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君は何故アポロヌスを使わないのか?

本記事はメインの部分は全て無料です
最後に自信があったシータアポロを有料部分には記載しております。
現時点で最もRT等が多いシータアポロとはまったく異なったリストになっておりますので興味がある方はご購入ください。

なお、レギュレーションはオリジナルです。

お久しぶりです。Yuunagiです。
本記事では新制限環境である超CS京都よりアポロヌスドラゲリオン(以下アポロ)が強いのではないかと言い続けていた私が各対面毎のデータを改めて取り、皆様に共有出来たらなという目的で記事を作成しております。

1.現在のメタゲーム所感

新制限が施行されてから沢山のプレイヤーに今のメタゲームを一言で表すならどういった言葉になるか聞いてみた所、「多様性がある。極論的に言うと、どのアーキタイプを使用してもある程度勝てる。」という言葉を多くいただきました。

この「多様性」という言葉ですが、アーキタイプAがアーキタイプBにとてつもない勝率を叩き出すという事が非常に少なくなったという考えで使われている言葉として本記事を進めていこうと思います。体感にはなりますが、殆どが勝率40~60%ぐらいの間で推移してるのではないでしょうか。

不利対面でも40%近くの勝率を出せるのであれば、この「多様性」という言葉は受け入れられるのではないかと思います。「何でも勝てる環境」と言う方もいますが、主張の意図としては間違っているものではありません。

2.アポロというアーキタイプの特性

上記の内容から何故アポロが強いのかという話になりますが、これは皆様が感じているように「アポロだけ別のゲーム性を持っている」事にあります。

平たく言うと「3~4ターン目に急に確率のゲームを始める事が出来る」のです。

以前の記事にも記載しましたが、シールドトリガーAが1枚以上盾に埋まっている確率は42.7%となっております。
この特定のカードが埋まっていないとゲームに負けるのであれば(実際走れないとか色んな要因があるので断定は出来ませんが)、確実に走れる時アポロ側の勝率は57.3%はある事になります。

こういったゲームが行われるので「別のゲーム性」という表現が出来ます。しかし、決して勝率がこれ以上伸びる事はありません。これは明確なアポロというアーキタイプの弱点です。

ただ、この弱点が現在メタゲームと非常に噛み合っており、殆どの対面にこの57.3%を押し付ける事が大きな強みになっています。

3.アポロ対面勝率及びゲーム性

早速アポロを各対面と先手後手それぞれ10戦の計20戦で回してみました。

例によって私の記事では勝敗数による勝率はそこまで重要視していません。事故等を一切加味せず全て同じような動きをするのであれば勝率は限りなく57-43みたいな数字に落ち着きます。まずはアポロのリストから見てみます。

使用リスト:赤緑アポロ

リストにはあんまり突っ込まないでね

今回は赤緑アポロで検証を行います。
赤青アポロ、シータアポロに関しては赤緑が出来ない事をピックアップして各対面と回した後に赤緑以外が良ければそちらを使えば良いという考え方でした。

それではこちらのリストで各対面と回していきます。全てアポロ目線で勝率を表記します。
なお4c邪王門や青白タマシードにはゲーム展開が決まっている事(不利)から割愛させていただきます。

①赤単ブランド

オーソドックスなリストにしました

先攻 9-1(勝率90%)
後攻 8-2(勝率80%)
総合成績 17-3(勝率85%)
相性:先手アポロ有利(後手は限りなく不利)

ゲーム性でいうと、カチコミがこたつむりやテスタを破壊してそのままアポロで走るゲームにしかなりません。

なお後攻2t目で特定のカードを引く確率は55.2%となっていますが、この数字は先3でも出てくる数字なので平気で努力を水の泡にします。先攻の際は、42.7%の壁を意識する必要が無い明確な有利対面と言えると思います。

なお、記事公開後に赤単ブランド側が先攻時のゲーム性が記載されていない事に関してご指摘いただきましたので追記致します。

アポロ後攻の際は、大きくブレた結果になっていますが、ポレコのキャストと相手の我我我を引いたか否かに大きく依存するゲーム性となっておりました。

キングセルは42.7%の受けとしては機能しておらず運が絡む事から信用する事は出来ません。
赤単ブランド側は2t目にカンゴクorコダマンマをキャスト出来た場合、後手3と同じ確率で先手3を迎える事が出来るので後攻の本質はこの壁を越えられるかどうかとなっております。
後攻3t目に我我我を引く確率は60.6%です。

※追記 流石に後手10戦を再度検証しました

後攻:2-8(勝率20%)

ブランドどちらか1枚なので86.3%です。
こればかりは誤解を与える数値を何の説明もなく公開してしまい申し訳御座いませんでした。

②ゼーロベン

Twitterにあるリストを使用しています

先攻:7-3(勝率70%)
後攻:5-5(勝率50%)
総合成績:12-8(勝率60%)
相性:限りなく五分に近い

ゲーム性の話の前に、まずゼーロベン側の受けカードについて記載していきます。

グランギニョール4枚のみの採用だと42.7%の確率で1度防ぐ事が可能ですが、バウンスから次の動きが返し辛いので基本的に負けるゲームが非常に多いです。つまり42.7%より勝率は低いと考えられます。

