会話術⑤相手に興味を持つべき4つのポイント

「相手に興味を持って質問を投げかけること」これが会話において非常に重要であることは前回の記事を読んで頂ければわかるだろう。

では実際に、相手のどこに興味を持てばいいのか。ここでは4つ紹介したい。

①相手の「好き」なこと

「アメトーク」という番組をご存知だろうか。あの番組がなぜあんなに楽しそうに盛り上がるかというと、「〇〇大好き芸人」というテーマからもわかるように、みんなが自分の好きなことを自由に話しているからである。自分の話をしていること以上に、「自分の好きなこと」を話している時は楽しい。そのため、会話の序盤で、「この人は何が好きなんだろう」ということを察知できる能力を磨くことが大切である。

②相手が「頑張った」こと

人は相手に褒められる時、「先天的に身についていたもの」を褒められるより、「自分が時間と労力をかけて手に入れたもの」を褒められた方が嬉しいというデータがある。

「人のことを褒める時に、容姿より内面を褒めた方がいい」というのもこのデータからきている。

お分かりだと思うが、整形などは別として、「容姿」というのは基本的に先天的に備わっているものだ。それに対して「カッコいい」、「可愛い」と褒められることは確かに嬉しいが、本質的に嬉しいと思わない人もいる。

しかしその人が時間と労力をかけて手に入れたもの。例えば「アルバイト代を頑張って貯めて買ったバッグ」や、「1年間浪人して勉強し、やっとの思いで合格した大学受験」などは、決して先天的に身についていたものではなく、本人の「努力」によって手に入れたものである。そのため、そこのポイントに今日を持って褒めてあげたり、質問で深掘りをしてあげれば相手は嬉しいだろう

③相手が「苦労した」こと

これは②の相手が頑張ったことに似ているのだが、言い換えると、相手が「辛かった」ことにフォーカスしている。努力して手に入れた成果の裏には、必ずと言っていいほど、「苦悩」や「辛さ」、「我慢」がある。これらに対してその努力を「労う」ような気持ちで、「大変だったね。」「頑張ったね。」のような、相手の「味方」であることを示すことができるフレーズを投げかけると、相手は自分の苦労が報われたような気分になるし、以前の記事で述べた「相手の理解者」になることもできるだろう。

④相手が「変化した」こと

これは言い方を変えると、「相手が成長したこと」である。誰もが、自分の成長したことについて興味を持たれると嬉しいはずだ。しかし、その相手が初対面だった場合、自分がその相手の過去の努力を知らないため、相手の「変化」に気がつきにくい。

そんな時は、「こちらから、相手の過去に遡ってあげる」ことが有効的だ。人が何かに取り組んでいる時、現在の技量はさておき、少なくとも、「それを始めた時」よりは成長しているケースがほとんどだ。

[例文]
自分「〇〇さんの営業成績は素晴らしいですね」
相手「そんなことないです。自分なんてまだまだです。」
自分「でも、営業を始めた頃よりは、今の方が成長しているんじゃないですか?」
相手「それは確かにそうかもしれません。初めて取引先に営業に行った時に、緊張のあまり全く話せなかったことは今でも覚えています。それに比べたら、今は取引先の人とも緊張せずに話せていますね」
自分「すごいじゃないですか!営業活動を続けているうちに緊張しなくなっていったんですね。ちなみに、緊張せずに会話ができるようになるコツなどがあれば教えてください!」
相手「コツかあ。実はね、、」

という具合で、こちらから相手の過去に遡って、「意図的に相手が成長していることを感じさせる」手法が④の相手の変化に興味を持つ。ということです。

以上が相手に興味を持つべき4つのポイントになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?