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キックボクシングを始めた頃の話②

キックボクシングを始めた生活。

地元のキックボクシングジムを見学しに行き、キックを始めた僕。

ジムの会長と自分の母親が同級生だった事実を知った僕は母親に何故、その事を教えてくれなかったのかを聞こうとした。

だが、聞く前にある事を思い出した。
小学生の頃、格闘技中継を見ていた僕に母親が『将来、絶対に格闘技はやらないでね。』って言ってきたのを思い出した。
たぶん理由は殴り合いをしている我が子の姿を見たくなかったからだろう。
空手を習わせてもらってた僕だけど、それは何かあった時に自分の身を守る為という理由で習わせてもらっていた。
空手の試合も子供の試合は直接相手に攻撃を与えない寸止めルールだったし。

でも、僕はキックを始めた。
それ程やりたかったから。ただ内緒でね。笑

とは言っても、バレない訳がない。
内緒でジムに通っていたが、練習のある日の夜は汗だらけで帰ってくるし、練習のない日も走りに出ては、走り終えてからいつも以上に筋トレをやりだすしで様子がおかしい。
何かスポーツを始めたのは明らか。
でも、キックをやっているとは絶対言わなかった。
言わなかったし、何故か何も聞かれなかった。
母親は僕に聞くのが怖かったのかもしれない。

キックを始めて、すぐにキックパンツやバンテージ、グローブ、などを買った。
当たり前だがキックパンツ、バンテージは練習後に毎回洗う。
練習が終わって家に帰る時には23時頃。
家の洗濯機でこっそり洗って、自分の部屋でこっそり干す生活をしていた。
たぶんバレていただろうけど。笑

家族からの反対。

でも、ある日とうとう母親に聞かれた。
『何を始めたんだ?』って。
僕は素直に『キックボクシングを始めた。会長さんのもとで』って。

当然反対された。
想像以上に両親にも兄弟にも家族全員に反対された。僕の事を心配してくれての事だけど一緒に生活している中で反対されるのはとてもキツかった。

反対が酷すぎたので僕は祖父母の家に毎日帰るようにした。
そして結局、祖父母にもキックをやっている事がバレて大反対される。笑

それでもキックを続ける僕を認めてくれたのかキックを続ける事を家族みんな許してくれる事になった。

ただ、それには条件があった。

それは【絶対に試合には出ない事】

でも、僕は一応プロ選手になっている。
ここからどうやってプロ選手になったかはまたの記事で。