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「神の手」合成写真で新春初笑いとはトホホなりけり〜*落書きnote

 読んでいただくご縁を得たあなたに敬意を表します。
 あるいは、上の画像をご存知の向きもあるかも知れない。おいらは新春早々、この画像で、若い人に、福笑いのおかめのように思い切り笑いものになっちゃった。
 知らぬは亭主ばかりなり、じゃない、知らぬはおいらばかりなりだった。あ〜あ、歳は取りともないわい。

 老友からLINEメールがきた。上の画像に添えた説明文にこうあった。
 「沖縄で何年かに一度現れる【神の手】という雲だそうです!友達から届きました。幸せになって欲しい人に送ると、受け取った人は幸せになり、願いが叶うそうです!!送る相手が多いのは良い事だそうです!!」

 ふ〜ん、不思議な現象もあるもんだ。人を疑う事にかけては人後に落ちないおいらだが、単純なところもあって早速、あちこちにこの画像と説明文を転送した。
 で、ほどなく外出先から帰ってきた娘にも得意然として見せた。
 「お父さん、バッカじゃないの?これフェイクよ、チェーンメール」
 「ん?チェーンメール?何だそりゃ」
 「チェーンメールよ、チェーンメール。わかんない?不幸の手紙のメール版よ」
 「だって、あれだ。雲の切れ目から太陽光線が地上や水平線に降り注ぐエンジェルラダー(天使の梯子)という美しい現象があるじゃねえか。神の手という現象があっても不思議じゃないよ」
 「だから、神の手は合成写真。ユーチューブやインスタグラムには、現実にはあり得ない加工した動画や画像がいっぱいあるのよ。騙されちゃ駄目よ」

 程なくして七十近い妹からLINEが来た。
 「凄い!神秘的だわ。ありがとう。私も友達に送ります」
 続いて三十分後にまた妹からLINEが来た。
 「いま娘に見せたら、これ、おじさんから来たの?合成のチェーンメールよ。アハハ、おじさんらしいわね」
 さらに十分後、また妹からLINEが来た。
 「神の手を信じた私と主人はとっても恥ずかしいです。お兄さん、人騒がせはやめてね」


 そこで、ネットで「神の手 沖縄」でググると、十年以上前にチェーンメールで使われた画像らしく、去年春頃から再び拡散が始まっているようだ。
 いまのところ実害はないようだが、このチェーンメールは、受け取った人が誰かに転送させることを目的とした迷惑メールには違いない、ご用心。
 おいらは、このLINEを送った人々に「お詫びのメール」を送るハメになっちゃった。初笑い&初恥、ヤレヤレ!

 だけど何だな、ややこしい時代になっちゃったようだね。
 世界中が大水害、大地震、森林火災、異常高温、異常低温、豪雪、竜巻と大災害に揺れている。
 おいら、学術的なことは知らないが地球温暖化と無関係ではなさそうだ。いまにどえらい地震でも来るんじゃないか、心配だし、覚悟がいるよ。

 さて、あすは晴れるのか?曇るのか?

   *俳句巡礼 屋根のびてきて屋根の雪落ちにけり(しなだ しん)

 ドカ雪でまるで屋根が延びてきたような錯覚。雪国では当たり前の風景。雪しんしんと降りつのりという詩的な情景ではない。雪国の生活の一コマ。
 【しなだ・しん】新潟県柏崎市生まれ、「青山」主宰、1962年(昭和37年)〜。
 【俳句手控え】句作りで大切なのはメモだ。五七五の上五、中七だけで、下五が出来なくともメモを忘れず、後でじっくり下五を考える。作句にはメモの習慣が何よりも上達の近道。

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