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講演5:複雑化・多様化する情報社会と法律実務から見たリスクマネージメント #yuzawaws

講演5:複雑化・多様化する情報社会と法律実務から見たリスクマネージメント
光雲(てるも)法律事務所 吉井和明氏

弁護士の吉井和明氏は、法律実務の視点からリスクマネジメントについての講演を行いました。特に、限られたリソースの最適な配分方法に焦点を当てた解説が行われました。
過去の判例から、秘密保持やサイトのセキュリティ対策など、様々な義務に関する要求レベルを読み取れると指摘。義務の有無を判断する基準として、契約での規定や取引内容の性質、さらには当時の技術水準、予見可能性などが考慮されるとのこと。今後、サイバー被害情報の共有が進むことで、裁判所における技術水準の判断が安定する可能性があるという指摘もありました。
また、サービスの停止に関する判断や、損害の拡大・企業のレピュテーション低下を防ぐ方法についても詳細な解説がなされました。特に、事業継続にとって致命的な事業停止・情報漏洩など、受容できないリスクを回避することの重要性が指摘されました。
結論として、吉井氏は、事前の準備として、情報やリスクの洗い出しを行い、それに基づくリスク軽減策の検討と、BCP(事業継続計画)の策定を行うことが重要であると強調しました。

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