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何のためにやっていたのか

私は新しい職場で本音で働いた。

自分の中の
「常識」や「普通」みたいなものを無視して。

自分でもなぜそうしたいのか分からなかった。
でも何かを壊したいような
変えたいような気持ちだった。

案の定
仕事ができないくせにご立派な私は
優しい職場の中でも困った子になった。

あなたの言うようにさせてきたけど
これからは周りと協力して仕事をして。
もう教える立場なんだから
怒られないように自分で考えて。

そう4歳も下の上司に諭された。
私はそろそろ40歳を迎える。

なんて良い職場なんだろう
そして仕事のできない自分が悔しくて
涙が出た。

私ははたから見ると
堂々として物怖じせず
何でも熟せそうに見えるらしい。

でも実際は仕事もできず
すぐパニックになり
自分を責めてしまって
辛いから改善しない、成長しないで逃げる。

努力のしかたもよく分からないし
面倒だから、せめて人に迷惑をかけないように
簡単な仕事をしてダメな自分と生きてきた。


前職はほとんど座ってるだけで
1,150円の時給をもらってた。

毎日、自分で自分をダメだと決めて
自分で自分を責めるだけ。

でも今の職場はどうだろう?

私を「ポンコツ」だから
ダメな奴だから
とはほっといてくれない。

それはまるで
お前はダメじゃない
責めずに覚えていけば
できるようになるから

そう励ましてくれてるようだった。
能天気だろうか?

時給も安くて仕事も大変。
なぜ、この仕事を選んだのか。

本当は頑張ってみたかったんだ。
自分を意味もなく責めるんじゃなくて
落ち込んだり頑張ったフリじゃなくて

普通にできなかったことを改善して
成長してみたかった。

甘ったれるな
そう叱って欲しくなって
こんなことやってたんだなと気づいた。

自分が思ってた以上に
私は甘ったれていた。

でも責める気持ちはない。

できることを精一杯やった。
そう言えるように改善するだけ。

自分のために。
自分のできる範囲で。