次に秩序+キングセルですが、キングセルはアポロに対して受ける事が出来ません。秩序は手札にあれば1回止める事が出来ます。
秩序が後手2t目に手札にある確率は55.2%ですしアツトがあれば65.5%まで確率は上がります。(進行ターン数が2t加速したという考え)

BFFは3枚採用されていますが、1枚以上トリガーする確率は33.7%です。秩序だけだとギニョールと同じくランデス後に返しにくいゲームがありますがこのカードのお陰でマナが減らないゲームを作る事も出来るようになりました。

ゲーム性の話で言うと、秩序で止められた後は次の打点を確保出来るか否か。(ただ後述するシヴァンリンネと違いアポロが貰えるターンは多い)BFF後は返しにループに入られない事を祈るぐらいです。

ただゼーロベンは赤単に対して大きくゲームを取れる事もないので、その赤単に対して有利を取れるアポロを使用し続ける事に問題はないかと思います。(アポロ側後手は除く)

③アナカラーハンデス

カマスも要望あれば

先攻:8-2(勝率80%)
後攻:8-2(勝率80%)
総合成績:16-4(勝率80%)
相性:アポロ有利

ゲーム性としては、ランダムハンデスでカチコミが抜かれるか否かという所に全て依存していました。マガツカゼは先2で光るカードですが後手になると進化設計図でリソース差を付けられ仮に先攻を取れても相手の手札が1枚多い中からカチコミを~みたいな事になって悶絶。

なお、この記事公開後に有象無象+自壊ギミックの内容が記載されていない事に関してご指摘いただきましたので追記致します。

有象無象+自壊ギミックがどちらも1枚以上盾にある確率は12.5%です。8回に1回の確率で盾の5枚のみでアポロを受ける事が出来ますね。

有象無象だけが盾に1枚以上埋まっている確率は42.7%になります。3t目にアポロが走ったと仮定してこの時、2ドロー処理後に自壊ギミックが1枚以上手札にある確率はアナハン先攻の際は54.5%で、後攻の時は58.9%となります。(2t引く確率が加速したという考えをこちらも使います。)

それぞれが成立する確率を計算すると、23.2%25.1%という数字になります。大体4回に1回はアポロを受ける事が出来る数値です。

ランダムハンデスによるカチコミを落とすゲームも大体4枚から1枚落とす25%の勝負なのでこのチャンスが2回ある認識で良いのではないかと思います。(4tアポロならもっと確率は上がりますね。)

※アナハンが微不利程度ではないかとお言葉をいただきましたが、限りなくアポロ側が6割に近いと思われるので結果の所は有利で記載します。

④青黒シヴァンリンネ
※ここ最近掲載された有料記事の内容と被りますのでリストは割愛させていただきます。
Youtubeを参考にさせていただきました。

先攻:5-5(勝率50%)
後攻:3-7(勝率30%)
総合成績:8-12(勝率40%)
相性:構築次第では限りなく五分に近い

ゲーム性は秩序の後星雲人で返された後に追加打点を作れるかどうかのゲームです。ブラッディタイフーン、エマージェンシータイフーンもあるので秩序が手札にある確率は3枚積でも50%以上を殆ど超えています。

ランデスされても返せるアーキタイプと考えるとこれらの中では大分アポロと戦えるのではないでしょうか。

まとめると、赤単(後手の場合は不利に近い。別の話ですが、赤緑逆悪襲は10戦だけやって9-1でした)、アナハンに有利を取りつつ他のアーキタイプとも5割で戦える。しかし邪王門やタマシードなどアポロを受けるデッキには明確に不利である事が分かりました。

赤単以外には殆ど思想が刺さる対面も無いので横並び(2コススター進化など)を意識したリストに変える事で相手が何とかアポロを返した後も最後のチャレンジが出来る事は魅力かと思います。

4.まとめ

いかがでしょうか。CSではアポロの使用者数もあまり多くなく、運ゲー感が否めないと思った方々もいらっしゃると思いますが、最も今のメタゲームにマッチしたアーキタイプでは無いかと考えております。是非、GPでの使用も検討いただければと思います。

1番最初に記載したとおり、確率ゲームが殆どなので横並び云々以外で勝率が変わる事は殆どありません。新弾発売後にはまず新しいアーキタイプの作成にリソースを割いて何も見つからなかった時に使用する保険のような役割を持たせても良いかも知れません。

なお、ここからは有料部分のシータアポロになります。ざっと各対面の勝率は記載しますので、新感覚のアポロをお楽しみいただければと思います。

無料部分で十分です!という方もここまで読んで頂きまして大変感謝致します。皆様のGPでのアーキタイプ選択の参考に少しでもなればと思います。ちょっと浅いよ~まだそこ?という意見にもしっかり対応させていただきます。

以下、有料部分です。

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