厳選5社 - Y Combinator S2020

2020年8月29日 11:58

East Venturesのムラカミです。
Twitter→ https://twitter.com/yu8muraka3
毎回YCのnoteを書いているので今回も書いておきます！

全体の傾向としては、Zoom for X系のライブ配信サービスがかなり多いなという印象でした。あとは、USで上手くいっているサービスをタイムマシンでインドやラテンアメリカ等へ持ち込んでいるタイプも毎度のことながら多かったです。

今回は気になったサービスが少なかったので、5社だけで。

##1 Once - ストーリー風EC構築ツール

Onceは、自分の管理しているShopifyなどのECサイトを連携させることで、そのECのUIをストーリー風に再構築できるサービスです。

文章だと伝えづらいのですが、以下リンクのOnceの動画を見れば雰囲気は掴めると思います。
https://www.once.app/public/videos/homepage/flow.mp4

彼らは、ECをもっとモバイル最適化できるのでは？というチャレンジをしていて、実際このフォーマットで作った12のECサイトはCVRが70%改善したそうです。

完全に余談ですが、、
自分のいとこの高校生が、インスタやLINEで5-10秒くらいの音声を送り合ってコミュニケーションしてる（打つのが面倒らしい）のを見て、最初からスマホ・SNSだった世代に即したインターフェイスの発明の余地はあり得るのかなと思って取り上げました。

ブランドがエアビーの物件にマットレスやソファなどのブランドの製品を置いてマーケティングできるサービス。

ブランド側のメリットとして、ユーザーがその泊まった場所で試したマットレスや、シャンプーとかが良ければ気になって買うといった購買行動を引き起こすことができます。

ホスト側も売れたら紹介料として収益が増えたり、無料のサンプルや、大幅に割引された価格でアメニティを提供できるというメリットがあります。

また、消費者としても実際に体験して、良し悪しを判断できますね。
現在1500箇所でGlimpseは使用されています。

Twitterのプロフィールを分析して職業・地域などで高度な検索ができ、Twitterを採用ツールとして活用することができるツールです。

「investor」で検索するとこんな感じで検索できたり

そのままここで、メッセージやステータス管理もできます。

また、職業が変更されたり等プロフィールが変更されると通知もしてくれるので、潜在的な転職者を見つけることができたり、採用のタイミングを逃さないようになっています。

機能開放やコンタクトできる数によって課金をするビジネスモデルです。

キッズ向けの動画サービスです。
3-8歳向けにインタラクティブ（動画の横に簡単なゲームがあってプレイできる）な動画コンテンツを配信しています。

今回Tappityという近しいキッズ向け動画サービスもYCに出ていました。

サービス自体は一見、よくあるサービスかな？という感じなのですが、背景が興味深かったです。

それはYouTubeのガイドラインや広告規制の強化といった外部環境の変化によって生まれてきた点で、キッズ向けコンテンツに広告が付かなくなってきているため、クリエイターたちが他のマネタイズの手段を探り始めていて、このHellosaurusが誕生しました。

YouTubeの変化について↓

キッズ向けもそうですが、他のジャンルでも広告収益型ではコンプライアンス上成り立たないために、課金型で切り出されるというのは起こりうるのかなとふと思いました。

マスクやガウンなどの医療備品を比較しながら購入できるB2Bマーケットプレイスです。

ガウンを購入単位100で検索すると、このように価格とリードタイムで比較して購入が可能です。

特に気になったのが「グループ購入機能」です。

「欲しい商品はあるんだけど、最小ロット数が足りない」といったときに、リクエストを作って、他の購入者と一緒に買うことで必要ロット数に到達させて購入できるようになります。

彼らは、この医療備品の領域からスタートして、US向けのアリババを作ろうとしているみたいです。

・・・

以上です！

ちなみに最もイケている会社は、YCのデモデイ前にa16z等から調達決めるパターンが散見されます。しかもデモデイ出席しないという。
下記のTroveはPost7500万ドルで1600万ドル調達してます。

これは従業員に対して、給与やSOを合わせた報酬計画を視覚化して伝えやすくしたり分析できるサービス。採用のクロージングや離職率の低下に役立つようです。

お茶しましょう〜 DM→@yu8muraka3