人と違うかけ算を持つ

知識の幅が最強の武器になる

参考文献
以下の本を参考に、自分なりの考えをまとめた記事になります。


知識・経験の幅を持つ

知識・経験の幅を持つとは、自身の専門分野だけでなく、他の分野にも学びや経験を広げることを指します。

知識・経験の幅を持つことで以下のような効果があります。

  • 創造性(新しいアイデアを生み出す力)が高まる

  • AIの進化に伴い、数年後に同じ仕事をしている保証がないため、他の分野・仕事への適応力が増す

  • 物事を多面的に捉える能力が向上する

  • 相手の気持ちを理解する力が高まる

  • 一つの分野での知識や技術を抽象化し、他の分野に適用する能力が高まる

知識や経験の幅が広い人は、多様な情報を持っており、これらを組み合わせてアイデアを生み出せる可能性が高まります。

専門特化しすぎると、視野・思考の幅がせまくなる

視野や思考の幅が狭まると、以下のような傾向が現れます

  • 既存の専門分野の考え方や経験を他の分野にも適用してしまう

  • 自分の実践してきた仕事の方法が最も正しいと感じるようになる

  • 自分が知らない方法や分野に対して関心を持たなくなる、あるいはそれに気づきにくくなる

人間には確証バイアスというものがあります。
自分の既存の信念や考えを強化・確認する情報を探しやすく、反対の情報を無視または過小評価しがちになるバイアスです。

長い期間専門特化していると、確証バイアスが生じやすい傾向があります。理由は以下の通りです。

  • 知識が豊富になると、自分の判断や評価が正しいと過度に信じるようになる

  • 知識が増え、固まってくることで、既存の知識に一致する情報を優先して受け入れるようになる

  • 自分がこれまで行ってきたことや学んできたことが間違いではないと、自己正当化する傾向が強まる

専門特化しすぎると、改めて0から考え直すのが難しくなります。
これからの変化が求められる時代においては、不利になるかもしれません。

分散すればいいわけではない

専門分野だけなる、専門特化しすぎるのはよくないです。
ただ専門分野のスキルを深化させ、実績を築くことは基本であり、専門分野があった前提での話です。

しかし、専門分野に100%注力するのを、5つの異なる分野に20%ずつ分散すると、結果として中途半端な専門性しか持たなくなってしまいます。

意外な発想を持たないと自分の価値はでない

専門特化で勝負するのはエリートの道になる

その分野だけで実績を作り、評価をされ、生活していけることはすごいことだと思っています。
専門特化することは、その分野で成功するための正攻法でしょう。

ただ専門特化だけで上り詰めていける人は、私からいえばエリートです。

サッカーだけに専門特化しようとしても、もう遅い

私は「サッカー界に貢献できるような人生にしたい」という信念をもう5年くらい前に持ちました。
まずは指導者になりたいと思っています。

そのために正攻法である専門特化する道にいくのもありかと思います。
ただ今からキャリアを指導者への道へと完全にシフトチェンジをしても、ただ他の指導者の方に遅れをとるだけです。
遅れて同じような道を進むのは不利です。

遅れているからこそ、回り道をして人が得ていない知識・経験を得るチャンスではないか。
その人と違う経験から学んだことが、新しい考えを生み出し、他の人と違う価値になるのではないか。

そんな仮説を持っています。
そのように考えられたのは、「サッカー界に貢献できるような人生にしたい」と描いた時に、「ただサッカーが詳しい人にはなりたくない」という思いがあったからです。

他人と同じような生き方をすれば、他人と同じような人間になります。
それでは自分の価値はでないと当時から思っていました。

価値はかけ算で決まる

かけ算とは、上記した知識・経験の幅を持つということです。
数学でもたし算するよりも、かけ算をした方が値は大きくなります。

今は知識の幅を広げて、自分なりのかけ算を増やしていこうとしています。

人と違うかけ算を作るのは失敗の道

知識や経験の幅を広げていくことはすぐには役に立たないかもしれません。
専門分野のスキルを上げる、資格を取るといったことの方が、目先の成果や年収を上げるのに役に立つでしょう。

幅を広げていくことは失敗の道です。
知らないこと、慣れていないことに取り組むわけですから、失敗は避けられません。
本当にそんなことをして意味があるのかもわかりません。

ただ理屈でなくとも「自分がこれがいい」「自分はこうなりたい」と思ってしまいました。
それが自分の価値になり、将来的な自分の強みになると信じているからです。

意外な発想を持たないと、自分の価値は出ないと思っています。


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