会話術⑧「俺も」「私も」はNGワード
会話において、「相手に共感する」というのは非常に大切なことだ。
例えば、相手が「自分が人見知り」であることに悩んでいて、その相談を受けた際、「わかるよ。私も初対面の人と話す時はすごく緊張しちゃうんだ」という具合に、「共感の意味」での「俺も」「私も」は何の問題もない。
しかし、この「俺も」「私も」というフレーズは、使い方を間違えると、「相手の話を奪う」ことになる。どういうことかは以下の例文を用いて説明したい。
[例文]
自分「〇〇さんの特技を教えてください!」
相手「特技かあ。俺の特技は書道かな。書道は中学生の頃から今まで10年やってて、5段を持っているよ。」
自分「え!僕も書道やってました!僕は小学生の頃から今までの15年間やってて、7段を持っているんですよ!」
相手「、、、」
どうだろうか。最悪な展開だろう。これが、「俺も」「私も」が状況によってはNGワードになってしまうという分かりやすい例だ。
今回の例文における「自分」の何が悪かったかというと、「相手が自慢したいポイント」に対して「僕も」ということで「相手の話を奪った」ばかりか、「中学生の頃からの10年間やっている」と、「5段を持っている」という2つの自慢ポイントに対し、それを上回ることを言ってしまっていることだ。
人に対して自分の特技を自慢することほど、気持ちの良いことはない。相手の特技を聞いたり、相手が自慢話を始めた時に、聞き手のこちらがやるべきことは、相手の自慢に対してこちらの自慢話を「被せる」ことではなく、たとえ自分の方が相手より優れていたとしても、それを言うのは我慢し、「すごいですね」と素直に伝えることである。
この時の模範回答は、
相手「特技は書道で、中学生の頃から10年続けているよ。5段持っているよ。」
自分「書道が特技なんですね!しかも10年続けるなんてすごい!え?!5段?!どうやったらそんなに上手になれるんですか?!😆」
である。(注意→このあと相手から、「〇〇さんは書道の経験はありますか?」と質問された場合の返答については、ただいま研究中である)
(嘘をつくのは当然ダメなことだが、ここで相手に対してさらなるマウントをとって、相手の自尊心を破壊するくらいなら、自分が優しい嘘をついても相手を立ててあげることが正解な気がする。)
(もし自分が相手より優れていることが後々相手にバレても、相手のことを立てようと思ってついた嘘だと理解してもらえば、むしろそのような判断をとれた自分が称賛されるのではとも思う。)
最後はなんとも曖昧な論旨となったが、基本的に、相手が自慢話をしている時の「俺も」「私も」がNGワードであることは理解していだだけたらと思う。
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