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エターナルリターンの大会観戦がめっちゃ面白いよというお話

こんにちは。ERクリエイターとしてEternal Return esports JP WIKIの管理をしているエタリタ大会大好きおじさんこと10pです。
今日は、正式サービス開始から勢いを伸ばしてきているこのエターナルリターンの魅力あふれる大会シーンについて知ってもらおうと思いこの記事を書いています。
今回はなんかまあだいぶ雑なタイトルになりましたが内容は結構しっかりしていると思います。ちゃんと1.0対応版です。
前置きは程々にして、ぱぱっと内容に入っていきましょう。


そもそもエターナルリターンとは

もしかしたら、いきなり友人に「エタリタの大会シーンおもろいねん一緒に見よや」といってこの記事を突き出された……という人もいるのではないか、という想定のもと、エターナルリターンというゲームそのものの解説もあっさりめに行っていこうと思います。もちろん、既プレイヤーにとっては知ってるよ、という情報かと思うので、そういう方は少し上の目次から次の項目まで飛んでしまいましょう。

エターナルリターンは、MOBA+バトロワの新感覚サバイバルゲーム

MOBAといえば例えばどんなタイトルが思い浮かぶでしょうか。
多くの人にとってすぐに出てくるであろうタイトルはLeague of Legendsだとか、玄人ゲーマーであるならDota 2Heroes of the Storm、あとは、最近だとポケモンユナイトなんかもここに並ぶタイトルですね。
要は、見下ろし型の画面で自分の操作キャラクターがいて、装備なんかを整えたりしながら味方と協力して敵を倒して、といった具合の対戦ゲームです。
ピックアップしておきたい要素としては、「一つの試合を通してキャラクターがLv1の装備なし状態から少しずつ成長する」という点です。
この点についてはエターナルリターンもMOBAというタイトルの一般的な特徴に則っており、真っ更からキャラクターが成長していくという流れがあります。
次に、バトロワ系ゲーム。
バトロワ系ゲームのブームの火付け役になったのはPLAYER UNKNOWN'S BATTLE GROUND(PUBG)、そしてそこからフォロワー的な形で成功を収めたフォートナイトAPEX Legendsなど。大体のバトロワ系ゲームはシューター系ジャンルである、という共通点もありますね
主な特徴としては、戦うチームがかなり多く、いわゆる直接的な勝敗ではなく最後に生き残ったチーム、それまでに脱落したチーム、と順位がついていくところです
そして、このMOBAとバトロワを合わせて、更には材料を拾って組み合わせてアイテムを作るサバイバルクラフト的な要素も含まれているという欲張り系キメラジャンルのゲームが、このエターナルリターンなのです。

エターナルリターンのゲームの流れ

さて、エターナルリターンは基本的にMOBAをベースとしているので、序盤は装備を用意する、他のMOBA系ゲームで言うところのレーン戦的な準備の時間があります。
とはいえ、ルートに指定された地域を順番に回ってアイテムを拾い、アイテムをカンカンと叩いて装備を完成させる、それだけです
ミニオンのラストヒットを取ってお金を稼いで……といった、少々退屈であったり駆け引きがあったりの時間は比較的短いのもエターナルリターンの特徴でしょう。
そして、エターナルリターンの装備については部位ごとに分かれているといったわかりやすい特徴の他に、「更新する」という概念があるのを忘れてはいけません。
普通に拾えるアイテムで装備を作り終えたあとは……普通に拾えないアイテムで装備を上位装備に換装していくことに
このような装備の更新と、経験値を得てレベルが上っていくといった複合的な要素でチーム全体がじわじわとスケールアップしていく、というのがエターナルリターンの流れです。この普通に拾えないアイテムというのは、観戦でも頻繁に耳にすることになるであろう「生命の樹」「隕石」「ミスリル」「フォースコア」「VF血液サンプル」といったものです。これらの素材に動きがあると、それだけで実況解説による一言が入るくらいのキーポイント。
大抵なにかぶつかり合いが起きているシーンは、これらを争っているシーンである、と言ったふうにイコールを繋いでも差し支えないほどでしょう。
そうしてうまくスケールアップできたチーム、できなかったチーム、それらが戦い、あるいは散り、戦いは最後の1エリアのまた更に狭い区域にまでもつれ込み、決着するという流れに。
しかし、やはりこのゲームはバトロワであることから、一発逆転の機会もまた要所要所にあります。先頭を奔るものはそれらに足をくじかれないように、その背中を追うものはどうにかひっくり返せないか虎視眈々と狙い……というわけです。もちろん大会のルールでは純粋な1位という順位だけでなく過程もキル数で評価をされることから、試合を通して油断するタイミングなんてものは一切ありません。

