見出し画像

Sequence1メモリー2「誕生編」

この記事を見ている諸君達よ。
ようこそ。
現実世界というアニムスの世界へ。

「このアニムスでは、自由な出来事を体験することが出来ます!」

「アニムスには恋愛…労働…娯楽…交流…様々な出来事を追体験できるように用意しました!」

「さらに、他者との交流も可能です!システムに組み込まれていませんよ?リアルに会話も可能です!」

延々と流れてくるCM。技術の進歩は凄いものだ。

「あなたは被験者01。名はユウキとしましょ。」
「あなたには、これからアニムス体験をして貰うわ。そう。現実世界よ。」
「ステータスはアニムスが自動的に決めるわ。だから例え欠落があってもシンクロ解除するまで終わらないわ。いいね?」

承諾した瞬間世界は収束した。

時は1998年XX月

私は…聴覚に障害がある状態から物語が始まった。
記憶は確かでは無いが、私が普通の世界で困ることなく過ごして欲しいという願いから、言葉の訓練だったり、一般の学校に転校して、健常者という世界に溶け込む努力をした。

一生懸命生きた。いじめという要らぬメモリーなんか体験したくない。
このメモリーぐらい消してくれ。

こうして今の自分がいる。
過去の訓練にはとても感謝せねばならないな…。
だが、このステータスにしたアニムスは許さないからな。メモリーの不具合ぐらい直しとけよ。

今日はここまでにしよう。
次回は社会人になって苦労してる事と工夫してる事を伝えよう。

良い体験を。

Sequence1メモリー2 完了

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?