【書評】起業家の思考法

 馬目裕也です。
 今回は書評していきたいと思います。
 紹介するのは、平尾丈さん著の「起業家の思考法」という本になります。
 本の内容も書きながら、自分なりの見解へと広げて書いていきたいと思います。

1.成果を出すためには別解力が大事

 成果を出すためには、別解力が大事だということです。
 別解力とは、問題を自分で見つけ、自分なりの答えを生み出し、検証する力です。
 もう少し噛み砕くと、世の中の、誰かが考えた正解を求めるために頭を使うのではなく、自分で答えを自分なりの角度から見つけられるかが必要です。そのためには前提として知識や経験は必要です。知識、経験があれば、「こういう時はこうしていた」「これはこうなる」といった解き方を持つことができるからです。自分で問いを立てられるかになってきます。そのためには解くべき問題点を見極めなければなりません。「そもそも本当にあっているのか」とより本質を考えたり、前提を疑うことで、一般的な正解と違う答えが見つかってきます。

2.仕事で成果がでない人の特徴

 ここで仕事で成果がでない人の特徴を3つほど挙げたいと思います。
 成果がでない特徴を抑えることで別解につなげて成果を得ようということです。

①向いていないところで無駄な努力をしている
 ずっと頑張っているのに成果がでないのは、自分に向いていないことを頑張ってしまっていることが考えられます。
 人間残念ながら向き不向きがあります。これは私も痛感していて、「これができたらいいよな」と思ってしまっても、実際苦手なことって昔から同じで変えることは難しいと思っています。私であれば、「ケアレスミスが多い」「いわれたことをきちんと正確に早くやるのが人よりも苦手」なのは昔から変わりません。今後も変わることはないと思っています。
 なりたい姿やどう生きたいかをどう設定するかにもよりますが、苦手なことであってもそれでもやりたいのであればそれでも私はいいと思います。ですがそれによって失っているものもあるということです。より伸ばせるものに時間を割けばよかったと思うかもしれません。
 よく言われる「選択と集中」は大事ですが、幅も持っていきたいと考えている私にとっては、何を選択するかは重要になると思いました。

②何度も失敗してしまう
 「失敗は成功のもと」確かにその通りだと思います。失敗することで学ぶことがある。何かに挑戦するのは失敗がつきもの。私の実体験でもそうでした。
 ですが「失敗は成功のもと」が美化されてしまうと失敗したことを受け入れすぎてしまいます。そうすると「自分はこうだから、そんなものだから」と失敗した現実と向き合えず逃げてしまうということになりかねません。
 本質は失敗から学び、同じ失敗をしないことだと思います。失敗とは逃げずに向き合わないといけません。まずは失敗というかうまくいかない結果がついてくるかもしれませんが、失敗せずに上手くいく事例もあります。失敗によって成功の機会を失っているかもしれません。
 私自身は失敗ばかりでいきなり上手くいったことがないと思いますが、失敗してきたこと、上手くいったことも含めて自分を振り返らないとなと思いました。

③陳腐化するスキルばかりを学んでいる
 「スキルを身に付ける」とても大事なことだと思います。これからの時代は特に個人の時代であり、自己実現をするにも、どの会社に必要とされるにもスキルは重要だと考えます。
 ですがスキルといっても様々であり、「持っていればどの仕事でも使えるスキル」と「専門的で使える仕事が限られるスキル」があると思います。この「専門的で使える仕事が限られるスキル」は一度勉強しても学び続けなければどんどん衰えてしまいます。
 例えばプログラミングは専門性が高く知っている人でないとわからないものです。スキルとして持っていれば武器になります。ですがプログラミングは日々進化しています。今でも終わりが見えないくらいなのにです。なので一度学んでも学ばなければすぐに抜かれてしまいます。逆にいえば時間をその分投下すれば一気に上にいける可能性もあると思います。
 ここでも「①向いていないところで無駄な努力をしている」とつながりますが「自分はどうなりたいのか」ともつながります。技術者として一生やっていくのであれば時間を投下して追求できますが、そうでない人としては「やらなければ衰えてしまう」ことを頭にいれておかなければいけないと思いました。

3.別解を生み出すには 

 では別解を生み出すにはどのように考えればいいでしょうか。
 本書では別解は3つのやり方の組み合わせからなると書かれています。

①オリジナル案
 自分の経験、知見、スキル、好きなこと、価値観などを活かした自分なりのやり方
②優等生案
 大きい、多い、高いなど「こうすれば上手くいく」といった世の中に受け入れられやすい合理的なやり方
③逆転案
 ②優等生案の逆を行く、世間の常識や固定観点を越えた不合理的なやり方

 個人的には別解を生み出すには、③逆転案が大事だと思います。
 世間はこういっている、確かにそうだと思う、でも自分はこう思う。
 これが別解を生むということですが、これは②があった上で①の自分なりのものの見方ができて、③の不合理かもしれないけど一般的な答えと別の解答を生み出せるのではないかと思います。①でしっかり自分なりのものの見方ができるところまでいった時に、③まで持っていけるかになってきます。
 そこは批判的思考(クリティカルシンキング)が大事になると思います。素直な方、真面目な方だと答えを求めがちです。答えとは周りに共感してもらえることです。ですが別解まで行くには、周りに何かいわれるかもしれないけど勇気を持って、②を疑った目で見て、①を③に持っていかないといけないです。

4.別解を生むためにも自分らしさを知ることが大事

 ここまで別解はなぜ必要か、別解を生むためにはどのように考えればいいかを書いてきました。
 確かに別解を生むのは改めて必要なことだと思いました。ですが別解を生むためにもそもそもここを見ないといけないよねと思ったことがあります。
 それは自分らしさです。
 自分らしさとは何か。例えば自分は何をしている時間が一番幸せなのか、自分は人生の中で最も優先したいものは何か、何のために生きているのか、といったことでしょうか。

 自分らしさを知ることで、まずは①オリジナル案が生まれてきます。
 自分であれば「人と違うことを考えたりするのが好き」なので、その視点で考えるため、自分らしいアイデアが生まれてきます。プラスして「好きなこと」「大事にしている価値観」が加わることでより①ができてきます。自分らしさがあるから多角的に物事がみれて別解につながると思います。
 
 また自分らしさって進路や日々の選択を迫られた時などのどのような状況であっても、どの方向に進めばいいかがわかってくるのではないかと思います。なので結局は自分らしさを知ること、そして自分らしさを追い求めて生きていくことが大事だと思います。別解を生むにも幸せに生きるにもです。

 話が変わりますが、夢やなりたい職業があってそのために逆算して頑張る道も素晴らしいと思います。
 ですが夢とか職業といった何かを掲げなくてもいいと思ってます。そのかわりより抽象的ですが自分らしさ(どういう人生にしたいか、どんな人間になりたいか)を求めていけば、何をするかはざっくりになりますが、よりいろんなものに飛び込んでいけて新しい自分に出会える気がする。でも追い求めていけばいずれやるべき何かは見えてくると思います。自分もそんな生き方をしていきたいと思いました。
 途中で何をいっているのかわからなくなってきましたが流れでそんなことを書いてみました。

 


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