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【マガジン】 ☆魔都に烟る〔本編全31話〕 テケトー人物関係相関図 part1 part2 par…
……長かった。(笑) こんな練習モドキにお付き合いくださった律儀で優しい方々、…
その日、新聞記者のジョン・ストックは、ターミナル駅で列車を待っていた。 大…
気がつくと、そこは見覚えのある一室。 ローズは長椅子に凭れかけさせられてい…
一触即発の雰囲気の中、取り巻く空気の流れだけが、唯一、時間の流れを示している…
ローズも男爵も微動だにせず、時すらも止まってしまったかのような空間。鮮やかに…
━神眼。 それが一体、どんなものであるのか、ローズには見当もつかなかった。しかし、レイの言葉の端々に潜む不穏なニュアンスに、心が蝕まれるように染まって行く。 「……もちろん『神眼』とは人が付けた呼び名。本当に神の眼であるはずもない。それでも、人から見れば、畏怖に価するものであることは間違いなかったのでしょう」 拘束されたままレイを睨み付けている男爵に、レイは坦々と言葉を放つ。 「それでも、神ならざるものに喪われたものを戻すことはできない。……いや
レイの放ったひと言が、ローズの胸の内に大きく広がって行く。 (……レイ………
「ふん。今さらそんなことを言っても、ガブリエルにはもう届かんぞ」 ニヤリと…
レイにとっても、ガブリエルは血を分けた存在であるはず。それでも、この状況に於…
ローズは静かにレイの傍らに立った。その顔を、レイが感情の読めない目で見上げる…
「……それが出来ないから……お母様は命を絶ったの?」 「そうでしょうね………
身動き出来ずに硬直するローズの目を見つめ、レイは口元を僅かに歪めた。 「……
「……レイのお母様と言うのは……」 ローズの問い掛けに、レイは半分伏せた睫毛をそのままに言葉を探していた。 「……私の産みの母こそ、“禁断の血”を持つ人間として最高峰、と言ってもいいでしょう」 「……え……?」 レイの答えは、ローズの予想とは違っていた。 「母は東洋の、ある集団……まあアシュリー家やゴドー家のように裏を支える組織ですが、その中でも謎に満ちた二大勢力、の力を双方とも受け継いでいる稀なる存在でした」 確かにレイの持つ力のことを