、予選ではレニがBANされている様子などが見られており、ルールとしては機能をしている模様。
これによりいわゆるOTP的なキャラプールの狭いプレイヤーは不利を背負う形になり、一方で逆に幅広く扱えるようなプレイヤーはこのルールの影響を大きく被ることなく試合を進められるということで、プレイヤーに対しての評価にもある程度影響が起きることが想定されます。
そして、これに合わせて追加で変更されたルールで、従来は選手交代可能なタイミングが3ラウンドごとであったところが2ラウンドごとに交代が可能に
一連のBANの流れをみて、違うプールを持った選手を出すといったチームとしての戦略の組み換えが狙えるようになり、そういった点も見どころの一つとなるでしょう。

ルールとして確認しておくべきはだいたいこんなところでしょうか。

出場チームのあれこれ

さて、次は今回の出場チームについて大雑把に傾向をみたり、個人的な注目チームとかについて幾つかお話をしてみようと思います。

ふんわりとした傾向分析

今回、前回のFinalsのときみたいに配信を通して図を作ってみたのでそれでなんとなく把握できたらいいなあということで。

今回は一人でつくりました

後半、時間がなくなりかなり駆け足で雑にはなってしまいましたが、おおむねこんな感じで合ってるかと思います。とはいえ、すべてのチームの戦ってる様子を見たわけではなくメンバーなどから見た予想的な部分が多くを占めているので必ずしもこの通りではないことをご了承ください。
ちなみに、シード権持ちが薄黄色、予選組が緑色となっています。

個人的に注目しているのはMIRAEN SEJONGAsherを始めとする強豪チームのほか、新メンバーを迎えたTricksters、予選で特徴的なプレイングを見せていたWIDE、昔から見ていた方々からすれば「おかえり」と言いたくなるようなFearlessの5チーム。
一つずつ、ちょっと短評みたいなものを語っていきたいと思います。

MIRAEN SEJONG( danana / OneCircle / Romatic / Cadmus )

先日、エターナルリターン初のプロチームが生まれたと話題を呼んでいたのがこのMIRAEN SEJONGです。
前身となったのはかの元祖最強チームNaerreum。ここからgwork、Fangが離脱して代わりにRomatic、Cadmusが加入するというとんでもないメンバーの入れ替わりが起きています。
gworkは兵役を控えていたりといった理由により契約を見送り別チームへの移籍となりましたが、残すdanana、OneCircleも初のプロチームの名に恥じない超強力プレイヤー。そこにレンジキャリー系全般を得意とする技巧派プレイヤーRomaticと、エキオンやカミロといった機動力のある前衛系キャラでアグレッシブさを前面に押し出したプレイングを仕掛けるCadmusが合流して現在のメンバーとなりました。ちなみに、Cadmusは以前SKSという名前で知られていたプレイヤーです。昔から観ていたプレイヤーからすると、こちらのほうが馴染み深いかも。
別大会の予選のリプレイを見た印象としては、以前の無駄なく安定的かつアグレッシブというNaerreumの立ち回りが更に研ぎ澄まされ、かつアグレッシブさを増したといった雰囲気が見られました。

Asher( Narvic / Noguri / Soobak / gwork )

NaerreumからMIRAEN SEJONGに変化する際に移籍となったgworkが向かった先がこちら、昨シーズン優勝チームのAsher
こちらはMangnaniがチームを離脱し、加えてFinals時点で兵役となり実質的にチームを外れていたHaemyuの枠と、二人分空いていた席にSoobakgworkが合流する形に。
gworkといえばソロ時代から世界一エターナルリターンが上手いと言われていた最強プレイヤーで、ミクロからマクロまでその全てが無駄なく完璧という超人的なプレイヤーです。以前はOneCircleとgworkの二大巨頭といった雰囲気もあったので、この2人が別チームにいるという流れもまたアツい
そしてもうひとりのSoobakについて、最近彼が何をしているかまでは詳しく把握できていませんが、以前はアレックスの最強プレイヤーとして知られていた方です
アレックスといえば、端的に言えば「難易度が高い代わりになんでもこなせる」といった、テクニカルの権化とも言えるキャラクター
ソロ、デュオでの活躍が多かったSoobakですが、スクアッドでもアレックスの出来ることの幅の広さは健在であることから華やかなプレイングに期待ができます。
それはそうとして、なんか前のLCQかなんかでプリヤをしていた気もします。アレックスをしてほしい。

