柚夢と不思議な転校生編 第3話「2人暮らし」

その日の放課後

柚夢「それじゃ、帰ろっか♪」
フーナ「うん♪」

いつの間に仲良しになったの⁉︎、などと考えるクラスメイトたちをよそに、2人は手を繋ぎ教室を出ていく。廊下のところどころでも、2人はたびたび生徒から不思議そうな目で見られていたが、2人はそんなことを気にすることもなく校舎をあとにする。

フーナ「あれ?柚夢はそっちなの?」
柚夢「うん、そだよ〜。」
フーナ「私はあっちだから、ここでお別れだね...」
柚夢「違うよ〜☆フーナちゃんもこっち♪」
フーナ「えっ?私のおうちはあっちだよ?」
柚夢「まぁまぁ、いいからいいから〜♪」
フーナ「う、うん...」

柚夢の言葉にフーナはとまどいながらも柚夢に引っ張られるようにして後をついて行くことにする。10分ほど歩いた先にそこそこの大きさの一軒家が見えてきた。

柚夢「着いた〜!ここが私のおうちだよ☆」
フーナ「1人...で住んでるんだっけ?ママからはそんな風に聞いてるんだけど...」
柚夢「そだよ〜☆でも、今日からは〜♪」
フーナ「今日からは?」
柚夢「フーナちゃんと2人で暮らすことになりました〜♪パチパチパチ〜☆」
フーナ「ええ〜⁉︎ちょっと、そんな話私聞いてないよ〜(汗)」
柚夢「だって、言ってないもん☆ダメだった?」
フーナ「いや、ダメじゃないけど...じゃなくて!」
柚夢「ん?」
フーナ「今私が住んでる家どうするのとか、そもそも私の着替えあるのとか、色々あるじゃん⁉︎」
柚夢「大丈夫大丈夫、その辺は作者が都合良くどうにかしてくれるから♪」
フーナ「作者とか言っちゃってるけど、大丈夫なの⁉︎」
柚夢「まぁ、大丈夫なんじゃない?この台詞書いてるのも作者なんだし☆」
フーナ「それはそうだけど...」
柚夢「とにかく、細かい事は気にしないで入って入って〜☆」
フーナ「う、うん...」

そんな感じで、柚夢に言われるがままフーナは柚夢の家へと入っていく。

???「あっ、柚夢!今日は早いんだね〜☆...って、柚夢じゃない⁉︎お前は誰だ〜!くらえ、シャボン玉アターック‼︎」
フーナ「へっ、何⁉︎えっ、あれ?私、浮いて...る?というか、なんだか気持ち良くて、眠たく...すー、すー...」
柚夢「フーナ、急に大声だしてどうかしたの〜?って、あらら...そゆことか...」
???「あっ、柚夢おかえり〜♪ちょうど今変な女の人が入ってきたから私の特製シャボン玉で包んで眠らせておいたよ☆偉いでしょ〜?」
柚夢「喜んでるところ悪いけど、その人は私の友達だから、解放してあげて?」
???「は〜い♪あっ、そうだ☆」
柚夢「ん?どうしたの?」
???「私の正体が知りたい人は『柚夢と少女になった分子たち』を読んでね♪前中後編の3部編成になってるよ〜☆シャボン玉や風船を使ってあ〜んなことやこ〜んなことをしてるから風船やシャボン玉が好きな人にはウケること間違いなし!だよ☆」
柚夢「ちゃっかり宣伝しちゃってる...」
???「少しでも多くの人に読んでほしいという作者の意志だからね!仕方ないね!」
柚夢「作者の意志なら仕方ないね!」
???「というわけで、私はそっちに戻るね〜。バイバ〜イ☆また後で一緒に遊んでね♪」
柚夢「暇があったらね〜☆」

そう言って、謎の少女が去っていくとフーナを包んでいたシャボン玉はゆっくりと下降し地面まで降りてきてぱんっとはじけた。フーナはシャボン玉がはじけてもまだ少し眠っていたが、ゆっくりと目を覚ました。

