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信楽作家市で滋賀の虜になった話

※前編後編にするつもりで書き始めましたが見事に後編を書かずに年月が経ちました。


昔からちょいちょい料理はしていたけど、最近ダイエットしていることもあってより器に興味が出てきて。色々と調べているうちに7月の連休に滋賀で信楽作家市という陶芸作家さんの展示即売会が開催されることを知りました。

神戸在住なのと場所的にも車じゃないと不便なところでの開催だったのでペーパードライバーに拍車がかかった私は夫に相談。社畜で連休何それ?状態の夫ですが最終日ならいけるということで本当にいつぶりか思い出せないくらいのプチ旅行決定。
1週間前くらいから「これを頑張れば、滋賀ー!」を合言葉に仕事やら諸々を何とかやっつけて当日6時起きで行ってきました。

信楽焼きで狸が有名なのは知っていたんですが、高速降りて信楽につくと大量の狸の置物が迎えてくれて。わータヌキタヌキー!とはしゃいで少し車を走らせてもらってたら想像の5倍くらいの量の狸の信楽焼がそこら中に。何メートルもある超巨大な狸もいて吃驚。想像以上の狸。すさまじく狸。あんなに並んでいると怖いと怖気づきそうなのに何故かどんどん可愛く見えてくるのが不思議。
会場近くのコンビニで朝ごはんをもしゃもしゃ食べて会場の陶芸の森の駐車場へ。混んでいると駐車場に停められないこともあるらしいのですが、少し早めに行って丁度良かった。
降りるとすごくお天気もいい感じで。晴天で日差しはあるけど湿度が低くてすごく軽やかな気候でした。

会場の受付で検温と会場案内のリーフレットと熱中症対策のうちわをいただくために並んでいたら前のグループが沸いていて。どうしたんだろうと思ったら人感センサー式の検温がバグってて全員42度越えの高熱の結果が出てしまうエラーになっていて。「え!ここまで来て帰らされる!?」となってました。こういう時でも一人だけ正常に数値でないかなと期待してしまうけど、まあ当然選ばれしものにはなれませんでした。帰りに測ったらど平熱でした。

会場の雰囲気がフェス感があってすごく良くて。屋外なのが本当に良い。熱いけど爽やかで、すごく気持ちよくて楽しい空間でした。

まずは本命の作家さん、藤原純さんのスペースに行ってみたのですが…開催直前にインスタで数が用意できなかったと謝罪されていたんですよね。でも手で作っているんだから仕方がないかなという気持ちも。

すごく人気の作家さんだし最終日まで残ってないだろうなとは思っていたんですが予想通りすっからかんでした。
ネット通販でも完売ばかりでなかなか扱っているところが見つけられないのでこれを機に購入したかったからとても残念。でもこういうものってやっぱりご縁だと思うので、いつか手元に置けたらいいなと。
藤原純さんのうつわ。


藤原ブルーと呼ばれるブルーと、ヴィンテージオールド感のある質感やデザインが写真で見るだけでも本当に格好良くて。このうつわを手に取れる日がとても楽しみなので、その楽しみが残せたと思うといいよね。


次に行ったのが古谷製陶所さん。
1971年に創業された製陶所さんで今は古谷浩一さんという方が製作されているみたい。粉引の白い器が代表的で使いやすさにこだわって作られているうつわばかり。


こちらも有名で人気の作家さんで商品数や販売スタッフさんの数がめちゃくちゃ充実してました。コミケでいうと壁サークル的な。スペース内のお客さんも多かったし、タイミングによっては会計で長蛇の列ができていたみたい。
八角プレートの小サイズをグレー釉と瑠璃釉2枚購入。

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小といっても幅25センチあるのでワンプレートにも重宝。実際に使ってみたら本当にすごく使いやすいしシンプルなのにすごくお洒落な食卓になります。人気の理由がすごくわかった。これは買い足したくなる。


その次も絶対行きたかった山本雅則さんのスペースへ。
山本雅則さんのうつわは何といってもリム部分などにあしらわれた斜めしのぎがスタイリッシュでめちゃくちゃかっこいい。

