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正義を装った怪談〜*落書きnote

 読んでいただくご縁を得たあなたに敬意を表します。

 やっと退院できてヤレヤレと思っていたら、今度はパソコンの故障だ。二日がかりであちこちいじくり、悪戦苦闘のあげく修復ができたけれど、noteを書く意欲と根気が失せていた。
 思うのだ。あ〜あ、歳は取りとうもないわい。でもやっぱりnoteは書こう。
 サクラの季節が終わって、ツツジも色あせ、アジサイが季節のうつろいを告げている。まもなく梅雨だろう。

 この歳になると一年があっという間に過ぎる。一日はもっと速い。
 以前にも書いたが、おいらには「年齢スピード論」というけったいで勝手な屁理屈がある。今年80歳なら時速80キロ、30歳なら時速30キロ、1歳児なら時速1キロというスピードで生きているということになる。
 つまり老いの人生は速く、若い人生はそれぞれの年齢に応じてゆっくり流れていくという「法則?」だ。

 この、世紀の大発見による論文はノーベル「物議学」賞にノミネートされたが、おいらは、謙虚かつ丁寧にお断りし、広く在野の人々にこの法則を、自由にお使いいただくことを無上の喜びとしている。
 しかし、いまだにこの年齢スピード論、普及していないのが残念だよ。
 なぜ、おいらが年齢スピード論にこだわるのか?
 それは、人生に最後のピリオドを打つ時間が短くなっているからだ。残された人生の切迫感とでもいうのか。

 人生の最晩年になって、おいらの心にはロシアのウクライナ侵略、コロナがオリのようにたまっている。
 それだけでも相当ウンザリさせられているのに、大阪を根城に蠢く元大阪府知事・元大阪市長で、弁護士とテレビコメンテーターがウリの橋下徹氏の問題が浮上してきた。
 彼は大阪人でありながら視聴率が欲しいテレビ局のおかげで知名度は全国区。
 難しい理屈を並べ立てて庶民を煙に巻き、時にアホ、ボケ、カスなどと柄の悪い言葉で相手を威圧、罵倒するなど「橋下流」の破壊力は相当なものだった。

 だが、そんな小手先舌鋒が長続きするはずもなく、実像は「張りぼて」であることを今や国民の大半が知ることとなった。それを承知で橋下氏を使っているテレビ局はマスコミの終わりの始まりを予感させる。
 橋下氏凋落の兆しは2011年10月発売の月刊「新潮45」に、精神科医・作家の野田正彰氏が「(大阪府知事の)橋下氏は病気である」という記事を掲載したことが発端。
 橋下氏は、野田氏と新潮社に損害賠償を求め裁判を起こし、一審の大阪地裁は2015年9月、新潮社などに110万円の支払いを命じる判決を出した。
 しかし新潮社が控訴し2016年4月、大阪高裁は一審判決を取り消し、橋下氏に請求棄却の判決を下し、橋下氏は上告。
 最高裁第二小法廷は2017年2月、橋下氏の上告を退ける決定をした。同氏の敗訴が確定したわけである。

 では一体、野田氏の記事とはどんな内容だったのか。ポイントはこうだ。
  「WHOの分類(ICD10)を使えば(橋下氏は)演技性人格性障害と言ってもいい」


 最近マスコミやSNSを賑わしているのが、上海電力のメガソーラーをめぐる橋下氏の疑惑だ。
 彼が大阪市長当時、エネルギー安全保障のインフラとも言える電力事業を、選りに選って中国企業に巧妙に譲り渡したのではないかという疑惑。

 ウクライナ問題、上海電力誘致疑惑で頓珍漢な言説を唱え続け、もはや引っ込みがつかなくなっている男—。
 前述の野田氏が「新潮45」の中で言う。
 「橋下氏の言葉を、まともに受け止め対応していけば、常に彼の内容空虚性に突き当たる」

 正義の仮面を被った言論人が馬脚を現す。これは怪談ではないか。
 さて、あすは晴れるのか?曇るのか?

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