Tricksters( 100soo / Beobeo / Dogamja / KCW )

昔から「大会を荒らす」といえばこのチーム。もちろん良い意味で、です。
彼らのプレイングは序盤から超攻撃的……と思いきや、復活に必要なコストなどの観点からリスクの大きくなる3日目からは一転して堅実ムーブをするという試合を通しての流れに美しさをもちつつ、とにかくいろんな優勝候補やら勢いに乗っているチームやらをぶっ壊してく破壊的なチームです。
とにかく目を引くプレイングを多く放って行くため、日本でも非常に人気の高いこのチームですが、今シーズンからはRaidenが離脱し新メンバーを迎え入れる形になりました。
その新メンバーは、なんとKCW
ニッキーやヤンといった近接ファイター系で目が合ったら敵を殴ると言わんばかりの凄まじい好戦的さゆえ「狂犬」と言われていたプレイヤーが加入しました。
ともなればTrickstersの「破壊力」というのは昨シーズン以上のものが期待できるでしょう。今回もはちゃめちゃに荒らし回って欲しい。

WIDE ( Zgun / Nasung / tlasi )

このチームは全員が恐らく初出場という形になる新鋭チーム。
しかしながら、先程の分布でも圧倒的な右上ポジションで目を引いていたかと思います。
このチームの特徴はなんといってもtlasiの使うレニと他の味方の連携の緻密さ。予選のリプレイを見た印象としては、はっきり言ってこの部分だけで注目する価値があるといえるレベルの出来栄えです。
具体的に何をするのかと言うと、レニのRで敵を手前に飛ばしたところにヒョヌの壁ドンを加えるといったような、味方が敵を動かすことを前提とした非常に丁寧なコンボ
わかっていても難しいような連携を、いとも容易く連発することで多くの敵をピックアップして葬り去る姿が予選で多く見られていました。
こういった感じで、構成の狙いであるムーブに注目して観戦をしてみるのもまた面白く見れるきっかけになると思うので、ピック画面などで色々想像してみるのも楽しいでしょう。

Fearless( Spitz / HorriFic / offense / Uti )

まず最初にこのチームに掛けてあげたい言葉が「おかえり」です。
SpitzとHorriFicを中心にアーリーアクセス時代からずっと活躍していたFearless、Seoul Gaming Academyによるネーミングスポンサーを受けてSGAにチーム名を変更していた時期もありましたが、正式リリース以降はあまり振るわず息を潜めているような印象がありました。
そして、今回のシーズン2最初の大会でようやくの復活
Spitz、HorriFicのラインはそのままoffenseとUtiが合流しての参戦です。
相変わらずHorriFicは得意のフィオラを、Spitzはレンジなら何でもと言わんばかりのプールの広さの中から今回の予選ではアディナを起用し勝ち上がりました。offenseはというと、以前はキアラの名手として知られていましたが今回はヴァーニャでの参戦。全体的に、個人技というより連携面の強さで、有利を掴む時も欲張りすぎず堅実に、といった雰囲気で試合を進めていく様子が見られました。Utiについては予選での出場がなかったため未知数ですが、そういったチームの根幹が揺らぐことはないかと思うので、ある意味安心して見られるといった部分があるでしょう。

これ以上ピックアップしていると少々文章もかさばってしまうし、何より時間が無いので今回はここまで、あとは実際の大会を観てみましょうということで〆たいと思います。

おわりに

駆け足での執筆(1時間弱)になってしまいましたが、ルールなんかのおさらいもできたのでまあまあ内容としては丁度いいんじゃないかなと思います。
ERパートナーに昇格してしまったので、大会が終わったあともリプレイ観たり、今度のPhase2も予選の放送なんかもやれたらいいなあとか色々思っています。
大会シーンについての情報はわたしのWikiにて随時更新を進めているので、ぜひそちらをご覧ください。最近はちょっと作業が滞ってて申し訳ないです……。

それではまたどこかでお会いできることを祈って。ありがとうございました!

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