演劇の動画配信について

僕は、演劇の動画配信のことを「甲子園の砂」だと、思っています

「考え方」とか「感じ方」「とらえ方」と言えばいいのかな?

エンタメにもそれぞれジャンルや役割があって

あちこちで仕事している立場としては、きちんと言語化して分類することを心がけています

まず、テレビドラマは「日常の1ページ」

家事をしている最中でも、仕事帰りに途中から観ても、ストーリーを理解できて楽しめるもの

映画と演劇は

「劇場に観客を閉じ込めて、日常から切り離し、非日常を提供する」もの

テレビは広告料で、劇場はチケット代という大きな違いもあるのですが

創作に関していうと

映画は「永遠」

演劇は「瞬間」

と、区別できると思っています

映画は100年後の人が観ても面白い様に作るべきだし

演劇は、今日この日、この場に居合わせないと観られないもの

で、あるべきだと思っています

さあ、本題「甲子園の砂」

コロナ禍で、公演中止や配信公演の流れが加速して

もはや、当たり前のように行われる、公演の配信

試合に出たこともないのに、砂だけ見せられても、感動しないでしょう!

と、僕は思っています

野球いっぱいやったことがある人なら

「これ、あの試合の時の砂なんだ」って、言われて感動できるでしょうが

野球、全然わかんない僕が、そんなこと言われたところで

「あ、へぇ、そうなんですね…(砂だな…)」ぐらいのリアクションしか出来る気がしません

演劇の動画も同じで、瞬間を再現するという"本質"が、わかっていると

実際に現場で観ていない演目でも「劇場では、こういう空気だったんだろうな」と、思い浮かべることが出来るんだと思います

だから、沢山劇場に足を運び、沢山配信を見て下さい

あ、全く気がついてなくて本当に偶然なんですが、今日まで

僕がこの前までやっていた実験演劇なるものの配信がされています

観てよ!面白いから!真っ白な砂だから!!

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