未成年の作家活動

こんにちは、憂芽です。

最近 仕事帰りのカフェで制服姿の女の子たちが、フリマアプリを使って定価より安く欲しいものを手に入れているという話を聞きましたので……

今回は、学生さんが作家活動をすることについて考察します。

これから作家活動をしてみたい! という学生さんが、色々と下調べをする中で このnoteに辿り着く可能性を考えて、出来るだけわかりやすく誠実に「学生が作家活動をすること」の注意点を書いておきます。


①未成年者は、親権者の同意なしに作家活動をすることは難しいor出来ない


ハンドメイド品の販売の場として気軽に使えるのが、各種フリマサイト。
多くのサイトが「購入するだけならば年齢制限はないが、販売を行うには保護者の同意が必要」という規約を掲げています。

それは法律で、未成年者の法律行為(契約などを結ぶこと)について、制限されているからですね。

またハンドメイド作家と委託契約を結んでいる企業やイベント主催者には「未成年者は保護者の同意が必要です」というところもあれば、「未成年者はお断り」な場合もあります。
ですから、ハンドメイド品を売ってお金を稼ぎたい! ならば、必ず保護者の了承を取りましょう。


②年齢を誤魔化して活動することは出来ないのか?


身分証明書の確認がなければ、年齢を誤魔化して登録は出来るかもしれませんが……(私や私の周りには そういうことをしている人がいないため、実例がない)
誤魔化して、良いことがあるのでしょうか。

隠し事をしながら、作家活動を全力で楽しめるのでしょうか(イベント出展や、自分が出展しているお店に顔を出すことが出来ない)。

何らかのトラブルに巻き込まれたら、身分証の提示を求められるかもしれません。そこで本当の年齢がバレると、更に面倒なことに巻き込まれます。

それに、まともなイベント主催者や、企業であれば、年齢を誤魔化すなんて虚偽行為を働く作家さんとは、契約を結ぶつもりにはならないでしょう。

保護者の了承を取るか、成年を迎えるまで待ちましょう。


③未成年が作家活動をする注意点【未成年であることは明かさない】


さて、保護者の了承を取って、作家活動ができるようになったとしましょう。
気をつけて欲しいのは、学生であること&未成年であること を公言しないことです。

「保護者の了承を取ったのだから、悪いことはしていません!」確かにそうですね。
でも、自身が悪いことをしていなくとも、そんな未成年を狙う【悪い人】というのが居るわけです。

未成年が簡単に得ることができない物をちらつかせて、悪い人はやって来ます。
成人済みでも悪い人に狙われる方はいらっしゃいますが、未成年に比べたら遥かに安全(自衛策を持っていたり、適切な味方をつけて対抗できる)なんです。

それに、例えば「高校生」という肩書きで有名になっても、卒業したら何になるのでしょう。
「若い」ことをステータスにすると、いつか通用しなくなります。作家なら、創作物で有名になりましょう。


④未成年が作家活動をする注意点【自分の力で責任を取るのは難しい】



これは作家活動に限りませんが、未成年は何か失敗しても、周りの大人に責任が転嫁されることがあります。
それは「未成年=未熟な者」と一般的に考えられるからであり、未成年には責任を取らせるのが難しい と思われているからですね。

例えば急に、何らかのトラブルに巻き込まれて、賠償金を○○万円払いなさい! 慰謝料を○○万円払いなさい! という状況になって、指定された金額を用意できますか。

社会人だって、用意するのは大変ですよ。金額によっては不可能です。
ですが、未成年にとっては、社会人よりも難しいことなんです。

家のお金で払えるから大丈夫?
いや、それは自分で責任を取っていないでしょう。それを稼いできたのは誰ですか。

自力で責任を取りきれない、だからこそ、未成年の活動には、制限がかかります。


⑤過去の実績は、一生ついて回る



これは作家活動に限らず、全てに通じる話になるのですが……

自分に纏わる何らかの情報を公表した場合、一生 その情報が誰かの目に触れるリスクが生じます。
そして、消したくなったときに、全て消せるとは限らない。

「今は」その情報を公開しても、楽しいだけで終わるかもしれません。もしかしたら世間の人々が褒めそやしてくれるかもしれません。

ですが、数年後は?
進学、就職、結婚…… 自分を取り巻く環境が変化したときに、その情報が自分の足枷になるかもしれません。


ですから作家活動をするにしても、法に触れないように年齢を誤魔化したりなどはせず、保護者の了承を取って。
「学生」という肩書きや、自身の容姿などを武器にすることもなく。
真面目に、誠実に、作家活動をしてください。


大人になってから後悔しなくて良い、むしろ誇れるような作家を目指してくださいね。

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