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宇都宮の交通まちづくり 2021春編

どうも。ゆうくんです。

5月末に宇都宮ライトレールの沿線を自転車で走ってきました。
昨年も4月上旬に現地を訪問したのですが、1年前と大きく変わったところ、そして、自転車に乗るようになって行動範囲が広がり、新たに知ったことについて紹介していきたいと思います。

1.宇都宮の自転車まちづくりについて

(1)宮サイクルステーション

宇都宮市は今、路面電車を建設していることから、路面電車に肩入れしていて、他のモビリティについて考えていないというイメージを持たれがちですが、実は路面電車だけでなく、かなり自転車に力を入れている印象を持ちました。

中核市レベルになると、シェアサイクリングが多くありますが、大半はママチャリ(軽快車)をベースとした乗り捨て型の街乗り用の自転車で、遠方に移動できるクロスバイクやロードバイクと言った上級者向けの自転車は存在しない地域が多くあります。
しかしながら、宇都宮市はクロスバイクやロードバイクと言った上級者向けの自転車も借りることができる場所があります。
それが、「宮サイクルステーション」です。

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私は、荷物の保管と着替えのために利用しましたが、私の使用しているクロスバイク(Giant Escape R Drop)とほぼ同型の自転車(Giant Escape R3)がレンタル用として置いてあったり、ロードバイクらしきものも置いてあったり。。。あとは、市営の施設ながら、パンク修理など自転車屋さんがやることもやっていたりと大変面白い施設でした。

(2)道路空間の配分について

一般に自転車専用レーンと言われると、

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こんなレーンがどこでも見られるところですが、宇都宮市にはこんなレーンが整備されていました。
(上3枚の写真は「くるまのニュース」の記事から https://kuruma-news.jp/post/119454)

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自動車側からすると、40~50km/hで走っているのに、自転車は20~30km/hというゆっくりしたスピードで走るため、危ないと感じるでしょう。
一方、歩行者側からすると自転車が20~30km/hが同じ空間で走るのは怖いところがあるかと思います。
そのため、このように縁石で道路空間を分割することで、歩行者も自転車も自動車も安全に走行できるようになるのではないかと思います。

(3)サイクリング用の地図について

https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/kotsu/jitensha/1006131.html

宇都宮市サイトをご紹介しておりますが、実際に配布されているものは、名刺サイズにまとめられており、プロのレースで使われているルートから、初心者向けのルートまで様々なルートがありました。

また、宇都宮ライトレール沿線を漕ぐ中で、自転車専用道路の県道が存在することも大変興味深かったです。

2.totoraの使用開始

昨年4月にライトライン沿線を見に行った際には、まだ自転車に乗っていなかったことに加えて、宇都宮市・栃木県について、書籍で知っている程度で何も知らない土地だったため、ライトラインの沿線が公共交通不便地域であること。そして、交通系スマートカードが使用できず、現金でしかバスが利用できないことに大変ビックリしました。あの宮崎でも、5年前からSuicaをバスで利用できたのに。。。
(※宮崎交通が導入しているICカードは西日本鉄道のnimoca)

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suicaのサーバーを使用することで、安価に地方の事業者が全国相互交通系ICカードのサービスが提供できるようにしたもので、その第一弾のカードになりました。

今回は、自転車で動いたため、バスを使用する機会はありませんでしたが小銭を財布でジャラジャラしながら払わずに移動ができるようになったのは大変大きな変化ではないかと思います。

3.シビックプライド

シビックプライドって言われると、路面電車のまちづくりで成功したと言われる富山市が有名ですが、宇都宮も街区の名前を宮サイクルステーションの「走れば愉快だ宇都宮」の看板の雰囲気そのままにアピールしていました。(すみません写真撮ってませんでした)

4.中心市街地の賑わい

宇都宮市の人口は、50万人程度。大分市より若干大きい都市ですが、都市圏としては110万人程度で、九州では第3番目の政令指定都市である熊本市とほぼ同じ都市圏人口となっています。

中心市街地はオリオン通りと言い、JR宇都宮駅と東武宇都宮駅の間にあります。
この日はイベントが開催されていたので、まちなかが賑わっていましたが、同じ都市圏規模を抱える熊本の通町筋に比べると人が少ない印象を抱きました。

これは、在来線で2時間、新幹線で1時間で東京に行けちゃうからかもしれませんが、栃木県南部(東京により近い)に住んでいる友人の情報によれば、小山市や下野市付近でも遊ぶのは宇都宮と聞きますので、そう考えても集客力が通町筋に比べると弱い印象を抱いてしまいました。

アーケード街には間もなく納入されるライトラインの車両とライトレールをアピールする幟が設置されていました。
また、オープンカフェが開催されており、路上にお店の机や椅子が出されて昼から飲んでいる人たちが多く見られました。

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本当は、このまま宇都宮ライトレールの建設状況を紹介したいところですが、あまりにも文章が長くなりましたので、一旦ここで結びにしたいと思います。

次の投稿では、実際に宇都宮ライトレールの沿線を自転車で走って撮影した現在の状況をご紹介させていただきます。

次の投稿をお楽しみに!

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