【1478】iSMSCI高配当ETFの分配金はいつ貰える?配当利回りは?
分配金狙いでの投資の中で、高配当な日本株を対象とする国内ETFも米国高配当ETFに負けない位人気の商品となっています。
東証上場の国内ETFの中で”高配当”をテーマにしたETFはいくつかあるのですが、その中でも人気の高い【1478】iSMSCI高配当ETFの配当周りの事を詳しく紹介していきたいと思います。
ちなみに分配金と似た言葉で配当金がありますがその2つの違いは支払い元の違いです。
運用成績により投資家へ"運用会社(ファンド)"が還元するのを「分配金」と呼び、利益の一部を"企業"が投資家に還元するのを「配当金」と言います。
ETFや投資信託からのお金を分配金、通常の株式での還元が配当金という認識でOKです。
【1478】iSMSCI高配当ETFの基本情報
銘柄コード【1478】の正式銘柄名は「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」です。世界最大の資産運用会社ブラックロックが提供しています。
ちなみに、"iシェアーズ"とは、ブラックロック社のETFのブランドです。ブラックロックが提供するETFの商品には"iシェアーズ"が頭文字に付きます。
運用方針は「MSCIジャパン高配当利回り指数」に連動する投資成果を目標として運用が行われます。
「MSCIジャパン高配当利回り指数」とは、国内で上場している大型・中型株の中から237銘柄(2024年5月末時点)で構成される「MSCI JAPAN 指数」というインデックスがあります。
その「MSCI JAPAN 指数」に選ばれた銘柄の中から、配当継続性や配当性向、財務体質(ROE、負債・自己資本比率、収益の変動性)等の基準を満たし、かつ配当利回り130%(1.3倍)を超える利回りの銘柄で構成された指数の事です。
(不動産投信(J-REIT)は除く)
時価総額加重平均型が採用されているので時価総額の大きな銘柄の比率が高くなります。ただし、最大比率は5%台までと決められているので1つの銘柄に偏りすぎるという事はありません。
条件を満たす銘柄が選定される為、何銘柄と決まってはいませんが凡そ50~60銘柄位になる事が多いです。
配当利回りだけでなく、財務の健全性なども加味されているので安定性の高さも期待が出来るETFです。
・【1478】の構成銘柄TOP5(2024/6月時点)
東京海上HD(8766):5.47%
ソフトバンク(9434):5.14%
任天堂(7974):5.08%
キヤノン(7751):5.01%
日本たばこ産業(2914):4.99%
それでは、【1478】iSMSCI高配当ETFの権利落ち日や分配金の支払い日、分配金額などを確認していきましょう。
【1478】iSMSCI高配当ETFの権利落ち日や分配金支払い日
【1478】iSMSCI高配当ETFは年に2回(2月・8月)分配金を貰う事が出来る年2回分配型のETFです。
分配金が年4回の国内高配当ETFも多いですが、【1478】の分配金は年2回支払い予定なので注意しておきましょう。
2024年の予定日は以下の通りです。
権利落ち日の1営業日前に当たる「権利付き最終日」までに【1478】を保有している方であれば分配金を貰う事が出来ます。
権利落ち日に購入しても分配金は貰えないので注意しておきましょう。
権利付き最終日に【1478】を保有しているか・保有していないかで分配金が貰えるかどうかが決まるので、それまで保有していなくても問題ありません。
権利落ち日になれば【1478】を売ってしまっても分配金は貰えます。
🟠分配金が手元に入ってくるのはいつ?
分配金の支払いはETFの決算日である分配金支払基準日から約40日後となっています。
【1478】の場合であれば、8月の分配金は約40日後の9月17日が支払開始予定日となります。
分配金が実際に手元に入ってくるのは1ヶ月ちょっとかかるので「配当金で旅行に行こ!欲しかったバッグを買お!」と考えている方は注意しておきましょう。
🟠【1478】の分配金はいくら?
分配金の具体的な金額は投資額やその時の配当利回りによって変わってきます。
過去5年間の配当利回りの実績を参考に2024年の配当利回りを予想してみたいと思います。
ちなみにETFの分配金は原則として決算日に確定します。決算日が休日の場合は翌営業日に確定します。
・【1478】の配当利回り推移(過去5年間の実績)
過去5年間の平均配当利回りは3.19%です。
2024年の配当利回りを3.19%、投資額を100万円と仮定した場合、年間の配当金は31,900円となります。
ただし、ETFの配当金は配当所得となりますので課税対象となり実際は源泉徴収された金額が振り込まれます。(税率は20.315%)
NISA口座での取引であれば非課税です。
・【1478】の分配金額(条件:投資金額100万円/配当利回り3.19%)
🟠【1478】の購入はNISA口座がおすすめ
【1478】iSMSCI高配当ETFは新NISAの成長投資枠の対象商品となっているので配当金が非課税となるNISA口座での取引がおすすめです。
ただ、新NISAの成長投資枠は年間の非課税投資上限額が240万円、非課税保有限度額が1,200万円なので、それを超える投資を行う場合は特定口座での取引となります。
長期でのコツコツ積立投資の方はNISA口座一択です。ドカンと大きい金額で購入する方は特定口座となります。
【1478】iSMSCI高配当ETFと似た国内高配当ETFの比較
【1478】に興味ある方は【1478】と同じように、日本株の高配当株を対象とした他のETFもチェックしておくと良いと思います。
以下は、銘柄名と連動指数、過去5年間の平均配当利回り、信託報酬のみを抜粋した簡易的な比較表です。
どこかのタイミングで、上記のETFをもう少し詳細に比較した記事を書く予定でいますので、まとめたらここにも追記しておきます。
まとめ
最後に【1478】iSMSCI高配当ETFの権利落ち日などをまとめておきます。
2月
権利付き最終日:2024年02月07日
権利落ち日:2024年02月08日
支払開始予定日:2024年03月19日
8月
権利付き最終日:2024年08月07日
権利落ち日:2024年08月08日
支払開始予定日:2024年09月17日
【1478】iSMSCI高配当ETFの連動指数である"MSCIジャパン高配当利回り指数"は配当利回りの高さや配当継続性・配当性向などに加えて財務体質(ROE、負債・自己資本比率、収益の変動性)等の基準も加味されています。
その為、比較的安定性のある値動きが期待出来ます。
リスクを抑えつつ配当金も狙いたい投資家さんにおすすめのETFです。
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