フーナ「あれ、私...いつのまに寝ちゃって...」
柚夢「色々あって疲れちゃったんだと思うよ〜☆」
フーナ「そうなのかなぁ...でも、確か透明な丸いものが目の前に現れて、私を包んでいったような...そう、まるでシャボン玉みたいに透明でふわふわしたものが私を包んでそのまま浮いていったの!あれはなんだったんだろう...?」
柚夢「ゆ、夢でも見てたんじゃないかな?」
フーナ「ん〜、そうなのかなぁ...まぁ、いいや!それより、柚夢の部屋はどこ⁉︎」
柚夢「2階だよ〜☆ちょっと片付けてくるから、その間そこの風船部屋で遊んでて〜♪」
フーナ「風船部屋⁉︎そんな部屋があるの♪」

フーナは風船部屋という言葉にとても嬉しそうに反応する。

柚夢「ここだよ〜♪」

柚夢は家から入ってすぐの大きな部屋の戸を開ける。すると、フーナの目の前に沢山の様々な風船たちに彩られた風景が現れ、フーナの顔が忽ちにんまりとなる。

フーナ「風船が、こんなに...いっぱい...ジュルリ...」
柚夢「フーナ、落ち着いて。涎出てるよ〜...」
フーナ「落ち着いてなんか...いられないよ!だって、こんな大量の風船さんが目の前にあるんだよ♪もう...私、我慢できない...フーセンサンダーイブ!」

そう言って、フーナは風船部屋へとダイブし、たくさんある風船を1つずつ愛で始める。

柚夢 (あんなにはしゃいじゃって、本当に風船大好きなんだなぁ♪さて、私は部屋を片付けなきゃ!)

柚夢はそんなことを考えながら、自分の部屋へと向かうのであった。

柚夢「さて、ささっと片付けちゃうよ〜!」

柚夢はそう言いながら部屋の掃除を行い、1時間もしないうちに掃除を終える。

柚夢「よし!こんな感じでいいかなぁ☆さて、私も風船部屋行ってフーナちゃんとあっそぼ〜♪」

そう言って柚夢は楽しそうに階段を降りて風船部屋へと向かう。

柚夢「さ〜て、フーナちゃんはどんな風に風船さんと遊んでるのかな〜?」

柚夢はフーナが風船でどんな遊びをしてるのかをわくわくと妄想しながら風船部屋の戸を開ける。するとそこには予想を上回るすごい世界が広がっていた。

柚夢「えっ、何これ?風船さんたちが浮いてる〜⁉︎てか、フーナちゃんはどこに?」
フーナ「ここだよ〜♪」
柚夢「フーナちゃんが風船に乗って空を飛んでる⁉︎」
フーナ「ふふふ♪すっごいでしょ〜☆」
柚夢「すごいすご〜い!一体どうやったの⁉︎ヘリウムガスも使ってないし...っていうか、こんな少ない量で人を乗せたまま浮くなんてあり得ないし...う〜ん...」
フーナ「うふっ、どうやったのか気になる?」
柚夢「気になる気になる〜‼︎」
フーナ「こんなに楽しい風船部屋で遊ばせてくれたから、柚夢には特別に教えちゃいま〜す♪」
柚夢「やったぁ!」
フーナ「それじゃ、下に降りるからちょっと待っててね☆」

そう言いながら、フーナは指をパチンっと鳴らす。すると、フーナが乗っていた風船がゆっくりと下降していき少しすると床まで降りていった。

フーナ「着陸〜♪」
柚夢「おお〜!」

柚夢はびっくりしながら手をパチパチと叩く。

フーナ「それで、風船さんたちをどうやって浮かばせているかだけど...」
柚夢「うんうん☆」
フーナ「詳細は次回〜♪」
柚夢「え〜⁉︎」

さてさて、フーナは一体どうやって風船を浮かばせていたのか?次回、フーナの本当の正体が明らかに⁉︎なる、かも?

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