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三回転職して色々あったこと その5

終わりは呆気無くやってくる。
それは仕事の上でも同じだった。

ある案件の決済で社長の裁可が必要であり、自分は社長に判断を仰いだ。進めても良いという指示を得た自分はそれを進め、完了させた。

後日、取締役会が社全体の売上が良くないことで紛糾し、上述の決済の金額が大きかったことも社長がオーナーに詰められる場面があったらしい。(後日人づてに聞いたものであるが)
窮地に陥った社長はあっさりと決済の責任を僕に押し付けてきた。奴が勝手にやったのだと。

取締役会の翌日、会社に行くと役職は無くなり閑職へと回されていた。
正直ショックだった、でも一番ショックだったのは役職が無くなったことより閑職に回されたことよりも社長が自身に責任を押し付けて逃げたことだ。

小さな会社で社長その人を推戴するのはそれなりの信頼が必要だと僕は思っている。それが事業に対するビジョンであったり、人間的な共感だったりと色々とあるのだが、僕はその社長のことをそれなりには信頼して企業の長として推戴するに値する人だと考えていたからだ。

おかげで辞めようと思うまでに時間はかからなかったし会社もすんなりと退職手続きに入ってくれた。

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