娼年

昨日ゆいなんのSSを密やかに公開した私。アクセス数がどんなものかを見ていたわけですけど、エムブロが表示する広告にU-nextの「娼年」配信の広告が出てきまして、秒で登録して視聴しました。日曜万歳。

この映画に関して誰か出演者のファンというわけではないのですが、この原作小説の石田衣良さんの『娼年』は、集英社の夏休みのブックフェア「ナツイチ2013」でAKB48がコラボした時にメンバーの読書感想文に指定されていた本だったから、私も読んでいました。倉持明日香さんの担当した本で、書き出しが「初体験でした」とかで求められてるものを大変よく理解されている読書感想文でした。

読書家ではないので多読ではないのですが、石田衣良さんは『娼年』と『美丘』を読んだことがある。この『娼年』は、確かにアルバイトで身体を売る少年の話なわけだが、そんなにエロスを感じた表現ではなかったはず。そのころからSSとか書いてた自分だったので、もっと肉体表現が生々しくてもいいのになと感じた記憶がある。

なのに、数日前にたまたま見かけたこの映画「娼年」はR-18指定。あの小説がどんな映画になったんだ?と気になった。まさかやらせたいだけのセックスを描くわけもなさそうだし、私にとっては昨日の今日だったから尚更、気になった。

というわけで視聴してみたのだが、

エロい()

R指定の濡れ場の多い映画といったら「ヘルタースケルター」くらいしかお目にかかったことのない、映画に関して童貞な私なので(?)相当な刺激ではありました。

娼年の仕事をするだけあっていろんな人とのいろんなセックスが描写されてるわけですが、生々しい。喘ぎ声も身体がぶつかる音も、欲望とか体液とかそのまま晒し出してる。主人公の領くん(松坂桃李さん)が絶頂を迎える瞬間とかもう本当にただの動物。それもカットしないであますところなく映し出してる。だから、絵面として美しいかと問われると若干回答に困る。

だけど、ひとりひとりの思いとか欲しいものとかを掬い取ってあげるように、つまらなそうな暗い顔をしていた領くんは娼年を通じて人間に興味をもっていく。だから、身体を売ったり買ったりするその職業の存在含めて、そこに流れてる人の気持ちとかを想うと一概に醜いとは言えなかった。絶頂を迎えて痙攣しながら精子を注ぎ込んでる姿を、かわいいと思ったりするわけですよ。

仲違いしてた大学の女友達とのベッドシーンもよかった。BLが含まれていたのもファンには嬉しいことだろう…。最後のプレイについては、あのCGはなくてよかったのにな。どう表現したいのかはなんとなく伝わってきたけど、演出が劇的にされすぎてて笑ってしまった。それだったら、醜いありのままのベッドシーンのほうがよっぽど美しかったな。

あ、もしやこういう監督の意図があったのだろうか。そんなことないかw

気になる方はぜひ。ストーリーは同じで大きく変更されているところはなかったと思うんだけど、私は映画のほうが好きかもしれない。

いただいたサポートは、元気を出すために活用させていただきます。