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真の音楽好きからは怒られるかもしれないけれど、私はフェスが好き

北海道で生まれ育った私。

北海道では毎年お盆の時期に「ライジングサン」という夏フェスが開催されている。

フェスが身近に感じたのは高校生のころ。
仲のいい幼馴染が、高校の友達とフェスに行きはじめた。

「へ〜。高校生でもフェスに行くんだ」

と思ったのが私の率直な感想。

それから数年後。まさか私もライジングサンに行くことになるとはこのとき想像もしていなかった。


社会人になって数年が経った頃。急に「有紀もライジング行こうよ!」と誘われた。

いつもみたいに飲み明かしているタイミングで、それは唐突に。

そう、飲んでいる場で誘われた私。

基本的に行動力もあるしフッ軽な人間だけれど、飲んでいるとその傾向は強まることを知っていた。

二つ返事で「うん、行く行く〜」と答えていた。


別に今まで行かなかった理由もなかったので、経験として行ってみるのもいいか、と冷静に思ったのは翌日の朝。お酒が完全に抜けた頃だった。


初めは「経験として〜」なんて思っていたけれど、夏が近づくに連れてどんどんテンションが上がってくる。

私はいつもライジングサンに行っている人たちの仲間に入れてもらったので、みんなはフェスに慣れている。もちろん日帰りではなくテントを張るメンバーたち。

「テントの場所はどこを取る?」「車はどう割り振る?」「何着てく?」「どのアーティスト見よう」と、グループラインは常に盛り上がっていた。


と、ここで一つ言っておくと、実は私、音楽にはあまり興味がない。

嫌いとかではないし、普通に聞く。アーティストのライブに行ったこともある(これも友達に誘われてだけれど)。
でもこれといった「推し」はいないまま20年以上過ごしてきたのだ。

そんな私は、一応ライジングにくるアーティストの曲を予習するところからはじめた。

通勤の合間にはライジングのプレイリストを再生する日々。
でも、ぶっちゃけそれ以上に「何着ていこう〜」と考える方が楽しかった(格好から入るタイプ)。


初の夏フェス!ライジングサン!

会場に行って驚いたのが、そこはまるで「異国」のような雰囲気だったこと。みんな思い思いの格好をして、お酒や食事を楽しみ、音楽を聞く。


会場に入ってみんなでテントを立て、ビールで乾杯。このときには「何これ、楽しい、大好き」という気持ちになっていたのだ。

音楽をほどほどに楽しみながら、友達とビールを飲み、映えスポットで写真を撮り。

「ああ〜こんなに楽しいならもっと早く来ればよかった。」

と思うほどに楽しい!

「音楽以外にもフェスって楽しいこといっぱいあるんだ。まさに経験してよかった!!!!」と心から思った。


そこからは見事にフェスの虜になった私は、いつもライジングサンに行くメンバーになった。

と、言いながらも、実際にライジングに行ったのは4〜5回ほど。


フェスに行く仲間がそれぞれ結婚したり、引っ越したり、子どもが産まれたり……ライフスタイルの変化に伴い、どんどん行くメンバーが減って行った。

そして私も東京に引っ越した。


夏になると思い出す、フェスの思い出。
音楽がそんなに好きじゃなくても楽しめるので、いつか音楽にあまり興味のない夫をライジングサンに連れて行くのが私の目標だったりする。


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