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ふだん使いと芸術性

火の色が美しく出ている
釉薬の発色がすばらしい
デザインがすぐれている

作品として評価される芸術性の高いうつわが
日常的に使いやすいかどうかは
又、別の話しです。

芸術性の高い焼物は、茶道の茶碗や水指など
茶人や一流の料理人でないと使いこなせないかもしれません。

毎日家で茶を点て、懐石料理を食するのが日常..という人を除いて
日々の食事の道具として
食卓で頻繁に...一日に何回も...目にする食器は
手に持ったり、口をつけたり、洗ったり拭いたり重ねたり....の連続のなかで
さまざまな場面での感触や機能を要求されます。

又、家族の人数分、あるいは来客もいっしょに食事をするときの分と
数を揃えておくために、価格も大事な部分です。

けれど、生活に密着しているからこそ
気に入ったもの、このくらいのものは使いたいと思う質のものを
身近に置いて暮らすことは
とても重要なことだと思っています。
大げさにいえば、人生の全体、生き方にとって・・・


道具としての取扱いやすさ、質の高い美しさ、価格....
ふだん使いのうつわになるために要求される要素は多いけれど
良い道具は、使う人を前向きにしてくれる存在でもあると
思うのです。



悠々工芸 店主
藤松ゆう子


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