【スタンダード】BO1を破壊せよ!ティボルトの計略コンボ:デッキガイド
こんにちは、ゆうやんです。
早速ですが皆さん、BO1楽しんでますか?
BO1とは、1本先取の対戦形式のことです。普段ほとんどのプレイヤーが遊んでいるであろう、サイドボード後のゲームがある2本先取の対戦形式はBO3と呼ばれています。
Sekkapyさんが主催する大会、セカコロの一次予選がこのBO1によるスタンダードということで、今巷ではとあるデッキが話題となっています。
それが、今回紹介するティボルトの計略コンボです。
このデッキを使用して、友人はセカコロの一次予選を2日間戦い、7勝1敗、6勝2敗の成績をあげています。
■デッキリスト
デッキ
4 岩山被りの小道 (ZNR) 261
4 出現の根本原理 (IKO) 185
4 世界樹 (KHM) 275
4 河川滑りの小道 (ZNR) 264
4 奔放の神殿 (THB) 244
3 天啓の神殿 (M20) 253
1 枝重なる小道
1 針縁の小道
3 ラウグリンのトライオーム (IKO) 251
4 星界の大蛇、コーマ (KHM) 221
4 樹の神、エシカ (KHM) 168
4 石とぐろの海蛇 (ELD) 235
2 嘘の神、ヴァルキー (KHM) 114
4 発生の根本原理 (IKO) 189
4 ティボルトの計略 (KHM) 153
4 トーモッドの墓所 (M21) 241
3 キオーラ、海神を打ち倒す (THB) 52
3 精霊龍、ウギン (M21) 1
■簡易解説
このデッキは自分の《トーモッドの墓所》と《石とぐろの海蛇》を《ティボルトの計略》で打ち消して、ライブラリーのトップから重い呪文を唱えるデッキです。
これにより、最速2ターン目に《精霊龍、ウギン》を着地させたり、《発生の根本原理》で一気に《星界の大蛇、コーマ》や《精霊龍、ウギン》を並べるなど、すさまじい盤面を作り上げることができます。
デッキの特性上、《ティボルトの計略》を打ち消すことができないデッキに対して無類の強さを誇り、反面カウンターデッキは苦手としています。
しかし、BO1という対戦形式の性質上、環境には赤単や白単などのビートダウンが多く存在します。それらのデッキに対して強く、青い相手であっても先手2ターン目の《ティボルトの計略》には対処が難しいため、このデッキはBO1最強のデッキと言われています。
《否認》のような打ち消し呪文もメインボードにはあまり採用されていません。
ちなみに、なぜBO1で赤単や白単が多いかというと、それはサイドボード後の戦いが存在しないからです。
BO3で強いデッキ、ティムールアドベンチャーやスゥルタイ根本原理を例にあげましょう。これらのデッキは、サイドボードに軽い除去を搭載している場合がほとんどです。アグロ対策に確実に数枚を割いています。
サイドボード後に余分なカードが除去に変わることで、アグロデッキは苦戦を強いられます。BO1ならばその心配がないのです。
■リスト解説
《ティボルトの計略》
このカードがないと始まりません。
常に2ターン目に《ティボルトの計略》を唱えることを目指すので、マリガンでひたすら探しに行きます。ヴィンテージのドレッジにおける《Bazaar of Baghdad》だと思ってください。
また、注意点として、このカードで自分の《石とぐろの海蛇》と《トーモッドの墓所》を打ち消す際、必ずキャストする前に「ctrl」ボタンを押してください。そうでないと、《ティボルトの計略》を唱える隙なく、《石とぐろの海蛇》などが解決されて戦場に出てしまいます。
状況によっては相手の呪文を打ち消すこともできるので、一応覚えておきましょう。
《石とぐろの海蛇》/《トーモッドの墓所》
コンボパーツその2。2ターン目に《ティボルトの計略》コンボを決めるためには0マナのカードが必要なため、この2種が入っています。
《石とぐろの海蛇》の方が基本的にカードが強いため、どちらも手札にある時は《トーモッドの墓所》から唱えますが、相手がローグの場合は自分に《トーモッドの墓所》を使う可能性があります。《巨獣の巣》デッキでは相手の墓地を掃除できますので、一応覚えておきましょう。
《樹の神、エシカ》
《ティボルトの計略》でめくれた時に《虹色の橋》として置くことが多いカードです。2ターン目に着地すれば、《厚かましい借り手》以外でほぼ対処できないため、毎ターン勝手に《精霊龍、ウギン》や《星界の大蛇、コーマ》がライブラリーから降ってきます。
表面の《樹の神、エシカ》もそれなりに強く、重いカードを素出しするのに役立ちます。
《星界の大蛇、コーマ》に警戒が付くのを忘れがちです。
《星界の大蛇、コーマ》
2ターン目にめくれても、《虹色の橋》からめくれても嬉しいカードです。
《出現の根本原理》と違って《虹色の橋》から出てくるのが大きいですね。
同じ7マナの《キオーラ、海神を打ち倒す》よりも制圧力が高いので4枚です。
《出現の根本原理》
スゥルタイでもお馴染みのこのカード。唱えるのは《嘘の神、ヴァルキー》・《樹の神、エシカ》・《キオーラ、海神を打ち倒す》のみで、唱えればほぼ勝ちのようなものです。
元々は《夢さらい》の枠でした。
というのも、デッキに強い単色のカードが3種しか入っていないため、《嘘の神、ヴァルキー》を全部引いてしまった場合や、中盤以降で弱くなってしまうことが懸念だったのです。
また、単色のカードを複数枚採用することでスロットが圧迫されるため、《出現の根本原理》のために枠を割くのも、マイナス点でした。
