2019/5/12 J1第11節 神戸vs鹿島 レビュー

結果は1-0。スタメンはこちら。

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・鹿島の守備の問題点
 0:53~では、最終ラインに降りるサンペール(6)に対し、レオシルバがついていき、数的同数にしビルドアップを妨害する。宮(15)からライン間へ降りたビジャ(7)へ渡った場面だが、大分戦であったように、前プレした際に前に蹴られたときのリスクマネジメントのところが気になった。

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土居のプレッシャーの掛け方から、次にボールが出てくる角度は見えてくると思う。ビジャに対し、スンヒョンが次のボールの動きを予測しチャレンジ、犬飼はスンヒョン側に意識を(カバー)できればと思った。

 また、5:31~では、同様に、山口にレオシルバがついていき、ダンクレー(33)から三竿の脇のスペースに、古橋(16)→ビジャと繋がれた。
 この試合、鹿島の中盤センター2枚に対し、神戸は3枚。逆三角形か三角形かどちらかで、中盤3枚で来るのは想定内であったはず。鹿島の中盤は数的不利になり、レオシルバが出ていけば、中盤の選手が浮く。

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 FC東京戦、清水戦でのあのFKにつながったファールも、攻めているときのリスクマネジメントのところは不安定に思う。神戸戦でも、これは前プレしているときのリスクマネジメントの部分であるが、この部分を突き詰めていないように思う。
 鹿島はこれまでその部分を、CBの能力で補ってきたのだと思う。ただ今は守備における原則、攻守にボランチが1枚でていく部分、攻めているときのSBが高い位置をとる部分をを考えても「どのスペースをまずケアするのか」を考えなければ、こういった危ない現象をまた作られてしまうと思う。

・神戸の守備
 神戸の守備は、
「狙いが見えなかったこと」
「前線の守備の機能不全」
により鹿島としてはパスを思うように回せたと思う。最前線のビジャの守備の貢献度が低く、相手のファーストラインを簡単に越え、フロントスペース(FW-MF間)へのプレスバックもないので、鹿島が自由にボールをだせた。神戸の守備は、中盤の間を通されるようなパスも許し、チームとしての守備の狙いが見えなかった。

・光った白崎、土居のポジショニング
 16:52~の先制点のシーンは、神戸の守備のまずさにより、ボールを前進し、間延びしたところではあるが。
安西から白崎が受けた場面で、安西が持った時に白崎がサンペールの裏(斜め)にポジションをとっている。サンペールの死角に白崎がポジションをとり、サンペールが後ろへの意識が弱く間で受けた。そこからまず逆サイドが見えていたことがよかった。
 またこの試合は、土居が、相手のボランチなど、相手の死角から、タイミングよく間に顔を出し、ボールを受ける、そこからの判断、技術と良さを発揮していた。これも神戸の守備により、「出し手の環境」「間にスペースがあった」、この状況になると良さは出やすい選手で、ボールがないところでの、ポジショニング、動き出しに特徴がある選手なので、良さは分かりにくいかもですが、この試合はボールに関与することも多く、目立っていたと思います。
 このように白崎、土居がいるべき位置にいたこと、ただこれも神戸の守備の影響もあったと思います。









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