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君に殺されたくて

他にもいい人がいるというのなら、この心の穴というか、虚無感というか、そういったものはどう説明してくれるのだろうか。

ただただ死にたい。無性に死にたい。僕には何も無い。刹那的な感情というものに振り回されて、真球だったはずの心が変な形になって。君と過ごした時間は、朝顔の花の上の霧のように短い時間だけど、僕にはとても濃い時間で。もういっそ君に殺して欲しくて。心臓を長くて鋭利な何かで突き刺して欲しくて。
そしたらこの心臓の鼓動の意味が分かる気がするから。
心がどんな形で、どんな風に穴が空いてるのか、分かる気がするから。
そしたら君も、僕のことを一生覚えていてくれる気がするから。

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