会話術⑥共感逆マウンティング
共感逆マウンティングと言われてもわからないと思うため、分かりやすく言い換えると、「自分を下げて、相手を立てる」方法である。これは例文を見ていただいた方がわかりやすいかと思う。
[例文]
自分「〇〇さんはゴルフが好きなんですね。私は数年前に何度かゴルフをしたことがあるのですが、全然ドライバーが飛ばなくて…。何かコツとかがあれば教えて頂きたいです!」
相手「コツかあ!ドライバーのコツはね、、、」
お分かりいただけただろうか。相手がゴルフを好きなことがわかったら、次にすべきことは、「相手に、好きなゴルフのことを沢山話してもらうこと」である。それを引き出しやすくするのがこの共感逆マウンティングという手法であり、例文のように、自分が過去にゴルフを何度かやっていること(実際にやってなくてもこのように言っていい)を話した上で、「全く上手くできなかった」ということを相手に伝える(自分を下げる)。そして相手に対して、「何かコツがあるんですか?」と質問してあげることで、相手は自分に対して、良い意味で「マウント」を取ることができ、「マウントを取れる気持ち良さ」と「自分の好きなことを話せる楽しさ」が相乗効果を生み、さらに相手に楽しく話させることが可能となる。
少々ずる賢い手法だとは思うが、このテクニックを覚えれば高確率で相手との人間関係が良好になるため、覚えておいて損はないだろう。
会話において大切なのはあくまで「相手を楽しませること」であるのだから、「相手を喜ばせるための嘘」と言うのは、会話術においては必要であると私は考えている。
以上が、「共感逆マウンティング」という手法である。
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