夫が「宇宙を感じるかっこいい器」と言っていた。和洋中どの雰囲気のお料理でも絶対キマるなと。
しのぎリム皿の中サイズを購入。

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実際に使っているけど見るたびに惚れ惚れするかっこいい男前皿。見込みのところにある斑点が映画のフィルムのような質感を連想させて手に取ったり細やかなところを見つめる度にドキドキするようなうつわ。


絶対に優先して回りたいと思っていたのはこの3か所で、あとは良い出会いがあればと思っていたんですが予想よりも遥かに気になるところが多くて。ときめくものが多すぎてちょっとしたパニック起こしそうでした。

その他買ったものをざっと紹介していきます。


すごく小さくて愛らしいにゃんこの置物。

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こちらが包んでもらった袋にお名刺が入ってなくて、あとから配置図とか色々調べてみたんですが結局わからずじまいでした。。わかる方がいたら教えて頂きたい。
おじさまと猫って漫画が好きなんですが、そのにゃんこの表情を彷彿とされる雰囲気が可愛すぎて。こういう置物系ってあまり増やしたくないなと思うのですがあまりに可愛すぎたのと人差し指の爪くらいのすごくミニマムなサイズ感なので連れて帰ってきちゃいました。


奥田誠二さんの中鉢。

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真っ黒なのに釉薬の質感や模様が燻されたような硬派な器。和食が多い我が家なので煮物や和え物が非常に映える。


陶工房OKADAさんの玉子鉢と小豆皿。

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優しい模様と綺麗な色が大皿や角皿の上に乗せたときに綺麗に映えてくれる。豆皿は沢山集めようとしているけどサイズ感も見た目もよくてすごく使えます。


SOHDO(草土)さんの小鉢2つ。

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凛としたカトラリーが売りのようで器も鉄を加えた釉薬を使った銀細工のよう。レースのような模様なのに色と質感で可愛くなりすぎてないのが良くて購入。


炎の味がまさんの角皿。

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お魚やお肉をメインにその他副菜を少々乗せれるような角皿が欲しくて。
釉薬のかかっているところが緑色に反射して苔むした岩のように見えるのが素敵で購入。

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丸十製陶さんのスープカップ。

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これは夫が特に気に入って。最近汁物はお味噌汁ばっかり作っていたんですがしっかり大きめのスープカップなので具沢山のスープとかこれから作りたいなと。ちょっとした丼にも使えるサイズで形状が使いやすい。ちょっとしたパーティー(?)


信楽作家市で買ったのはこれだけ。結構悩みましたがこれは買わずに帰ったら後悔しそうというものばかりだったのでぐるぐる何回か回って記憶に強く残ったものは全部買ってきました。

途中で食べた土鍋カレーも美味しかった。こういう時のためにダイエット頑張っているというのもあって久々にTHEカレーを食べたら幸せ過ぎました。


あとは陶芸の森の信楽産業展示館の販売コーナーでお茶碗をひとつ。

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先日新しいお茶碗をお迎えしたんですが、とてもいいお茶碗がバンバン並んでて。神戸では全然ときめくものがなかったのにこれもいいこれもいい!ってものが沢山有ったのでつい…。
一人一つあればいいという概念は一旦忘れました。以前買ったものも気に入ってるけど日替わりで使ってもいいよね。

信楽産業展示館の販売コーナーにも大量の狸の信楽焼が並んでて。どこに置くか問題とかを忘れ去ったら連れて帰りたかったくらい。可愛いよ狸。


カレーを食べるとき以外はずっと動き回ってて4時間くらいノンストップで満喫。
日焼け対策もしっかりしてたし沢山汗もかいたけど音楽フェス並みに飲み物しっかり用意してこまめに飲んでたらばてずに楽しく過ごせました。

「いやー買ったかった~!」と言いながら駐車場から出るときの満足感と周りの人も心なしか満足げに見えてにっこにこしてしまった。本当に楽しかった~!


そして、実は翌日にふたりとも休みを取ったので滋賀で一泊すると決めていて。チェックインまで3時間程度空き時間があったのでせっかくなので少し観光しようと。

夫が博物館や美術館が好きなので言われるままにミホミュージアムに向かったのですが、その話はまた機会があれば。では。

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