コミュニケーションにおける「価値提供」

私が人と接する時、会話をする時に意識していることが「価値提供」である。

噛み砕いていうならば、「自分が相手に対して、どのような価値を提供できているか」ということになる。

想像してみてほしい。読者のあなたが何か商品を買う時、何をもってその商品を買っているだろうか。

理由はそれぞれだと思うが、確実に共通していることがある。それは、「その商品が、自分にとって価値があるものだから」だろう。さらに噛み砕いていうならば、ここでいう「価値」とは、「メリット」のことだ。その商品が、自分に対して何かしらのメリットがあるからその商品を買うのであって、自分になんのメリットもない商品を買おうとは思わないはずだ。

これは人間関係でも同じである。人は誰かとコミュニケーションを取る時、潜在意識(無意識)の中で、「この人は、自分に対してどのような価値を提供してくれるのだろう」という意識を持っている。

例えば、「この人と話してて楽しくないな」と思う時がないだろうか。この時、あなたがコミュニケーションにおいて相手に求めていることは、「楽しさ」という「価値」であり、その価値を求めて会話をしたはずが、相手がその求める価値を提供してくれなかったために、「楽しくないな」という感覚になる。

では、自分が相手に提供できる「価値」とはなんなのか。まずはそこから考えることが、「価値提供」ができる人になるための第一歩である。

相手のことを褒めるのが好きだったら、「相手の自己肯定感を高めること」が、相手に対する「価値提供」になるはずだし、
相手の相談に乗ることが得意であれば、「相手の1番の味方になれること」が、相手に対する「価値提供」だ。

このように、まずは自分の「得意なこと」を自己分析し、その得意なことが、どのような形で相手に対する「価値」となるのか。それを考えていけば、コミュニケーションにおける「価値提供」が自然と上手になっていくはずだ。

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