しかし、《夢さらい》の弱さの方が目立ちました。2ターン目に《ティボルトの計略》から唱えたにもかかわらず、普通に白単や赤単に負けるケースが頻発したため、結果として《夢さらい》が抜け、《出現の根本原理》を採用することになったのです。
2ターン目に唱えた際の強さは、《発生の根本原理》以上です。一番めくりたいカードです。
《発生の根本原理》
2ターン目の《ティボルトの計略》からめくりたいカード、第2位です。
コンボを決めた後、手札に残るのは重いカードばかりになるので、《発生の根本原理》が土地を大量にめくることで、次のターンからヘビー級の呪文を連打できるようになります。
土地がめくれなければ、代わりに出るのは《星界の大蛇、コーマ》や《精霊龍、ウギン》なので、ほぼ勝ちです。
《キオーラ、海神を打ち倒す》
《出現の根本原理》から場に出てもよし、2ターン目にめくれてもよしとなかなか便利なカード。シンボルが青青と、このデッキにしてはまともな部類ので、そこそこ素出しができるのもポイントです。
とはいっても、《星界の大蛇、コーマ》より優先度は現状落ちています。これは《キオーラ、海神を打ち倒す》1枚で確実にゲームに勝てるという保証がないからです。
そのため、3枚という枚数に落ち着いています。
《嘘の神、ヴァルキー》
《出現の根本原理》から持ってくる2枚目のカード。もちろん《星界の騙し屋、ティボルト》として場に出ます。
《出現の根本原理》が入っていなければ採用していなかったカードです。とはいえ、《ティボルトの計略》からめくれればそれなりに活躍するので、不満はありません。
後手2ターン目だと、ビートダウン相手には少し心もとないので、めくる=勝ちというわけにはいきませんが、それでもかなり有利な状況を作れます。
《精霊龍、ウギン》
強力なカードではあるものの、単体で勝ちにいくには時間が少しかかり、プレインズウォーカー破壊で対処されてしまうなどの理由から、信頼度はそこまで高くありません。
とはいえ、どうしようもない盤面を作られた時に返す強さはありますし、2ターン目にめくれて大マイナスを一直線に目指せばそれだけで勝つこともあるので、3枚は必要なカードだと思っています。
マナベースについて
基本的に2ターン目の《ティボルトの計略》キャストに心血を注いでいるので、赤マナが最優先です。
初手が3枚になることもよくあり、たとえば《トーモッドの墓所》・《ティボルトの計略》・土地1枚の手札になった時に、トップから土地を引き込むために占術ランドが活躍するため、多めに7枚採用しています。
《世界樹》は緑マナしか出ませんが、6枚以上土地が並ぶことですべての土地が好きな色のマナを生み出せます。これにより、すべての根本原理を唱えられるようになるため、4枚を採用しています。
《世界樹》によって、《発生の根本原理》で土地を場に出す→手札から根本原理を連打、という動きが可能となっており、このデッキで最も強い土地と言っても良いぐらいです。
《世界樹》が活躍する場面は驚くほど多いです。《ティボルトの計略》が不発、あるいは出たカードが対処された時、カウンターデッキ相手には、《世界樹》から強力なスペルを連打することができ、これで今まで幾度も勝利してきました。
《ラウグリンのトライオーム》が入っていることに違和感があるかもしれません。
回してみるとすぐにわかりますが、このデッキで素出しする可能性がある《樹の神、エシカ》の緑緑を捻出するのが厳しいマナベースです。
ですが、《ラウグリンのトライオーム》から出る白マナが、《虹色の橋》の素出しに貢献します。《樹の神、エシカ》から黒マナが出る状態で、《世界樹》なしで《虹色の橋》を出すためには、《ラウグリンのトライオーム》が必要なのです。
両面土地についてですが、基本的には赤マナ1つ、次に緑マナ2つを優先的に確保しましょう。《ティボルトの計略》以外に赤は使いませんし、緑緑は《樹の神、エシカ》に必要になるためです。
■マリガン
このデッキで最も重要なのはマリガンです。
以下に、マリガン指針を記します。
7枚:
《ティボルトの計略》、《石とぐろの海蛇》or《トーモッドの墓所》がない手札はすべてマリガン。
6枚:
《ティボルトの計略》があり、占術ランドも一緒にある場合はキープ。《ティボルトの計略》のみの場合はマリガン。それ以外の手札はすべてマリガン。
5枚以下:
《ティボルトの計略》がない手札はすべてマリガン。
《ティボルトの計略》がない手札は絶対にキープできないので、初手が何枚であろうとマリガンします。
コンボパーツの片割れである《石とぐろの海蛇》と《トーモッドの墓所》は計8枚採用しているので、こちらは引き込む前提でキープしてもOKです。
それでも、ダブルマリガンまでは積極的に行いましょう。
初手が3枚になっても、土地、《ティボルトの計略》、《トーモッドの墓所》とあれば2ターン目に《ティボルトの計略》が決められる可能性もあるので、余裕でゲームに勝利できます。
このデッキはマリガンがすべてです。しっかりとマリガンして、2ターン目に《ティボルトの計略》を打ちましょう。
■終わりに
いかがでしたか?
《ティボルトの計略》コンボは打ち消し1枚で敗北しますし、サイドボード後は手札破壊だけで負けてしまいます。
非常にもろいコンボデッキではあるものの、メイン戦だけで言えば、それなりに勝率の高いデッキです。
たくさんの根本原理や《星界の大蛇、コーマ》、《精霊龍、ウギン》を2ターン目に着地させられるのは最高に気持ちいいので、ぜひお試しください。
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