エターナルリターンの公式大会シーン

エターナルリターンには公式的に開催されている、Eternal Return Masters(ERM)という大会があります。
正式サービスの節目で今までのソロ/デュオで行われていたという形式から変化し、現在のゲームでも中心となっているスクアッドモードでの運営に切り替わった現在のERM。
ちょうど現在の2023年シーズン1ではPhase1~3の3大会が予定されているほか、それらの大会で好成績を収めたチームたちが今シーズンの王者を決める2023 Season 1 Finalsの開催も予告されています。

Phase1はすでに終わってしまい、この週末にPhase2の予選、翌週にはPhase2の本戦、その翌週はPhase3の予選……と毎週のように続いてく大会ですが、本戦での大雑把な流れはこんな感じ。
・2グループに分かれて行われる、グループ戦
・グループステージで決勝進出できなかったチームによる敗者復活戦
・1,2日目を通して決定したチームによって行われる決勝戦
だいたいこれらの日程が金土日という感じで連続で行われていくという様式です。

ちなみにFinalsはまた異なる形式で行われます。これについては新形式がまだアナウンスされてないので詳しく説明ができませんが、現時点で確定しているのが「オフラインで会場を借りて開催される」ということです。
実は毎シーズンこのFinalsのオフライン開催が結構賑わっており、正式で爆発的に人が増えたあとなので結構楽しみであったりします。

エターナルリターンの大会シーンのここが面白い

さて、ここまで形式の話ばかりしてきました。
じゃあそろそろ「エタリタの大会シーンて何がおもろいの?」という話をしていきたいと思います。

個性の輝くキャラクターピック

5vs5のMOBAでは往々にしてドラフトピックが採用されることから、お互いがお互いのことを睨めつけ、対策と対策のぶつかりあい、という側面があるかと思います。一方でエタリタのキャラクターピックはというと、ドラフトなんてものはなく基本的に「味方と同じキャラを選択できないシステム的な制限以外なんでもあり」ということになっています。もしかすると過去のデュオで行われていたような「完全同一構成は連続ピック禁止」といったルールが今後課される可能性もありますが、それがあろうとなかろうととりあえず言えるのが、「キャラクターピックにチームとプレイヤーの個性が出る」というところ。
プレイヤーにも様々な種類がいて、環境トップのキャラクターを乗りこなし複数のキャラクターの熟練度が高いプレイヤーから、一人のキャラクターに愛を捧げひたすら極め続けた猛者プレイヤーまで。そして、それらを取り囲む構成もまた、いわゆる環境的に強い「メタ構成」を採用するところから、職人プレイヤーが暴れまわれるよう環境を整えようとする構成、あるいはもう全員が個性全開で好き放題色々なピックをする構成……と、この部分にも選手とチームの個性が色濃く映ります。堅実なプレイ、攻めっ気のあるプレイ、そういった実際の動き以外のところでも、チームや選手の特徴がはっきり現れる。なので、ピック画面からすでに目が離せない展開になるのです。

序盤から気の抜けない戦場

以前の環境と比べてみると、正式サービスを開始した1.0以降の環境というのは全体的に戦闘を沢山こなすことが有利な傾向にあります
(ちなみに以前の環境はファームの利益が大きい、直接の戦闘は比較的大人しめな傾向にあったと記憶しています)
序盤のキルであっても変わらずポイントに換算されるルールから、近頃は多くのチームが序盤から合流し試合を進めていく姿が多く見られており、この結果として観戦の視点としては以前よりゲーム的に早い段階から3vs3のしっかりとした戦闘を観戦することができる、という面白さになっています。
いわば、他MOBAにおけるレーン戦でのソロキル、Gankによる少数戦といったフェーズをすっ飛ばして、早い段階から全力のぶつかり合いが観れる、ということに。まあ5vs5のゲームと比べたらエターナルリターンの3vs3というのは少数戦ということにもなってはしまいますが、全力同士のぶつかり合いであることには間違いないです。
そして、このERMではランク対戦のランキング上位に巣食うような猛者たちが自身の実力を遺憾なく発揮しており、それぞれの戦闘も、それを取り巻く戦略も非常にレベルの高いものが観れます。マイナーなMOBAの競技シーンと侮ることなかれ、見応えはバッチリあります。

