るるかーるとヌシ

みずうみはとてもすきとおっていた。
ドーナツみたいに丸いみずうみのまえで、るるかーるはたちどまったんだ。

だけど、るるかーるのあしは汚かった。

ドロだらけ。

近くのおち葉で汚れたあしを拭いたから、るるかーるのあしは秋のいろ。

おいでと呼ばれたるるかーるはそのままみずうみに入っていった。

秋のいろたちが水に浮かんで、きれいなまるたちがみずうみに沢山のドーナツを作った。

みずのうえも、なかも音はなくて、るるかーるはそこまでたどり着いた。

みずうみのそこには、くろくておおきな、ヌシがいました。

ヌシは大変怒っておられました。

つづく

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