一発逆転の芽とジャイアントキリング

さて、チームvsチームのゲーム、これはMOBAに限らずVALORANTやオーバーウォッチといったシューター系のゲームにも総合して言えることですが、いわゆる戦闘の形式としては基本的に相手が誰かわかっていて、戦場もあまり広くはない、という形態を取っているかと思います。
一方でバトロワというと、そういったチームvsチームのゲームと比べると圧倒的に戦場は広く、次に対面する相手が誰かということもわからない、いわうゆる「遭遇戦」というような突発的な戦闘が主体になりやすいです。
エターナルリターンはMOBAをベースにしてはいるものの戦闘の形態はバトロワ系ゲームそのものなので、戦闘の形態も最後のセーフゾーンの争いなどを除けば基本的には遭遇戦になるでしょう。或いは待ち伏せであったり、いずれにせよチームvsチームのゲームとは少々異なる印象になるかと思います。
さて、そういった戦闘は戦い始めるきっかけやその時のチームの消耗具合など、色々な外部的要因によって結果が左右されることがあります
つまり何が起きるかと言うと、「本来勝てないような差が生まれてしまったチームの戦いでも、工夫によってひっくり返すことができる」ということです。
バトロワでありながらMOBAであるエターナルリターンはキャラクターに装備・ステータスの成長要素があり、そういった面で出遅れてしまったチームというのが生まれてしまうこともあります。そういったチームがいわゆる「角待ち」といった戦略を使ったり、他にもここには到底書ききれない様々な戦略でそういった差を覆すケースというのが存在するのです
正直なところ、ERMに出場しているチームの中でも実力差があるチームというのは存在しており、「○○強いよね」「○○じゃ勝てなさそう」「他と戦ってポイント増やさないとね」みたいな印象を持たれてしまうようなケースもあるのが事実です。が、時に戦略の工夫や運によってそれが覆ることがあります。
現在のエターナルリターンではゲーム内時間の2日目夜までは全滅さえしなければ自動復活、3~4日目でもリソースを費やすことで復活ができることから全滅さえしなければなんとか命をつないでいける、という時間帯が多くを占めており、諦めなければ何かチャンスを掴めるかもしれない、という雰囲気がしっかりとあります。実際、チームが半壊となり泥水を啜るようにファームをしていたチームがそこから復活を遂げ高順位に、という流れも起きているため、脱落さえしなければ本当に何が起きるかわかりません

観戦の視点だからこそ見える戦略のぶつかり合い

MOBAや、あるいはVALORANTのようなタクティカルシューター、いわゆる爆破系のFPSなどでは観戦の視点でしかわからない情報が非常に多いと思います。
視界などの情報の差異が多くあることから、チームAからはチームBが待機しているのが見えていないが、チームBが……といった流れや、そういった局面に付随する読み合いなど、観戦の視点だからこそ見えてくる様々な戦略と戦略のぶつかり合いが見えるのもまたエターナルリターンの大会シーンの面白さです。
特に、エターナルリターンの戦場はいわゆる市街地などが半分以上を占めていることから、MOBAではあまりメジャーではないちょっとした曲がり角を利用しての「角待ち」といった戦略もメジャーです。それ以外にも様々な地形利用がありますし、いわゆる漁夫を狙って他チームが寄って来ているシーンも観戦視点からしたらもちろん筒抜け
個人視点からでは味わえない解像度の高い戦況が、より観戦を面白くしてくれるのです。

大体面白いポイントとして挙げられるのはこういった部分でしょうか。
少々文章が長くなってしまいましたが、大雑把にまとめると「バトロワとMOBAのいいとこ取り」的な面白さがあり、様々な時間帯に「戦闘のきっかけ」が埋め込まれていることから退屈とは無縁の戦闘の姿を見せてくれます。
この記事を執筆している9月3日にERM 2023 シーズン1 Phase 2の予選が終了し、来週末、9月8日~9月10日に3日間連続で19時から本戦の放送があるので、興味を持っていただけた方は是非来週末の本戦を観戦してみてください!
エターナルリターン日本公式チャンネルでは局員さんと角煮さんによる日本語放送が行われており、韓国語わからん!という方も安心です

特に局員さんのアツい実況はエターナルリターンの日本の名物と言っても過言ではないと思っています。よく友人とウォッチパーティーをしていますが、だいぶ盛り上がる。

おわりに

この記事以外にも大会が近づいてきた時期には参加チームからいくつかピックアップしての紹介記事を書いていたり、他にもEternal Return esports JP WikiとしてERMを中心としたエターナルリターンの大会情報についての情報を色々とまとめています。

また、最近はすっかり頻度が落ちてしまいましたが配信で大会関連のリプレイ観戦などを行ったりもしています。

もし「○○使ってる人がいるチームいる?」みたいな選手やチーム関連の質問があれば、可能な限りお答えしたいと思っているので、放送している時のTwitchや、Discordなんかで気軽にお声がけいただければと思います。
なんかいい感じにお話できる場は設けたいと思うのでなんとかして配信増やします。がんばります。
そこそこの長さの文章になってしまいましたが、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
それでは、またどこかでお会いしましょう!

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